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くろ @kuroseventeen
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くろ @kuroseventeen
(続き) もう大野病院事件から10年経ったのかあ、というのが最初の感慨。あの時、医療関係者に野火のように広がった怒りと恐怖を今でもはっきり覚えている。(続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) まず、この本をかかれた安福弁護士の真摯さ誠実さと平明な文章を書かれることに感心した。ただ、闇雲に加藤先生を信じたのではなく、検察側が徹底的な証拠を持っているのではないか、医師のかばいあいではないか、という心情が素直に綴られている。(続き)
くろ @kuroseventeen
(続く) ただ、安福弁護士にはあまりにも自明なことなので裁判そのものへの説明が足りないとは感じた。究明と糾明の違いということで章はさいてはあるし、ある程度裁判制度を知っている人間には頷ける描写は多いのだけれど (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) 欧州ではじまった裁判制度は「真実」を争う制度にはなっていない。刑事裁判であれば、検察と弁護士のどちらの意見が正しそうか、を裁判官が判断する仕組みになっている。これは「人間には真実を知りうるすべなない」という深い反省のもとに生まれた思想なのだ (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) だから弁護団はいかに裁判官にわかってもらえるように、本当に苦労する。科学的真実だけを突きつけても、裁判官が理解できなければ、負けてしまうことが普通にある世界なのだ (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) そして裁判の過程では知ることができなかった加藤先生の態度に胸を打たれる。決して亡くなられた妊産婦さんとそのご家族を恨むこともなく、警察や検察を憎むこともなく、ただ、自分は医療者として何も間違えたことはしていなかったと弁護士もつかない状況で言い続けられたそうだ (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) 普通の人間にできることじゃない。そして、その上で亡くなられた妊産婦さんに心からすまないと思ってらっしゃる。現代の日本の医療の、そしてご自身の技量の限界が死という結果になってしまったことを深く深く自省していらっしゃる (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) 決して、「医学的に間違えはなかったから問題はなかった」ではすませていない。こういう医療関係者が多かったが故に日本では世界で一、二を争うほど周産期医療が発達した。(続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) お産がある意味安全になったのは加藤先生をはじめとする医療関係者が決して現状をよしとせず努力し続けたからなのだ。大野事件の時、多くのブログ等で大勢の周産期医師が書いていたことを思い出す。「こんなに若い医師がよくこれほどの施術をできたものだ」と (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) 加藤先生は福島という地方の一人医長だった。お産を取り上げるのは一人あたり年間130人くらいが適当と言われている中、加藤先生は毎年200人以上取り上げてくださっていた。寝る暇も休む暇もほとんどなかっただろう。(続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) それでも加藤先生は勉強することをやめなかった。おそらく時間をなんとか見つけ出して最新の医療を勉強し続けたのだろう。直接的には描かれていないが、参考人の医師の言葉を聞くとそれが伝わってくる。加藤先生は2万人に一人という症例をきちんと勉強しており (続く)
くろ @kuroseventeen
(続く) きちんとその症例に対応する施術ができたのだ。2万人にひとりだよ。そんな症例ですら頭の中に入っているって信じられる?しかし、検察からすると見方が変わる。「知っていたならなぜ対応しなかったのか」となるのだ (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) 医療は後から見ればこうすればよかったということはわかっても、未来にたいしてどうすればいいかはわからない世界だ。未来はさまざまに分岐し、細い枝、太い枝とつながっている。太い枝を選んだこと自体を責められるなら医療行為はできないだろう (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) この本の白眉は最後の対談だ。加藤先生、今でも福島でお産を取ってらっしゃるそうだ。二人体制で去年は640人ほどの赤ちゃんを取られたとのこと。信じられる?逮捕され、新聞に「技術が未熟な医師が医療ミス」とかかれた、その福島の地でだよ (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) ずっと半泣きで読んでいたけど、ここはもう耐えられなかった。涙で本が読めなかった。福島という地方で激務のなか勉強に勉強を重ね、奥様がもうすぐ出産と言う時に手錠をかけられ、腰に縄打たれた、その福島で、まだお産をやってらっしゃるんだよ (続き)
くろ @kuroseventeen
(続く) 加藤先生は英雄だと思う。だけど、大野事件当時から言われていたけれど、英雄にたよるシステムはダメなのだ。司法制度も医療制度も報道も反省して、今よりよくなることはきっとできる。「未来は過去よりよいものだ。」だからだ。 (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) 本を読んでいて、大野病院事件の初公判のことを思い出した。検察官が「臍帯」を「靭帯」と読み間違えたのだ。このことが知れると多くの医療関係者が怒ったことを、そして呆れたことを思い出す。怒りの理由は単純だ。(続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) 不誠実だからだ。医師を刑事罰にしろという検察官がやっていい間違いではない。呆れた理由はこれだ。司法試験を通っている人間が人間の腹の中に靭帯があることをおかしいとも思わなかったのか、ということだ (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) 著者の安福さんは弁護士だけあって、司法制度への問題意識をこの本の中でたくさん書かれている。しかし、個人への批判はほとんどない。やはり仕組みの問題だからと認識しているからだろうと思う。 (続き)
くろ @kuroseventeen
(続き) 個々の警察官や検察官は真面目に対処したのだと思う。ただ、その向きが間違っていると今でも思う。(続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) わたしはオギノ式の荻野先生その人に取り上げてもらった。かつて荻野先生が雑誌のインタビューに答えてこのようなことをおっしゃってた。記憶だよりなので不正確だけど。 (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) 「産科医は赤ちゃんがいつ生まれるかわからないから24時間365日休む暇もない。だけど赤ちゃんの「おぎゃあ」という声を聞くと、産科医はやめられない」と。加藤先生もそうなんだろう。どこか頭のネジが外れているんだろうなと思う (続く)
くろ @kuroseventeen
(続き) この本は正直、司法制度や周産期医療や現在の医療状況を知らないと、わかりにくいところはあると思う。文章はめちゃくちゃ平明で読みやすいけど。それでも読んで欲しい。凄まじい本だった。精一杯頑張った医師を精一杯弁護する、そういう本だった。おすすめです。(おしまい)

コメント

三角頭 @JHBrennan 2017年1月29日
問題は誤った検事やマスコミ報道への検証とパニッシュが無いこと。 報道で人の人生を狂わせるのなら、間違えたら関係者の人生も加害者として晒されなければ応報ではない。 検事にしても知識が足りないと評価して別職にするなり間違っただけの責任を取らなくては。
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