「実際のところドイツ軍慰安所ってどうだったの?結構えげつないことしてたみたいだけど・・・」 ドイツを見習え!でお馴染みのドイツに学ぶ戦時性暴力問題

(前回までのあらすじ) 「日本は反省すべきだけど、なんで他の国の戦時性暴力は国際的に追求されないのだろう?」という疑問に、 良識派からは「他国の例を挙げても、自国の犯罪行為が正当化されるわけではない。」と正論が返ってきます。 しかし、これは疑問に対する答えではなく、正当化を試みる人にだけ有効な、道徳的マウンティングに過ぎません。 続きを読む
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ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

ネットで見ることができる範囲で、ドイツ軍慰安所に関する記述をまとめたんだけど、まぁ酷いもんだ。「お前それ軍による強制連行やんけ。」「なんで問題になってないの?」多くの人はそう思うだろう。

2017-01-31 00:35:34

まとめ 私が慰安婦問題で覚えた違和感~「強制連行は論点ではない」「他国の例を批判しても日本の罪は消えない」の一点突破で、直接.. 良識派は「国際社会で強制連行の有無は論点になっていない」といいます。 返す刀で「そんなことに拘る人間は人権意識の低い馬鹿なネトウヨだ」と罵ります。 しかし、慰安婦問題は、最早お利口な「国際社会」だけで語られる話ではなくなってしまいました。 偏狭なナショナリズムを煽り、慰安婦問題の解決を阻害するような動きや団体に対しても、 「韓国の問題だから日本人が知る必要はない」となぜだか寛容です。 「先にナショナリズムを煽ったのは日本だ」と反発して有耶無耶にする人もいるでしょう。 また、「日本は反省すべきだけど、なんで他の国の戦時性暴力は国際的に追求されないのだろう?」という疑問に、 良識派からは「他国の例を挙げても、自国の犯罪行為が正当化されるわけではない。」と正論が返ってきます。 しかし、これは疑問に対する答えで.. 50105 pv 85 184 users 555

ネットで見られるドイツ軍慰安婦情報まとめ

(ドイツ軍慰安婦 -Wikipedia)

収容所に設置されたものと合わせて、占領中を通して少なくとも34,140人の女性が被害を受けたと見積もられている。東ヨーロッパでは多くの場合、女性達は道端で警察、軍によるおとり捜査と称する一斉徴収によって連れて行かれたとされる。

「ポーランド亡命政府の外務省は1941年3月、ドイツ軍によってポーランドの町で性奴隷目的の集団女性誘拐が行われたとする文書を発表した。 」

「ソ連でも女性達が売春のために無理やり連れて行かれた。"ドイツ軍の指揮でスモレンスクの町にホテルを利用した軍属向けの売春宿が開かれ、数百人の女性達が連れて行かれた。彼女らは無情にも路上で髪や腕をつかまれ引きずられていった"(国際軍事法廷での証言)」

(2005年ドイツ公共放送連盟ドキュメンタリー「戦利品としての女性・ドイツ国防軍と売春」)

東ヨーロッパの占領地域では、状況はさらに著しく激しいものであった。ここでは軍の売春宿へ女性を徴募するためにますます暴力が用いられたのだ。その際、該当女性は「モノ」と見なされ、それは感染源の監視のためにある。「人種恥辱(罪)」との非難を避けるために、ドイツ当局はたとえば、売春宿にいるポーランド人を「人」ではなく「モノ」と規定した。たいていの場合命を助けることができるという偽りの約束の下で、強制収容所でも女性は募集された。彼女たちはこんにちまで、どこにおいても犠牲者としては認められていない。

(同ドキュメンタリー解説)

この番組で最も興味深いのは、その作り方です。何しろ元慰安婦と名乗る生き証人はほとんど登場しません。何故かというと、ドイツ軍の敗退後に、慰安婦たちは裏切り者扱いされてリンチ、告発されて殺されたからで、それを逃れた人たちは、ひっそりと過去に口をつぐんで生きてきたからだといいます。

ではどうして慰安婦の存在を証明できるのかというと、書類です。この番組には本当にたくさんの報告書や指令文書が出てきて、そこに慰安所の運営状況や「慰安婦はモノなので人種法に抵触しない」などの指示がはっきりと書いてあるのです。

(アンジェイ・コズロフスキー『解決済みの歴史』)

「吉見の「発見」にどうしてこれほどの意義が加えられたのかは、軍事史にほとんど興味のない人にも、奇妙な感じをおこさせる、というのは、だれでも専門の軍事史家にせよ、太平洋戦争に興味のある素人にせよ、日本軍の慰安所があったことはずっとまえから知っていたのだし、それはヨーロッパの第二次大戦について研究している歴史家なら、似たような軍の売春所がドイツ空軍によって運営されていたことを知っていたのと同様である。」

「ドイツ国防軍は、先に述べたように軍の売春所を占領国中にもち、多くのポーランド人女性を含む占領国の女性たちが売買取引の犠牲になり、勝手に売春所をはなれることはできなかったということを示す多くの証拠がある。ドイツ軍売春所での女性たちの待遇が、日本の慰安所よりひどかったことについても多くの証拠がある。しかし日本とちがって、ドイツはこれにたいする謝罪も賠償金を払ったこともなく、それを要求されることもなかった(しかしなぜかメルケル首相は日本人にきちんと過去を反省し悔恨の意を示すべきと教示している。)。さらにこの問題について、賠償あるいは謝罪、あるいは国際的決議といったものは皆無である。」

「ドイツの軍事売春所につとめていた女性の総数は約3万人と推定されている。戦闘に加わったドイツ諸部隊の総数は2000万である。日本の動員数は600万人であり、そのうち戦地で働いていたのは100万人だけである。」

「戦時の振る舞いの罪滅ぼしをする適切な方法についてのメルケル首相が日本人にしたお説教にもかかわらず、ドイツはドイツ人の手で巨大な破壊を被ったポーランドに(その人口の5分の1を失っている)日本が韓国に支払ったよりもずっと少額しか払っていない。それに、すでに述べたように、ドイツは自身のもと「慰安婦たち」の誰にも、謝罪も、ましてや補償もしていない。」

(フランツ・ザイドラー『売春・同性愛・自己毀損』)

「国防軍管理下の売春宿の経営を難しくしたのは人種問題であるといわれている。しかし相手がユダヤ人だとは分からなかったという言い遁れが可能だったので、1939年のワルシャワのホテルの手入れでは、40人のドイツ士官の個室から34人のユダヤ娘が引き出された。」

「西欧では女郎屋の女主人が売春婦の確保につとめ、その代わりに収入の半分を手にした。しかし東方では前線司令官たちが売春婦になる少女たちの獲得につとめなければならなかった。その際、強制処置がしばしば取られた。

「若い娘で、労働力投入への呼びかけに応じてドイツに行くのはいやだといって拒んだ者は、二者択一として、国防軍売春宿にしばらく勤務する以外に選択の余地はなかった。」

(ドイツ公文書「SS裁判所本部による強姦犯罪の容認要請」)

「「ドイツ帝国と帝国併合地域の外部に動員されたSS親衛隊ならびに各種警護部隊の構成員に有罪の判決を下すに際しては、強姦罪の量刑に当たっては、つねに特別の事情が考慮されなければならない。彼らは特別の事情の下に勤務を果しているからである。

「それまで非の打ち所のない人物であり、出撃に耐えると認められていた人物でさえ、普段なら失うはずのない心の抑制機能がままとり除かれてしまう。」

「よしんば、強姦犯罪が武器の脅しで行われた場合があったにしても、ただそれだけでは、(中略)戦時特別処罰法規第5条の適用をそのまま正当化するものではない。兵たる者は職業上武器を携行し操作する者であり、強姦犯罪に際しそれを使用したからといって、それだけでは彼が暴力犯罪者であるとの烙印をただちに捺されるいわれはない。

(クリスタ・パウル『ナチズムと強制売春』)

1940年10月10日から国防軍の軍人による強姦は親告罪となった。これは強姦がほとんど追究も処罰もされないことを意味した。

「ドイツ将兵、ドイツ国防軍の軍人、武装SSの隊員、そしてそのほかの軍機能の担い手たちはポーランドやロシアやフランスなどで何千人もの女性を強姦した。彼らは処罰を恐れる必要がなかった。」

「国防軍の軍人が強姦を犯すか売春宿を利用するか、そのどちらの率が高いかは、軍事上の状況によってそのつど変わったと考える。」

「1943年にあるユダヤ系の雑誌にのった自殺を謳った詩は、ナチスが学校を売春宿にしようとしていることを知って自殺した、クラカウのベート・ヤコブ師範学校の93人の女生徒についての最後の証言であろうと察せられる。」

ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

なんてったって「ドイツを見習え」でお馴染みのドイツだ。謝罪も賠償もしていないなんて嘘だろ?というのが第一印象。日本に対して道徳を説いたメルケルさんってなんだったの?という話になる。

2017-01-31 00:36:17

「慰安婦問題解決のため」ドイツのやり方を見習えと言ってきた人リスト

※戦後の清算一般に関する言及は外しています。※17年6月28日、エド・ロイス米国下院外交委員長を追加。

ピレイ前国連人権高等弁務官
ピレイ氏は「彼女たち(慰安婦)は日本により強制的に連れて行かれ、性奴隷となっただけに、彼女たちについて『徴集』という言葉を使ってはならない」と指摘。ドイツがナチスについて、南アフリカがアパルトヘイト(人種隔離)について、オーストラリアが先住民に対しそれぞれ謝罪するなど、さまざまな国が先例を残していると述べ、「日本も先例を見習うよう願っている」と謝罪を促した。(聯合ニュース)

朴槿恵大統領
独紙フランクフルター・アルゲマイネに掲載されたインタビューで安倍政権の姿勢を批判し、慰安婦問題での誠意ある対応を改めて求めた。ドイツの戦後の歩みにも触れ、「日本も学ばなければいけないのではないか」と指摘した。(朝日新聞)

尹炳世外交部長官
尹長官は、1970年、西ドイツのブラント首相(当時)がポーランド・ワルシャワのユダヤ人ゲットー跡でひざまずき犠牲者に謝罪したことを例に挙げ、「(ブラント首相の行為が)全世界に肯定的なメッセージを送ったように、求められたかどうかは別として、(日本が)そうした感性的な措置を取る可能性はあるのではないか」とした。 (レコードチャイナ)

南景弼京畿道知事
南知事はドイツと日本を比較し、「ドイツは過ちを謝罪し世界のリーダーになった。日本もそうした道を歩むことを願う」として日本の反省を間接的に促した。(聯合ニュース)

宋永吉仁川市長
「ドイツと違い日本は従軍慰安婦問題などを認めない。関心を持ってほしい」(産経新聞)

朴元淳ソウル市長
朴市長は「隣国の被害と犠牲に対して、このように踏みつけ冒涜(ぼうとく)するようなことで、正常で正しい国家関係を樹立することはできないと思う」とし、「ドイツがしたように第二次世界大戦の全ての被害や犯罪について徹底的に反省し謝罪し、再発防止対策を立てなければならない」と述べた。 (イーデイリー)

マイク・ホンダ米国議員
日本の安倍晋三首相に、第二次世界大戦での慰安婦問題について謝罪すべきだと述べた。ホンダ議員は、ドイツでは戦争中の残虐行為を否定することは違法であると述べ、日本はドイツを見習って、戦争中に行った過ちについて全責任を負うべきだと主張した。 (聯合ニュース)

ファレオマバエガ米国議員
ファレオマバエンガ議員は日本の安倍総理の慰安婦問題の解釈変更と村山談話修正論に対して「日本が軍国主義に行くことは政治的に複雑な理由があるようだ」ながら批判の声を高めた。彼は第二次大戦後のドイツの態度と比較し「(強制動員被害者の)精神的、肉体的苦痛を考えれば日本の行動は許されない」と指摘した。(東亜日報)

エド・ロイス米国議員
ロイス委員長は先月30日(現地時間)、韓米日議員協議会に出席するために訪米中の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)国会外交統一委員長とワシントンで面談し、「安倍首相が今回の議会演説を歴史問題や慰安婦問題を解決する機会にしなかったことに、大変失望している」と語った。また、「ドイツのアンゲラ・メルケル首相のように、歴史を正直に直視するのが重要だ」と強調した。(東亜日報)

「在米韓国人指導者大会」での演説の中で、「ドイツはすべての人種、特にユダヤ人に対する人権蹂躪の歴史を認めてこれを若者が学ぶ歴史の本に記述している」と伝えた。ロイス委員長はまた、ドイツの首相がナチスの誤った過去の歴史を認めて反省した点を強調し、安倍晋三首相を名指しして「歴史を直視して正直に対応しなくてはならない」と強調した。(中央日報)

アッカーマン米国議員
「ホロコーストの議論は犠牲者が声を上げて光が当たった。それまでは話すことができなかったのだ。なかったことにしてはならない、世界にそれを知らせなくてはならないと自らの沈黙の壁を破ったのだ。」(07年慰安婦決議)

バートン米国議員
「ドイツは大虐殺を認め、女性の性奴隷も認めている。日本の政権担当者に前例を示し、彼らに同様のことをすることを促したい。」(07年慰安婦決議)

ラントス米国議員
「国家の力が試されるのは、歴史における暗黒の時代に向き合わざるを得ない時だ。過去の真実を認める勇気を持つのか、それとも時とともに風化するという愚かな希望でもって真実から逃れようとするのか。戦後のドイツは正しい選択をした。他方で、日本は歴史健忘症になることを積極的に進めてきた。」(07年慰安婦決議)

ゴードン・ジョンソン米国議員
「米国は多様な人種、民族で構成されている。いったん米国に移り住んだら、どの民族の悲しい過去も置き去りにされることはない」。ニュージャージー州下院に慰安婦決議案を共同提出したゴードン・ジョンソン議員(民主党)の説明だ。ジョンソンの地元にはナチス・ドイツのホロコースト(ユダヤ人大虐殺)やオスマン帝国によるアルメニア大虐殺の記念碑もある。「米国で起きていなくても、悲劇は繰り返されないよう選挙民に伝えるのが政治家の使命だ」と訴える。仮に米国内で政治家がホロコーストを否定したり、修正したりすればユダヤ系団体から厳しく糾弾される。慰安婦問題も日本が責任を背負わなければならない歴史的悲劇との認識が徐々に定着しているようだ。(秋田魁新報)

アレクシス・ダデン米コネチカット大学教授
「ドイツの真の謝罪と反省でフランスとドイツは葛藤と反目を克服し、新しい欧州建設の主役になることが できた。同じように過去の歴史に対する日本の勇気ある率直な行動が前提にならなければいけない。」(朴槿恵大統領が演説で引用)

デニス・ハルピン下院外交委員会専門委員
ハルピン氏は「米国は日本を安保理常任理事国にしてアジアの「英国」(血の同盟)とみなそうとするが、これは現実的に不可能な夢だ」と一喝した。「日本は過去、ドイツのビリー・ブラント首相がポーランドでひざまずいたように、きちんと過去の歴史を反省しない限り、どんなにお金をつぎこんでも安保理議席を獲得することはできないからだ」と話している。 (中央日報)

メルケル首相
いわゆる従軍慰安婦の問題について、「現在の東アジアの状況を考えると、日韓関係は非常に重要なので、きちんと解決したほうがいいのではないか。日本と韓国は基本的な価値を共有しているので、和解を進めるべきだ」と述べ、問題の解決に向けた努力が必要だという認識を示しました。(NHK)

ドイツ日刊紙フランクフルター・アルゲマイネ カーステン・ゲアミス特派員
籾井会長の発言を知った時、最初に感じたのは怒りです。彼らはウソを言っているからです。例えば、「慰安婦の問題はどこの国にもあった」という発言です。軍「慰安婦」という制度が、当時の日本帝国軍の特有なものだったということは、海外でも日本国内でもコンセンサス(合意)になっています。(しんぶん赤旗)

在独の元朝日新聞カメラマン 矢嶋宰氏
ドイツの市民社会は『歴史に誤りがあれば清算しなければならない』という共通した認識があるので、慰安婦の問題をすぐ理解し反応もいい。ドイツ政府には左右を問わず過去清算に対する合意が形成されているが、日本の保守政党は侵略戦争美化を絶えず試みてきました。 安倍政権の問題は突然始まったことでないことでしょう。 反面ドイツは多くの時間とお金、人材を入れて過去清算に対する社会的合意を成し遂げました。 (ハンギョレ新聞)

ベルリン女の会代表 梶村道子氏(梶村太一郎氏の妻)
「(日本政府の態度は)まったくひどいと思いました。このことをドイツの人にも知らせなければとドイツのマスコミに知らせ、ドイツの市民グループに一緒に抗議しようと公開質問状をまとめました」「ドイツでは戦争責任のあり方が日本とはまったく違います。韓国人の友達もいるし、そこからさまざまな見方ができます」と話しました。」(しんぶん赤旗)

ホロコースト生存者 ハンヌ・リーブ氏
「日本軍慰安婦の状況を誰よりよく理解することができる。ホロコーストを認めて謝ったドイツと違い日本は慰安婦の存在を否認しているけれど、いつかは自分たちがあることを認めるだろう。」(コリア・タイムズ)

朝鮮日報 金翰秀文化部次長
今までわれわれは日本が過去の歴史を否定することをドイツのケースと比べ「過去を忘却した国家民族には未来がない」と批判してきた。しかしいまや「忘却」を超えて「記憶歪曲の集団化」が急速に進んでいる。(朝鮮日報)

中央日報 ナム・ジョンホ国際専任記者
到底許しがたいナチスと日本ともに悪いもので、ドイツもやったからいいではないかといった主張はありえない。米外交専門紙フォーリンポリシー最新号はこのように釘を刺した。「ナチスが同様の蛮行を犯したからと日本に免罪符を与えない」と。さらに注目すべきはドイツ社会はナチの非行を隠さないという事実だ。隠すどころか巡回展示会を開き、当時連れられてきた女性の惨状を後生に伝えるため努力する。もしナチスの蛮行を否定すれば法により処罰を受ける。しかし安倍内閣は強制連行の事実すら認めない。 (中央日報)

挺対協 尹美香代表
「ドイツに対し「君たちは間違っている悪い人々だ」と言われていますか?それはドイツが過去間違った歴史に対して認め謝罪し、今でも総理になればいつもそのような過去の歴史に対する謝罪で始めるでしょう?日本もそうすれば本当に良好な関係になれるのに」(YTN)

挺対協と女性団体連合の声明
日本の撤去圧迫は、ナチスの犯罪に対して謝罪し、責任を果たしているドイツの社会ではとうてい容認されない加害者の暴力であり、犯罪行為であると糾弾した。これは平和に対する脅威であり、破廉恥な政治工作だとし、少女像の設置に対する日本の攻撃と圧迫は無条件中止されなければならないと主張した。(朝鮮中央通信)

サイバー外交使節団VANK パク・ギテ団長
「日本軍慰安婦は日帝が犯したアジア版ホロコーストです。 戦後ドイツはホロコーストに全人類に謝罪してその苦痛を補償しました。 しかし日本政府は日本軍'慰安婦'に対して徹底的に否認して今はお婆さんになったこの少女に対する真の謝罪と法的責任を拒否しています・・・」(在外同胞新聞)

韓国広報専門家 ソ・ギョンドク誠心女子大学教授
「ドイツは1970年にブランド首相がポーランドでひざまずき謝罪してから現在のメルケル首相に至るまで、世界の人々の前で心からの謝罪と補償をしている。しかし、現在の安倍首相は過去に行った侵略史を認めていない」(米WSJ広告)

ガーディアン紙 ジャスティン・マッカリー日本韓国特派員
戦後のドイツも、今に至るまで戦争中にナチスドイツが行なった行為について、国としての責任や謝罪の気持ちを繰り返し被害者たちに示し続けることで、自分たちの誠意を国際社会に示してきた。(週プレNEWS)

KAFC(カリフォルニア州韓米フォーラム)キム局長
キム局長は「以上の要求は戦争犯罪と人権侵害(違反)に対する国際的規範にともなう措置だが、日本政府は何もしていない」として「日本はドイツがそうであったように過去の人権犯罪を完全に解決することによって地球村の信頼に答えなければならない」と繰り返し力説した。(ニューシス)

ヒューマンライツ・ナウ事務局長 伊藤和子氏
「ドイツはナチスのホロコーストの歴史について、紆余曲折はあったろうが、きちんと加害責任を認めて謝罪の意思を鮮明にした。責任を否定したり、責任を減じようと試みたり、言い訳をしたり、一切しなかった。過去の重大犯罪を克服し、記憶し、教育を徹底し、再発を防止しようと真摯な努力を重ねてきた。」(ヤフーニュース個人)

女たちの戦争と平和資料館(wam)代表 池田恵理子氏
「ドイツの指導者の振る舞いを考えると、日本にこのようなリーダーがいることが恥ずかしい。」(新華社通信)

著述家・ジャーナリスト 湯山玲子氏
「敗戦国だったドイツが、彼らがやった戦後の処置はすさまじくて、ドイツ国内ではポップスもドイツ語で歌えなくて、教育に関しても教え込むと言う形を組んでいる。日本はそこまではしていない」「証言はないと言ったとしても、ドイツも同じことをやったんですけど、実はどういう事が行われていたかちゃんとした調査を送ったという市民系のね。(日本は)そこまでの事はやってないですよね?」(日本テレビ『スッキリ』)

ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

私は私で、「否定派が自分たちの主張に都合の良い部分をピッキングしているのではないか?」なんてことも考えていた。よく引用されるザイトラーを、おそらく日本で初めて紹介した西尾氏の歴史解釈が、私はあまり好きではなかったりする。

2017-01-31 00:36:30
ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

日本軍慰安所追求派で、ドイツ軍の事情にも詳しい御仁はおらぬものか。つまり日本軍への厳しい目をドイツにも向けることができる人。残念ながらうちらの国の声の大きい人権派は、他国の問題点や戦時性暴力の話題を、過小評価したり「正当化するな」と避ける傾向にある。

2017-01-31 00:36:42
ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

例外的にフェミニズム系団体は、他国の戦時性犯罪にも厳しいという印象がある。慰安所だから問題なのではなく、性暴力があったことをより重視する。 だからこそ戦場にはレイプが付き物という、世界中の誤った考えそのものを批判する。そこには戦勝国も敗戦国もない。本来それが正しい。

2017-01-31 13:34:21

慰安所を一律でレイプセンターと定義したマクドゥーガル報告への批判。

『まず「慰安婦」制度というものを、強制連行、性サービスの強制、性奴隷制、レイプ・センターという認識で一律に見ることに無理があると言えます。とくに、ユーゴでの内戦でみられた戦略的レイプとの連想で、日本軍の「慰安所」を考えることは、不可能だと言えるでしょう。』(和田春樹『道義的責任と和解の実現』)

『やはり日本軍が戦場で行ったレイプ、慰安所、レイプした女性を兵営などの場所に拉致監禁して一定期間継続的にレイプするという準「慰安所」現象の3つを区別しなければならないであろう。最後のものは「レイプ・センター」だと言っていい。そして、慰安所も、時期と場所によって、群管理の公娼施設と性奴隷制施設の間で変化したと見ることが出来る。』(和田春樹『アジア女性基金と慰安婦問題』)←この方は所謂フェミではないですね


ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

そこで本書の出番ってわけだ レギーナ・ミュールホイザー『戦場の性』 pic.twitter.com/uCaHNhIATh

2017-01-31 00:37:07
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ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

この本の著者は、2000年の「女性国際戦犯法廷」を契機に慰安婦問題に関心を持った方です。当然日本軍には厳しいのですが、戦犯法廷がもっぱらドイツを「反省した国」と持ち上げることに疑問を抱き、自国の問題に取り組み始めた一本筋の通った人権派です。

2017-01-31 00:37:28
ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

本書は、出版後大きな反響を巻き起こし『フランクフルター・アルゲマイネ』『ヴェルト』『シュピーゲル』など、ドイツを代表するメディアに取り上げられるとともに、多くの賞を受賞しています。

2017-01-31 13:36:53
ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

※残念ながら、2010年出版から6年(日本版出版は2015年)、ドイツ国内の状況はそれほど変わっていないようですが・・・

2017-01-31 13:38:33
ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

彼女の日本軍慰安婦に対する認識は「1932~45年に最大で20万人の女性と少女を性奴隷とした」というやつだ。参考文献を見る限り、吉見氏の『従軍慰安婦』をベースにしている。ここでそのことの是非は問わない。重要なのは、彼女が慰安婦問題で一貫しているということ。

2017-01-31 00:37:55
ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

『性奴隷』という言葉に脊髄反射してしまう人もいるけど、一般人のイメージする性奴隷と、お利口な世界の定義する性奴隷とは異なる部分もある。まぁ、性奴隷という言葉が慰安婦の実像をセクシャルに歪める可能性はあるので、そこはお利口な世界の住人がちゃんと批判してあげないとね。

2017-01-31 00:38:17
ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

ちなみに私は、慰安婦すべてが性奴隷の被害者と単純化できるほどには人権力が高くない。それはともかく・・・

2017-01-31 00:38:28
ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

結論から言うと、ドイツは戦時下の性暴力に関して謝罪も賠償もしていない。戦後、ソ連兵の性暴力が問題にされてきた経緯があり、性においては被害者という認識が一般的。慰安所にいたっては、そもそも認識すらされていない。人権問題に熱心なメルケルさんですら(おそらく)ご存じない。

2017-01-31 00:39:08
ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

※ただ、どういうわけか、SSが強制収容所内に設置した売春施設だけは、ドイツの歴史的事実として社会的に広く知られているそうな。後に出てくる性的好奇心と関連するのかも。

2017-01-31 00:42:21

ドイツ国内の現状

『多くの研究者がドイツ軍兵士および親衛隊員の暴力行為について詳細かつ躊躇することなく考察してきたにもかかわらず、なぜ性暴力と性政策の研究はドイツでかたくなに避けられてきて、今もなおその同じ状況が続いているのだろうか。』

『ドイツでは歴史的な罪が自己理解の一部となっており、毎年ナチの犠牲者を想起する式典が開催されることは、当然視されている。しかし、それがそのまま犠牲者への適切な対応につながっているわけではない。たとえば連邦政府は、大量虐殺の生存者に対する賠償支払い要求に応じる意思はないと言明した。性暴力と性奴隷化に関するドイツの社会的取り組みは、非常に遅々としていることを確認しておかなければならない。ましてや、国家による謝罪と賠償金の支払いについては、まったく問題になっていないのである。

一般のドイツ人男性は(その心情や処罰への恐れから)ナチの人種イデオロギーに反するような性暴力行為はほとんど行使しなかったという見解がひろまっていた。(中略)資料によって、ナチの人種理念は前線と占領地域にいた男たちの行動と決して一致していなかったことが明らかになる。ドイツ軍兵士は、女性と少女たちに脱衣を強要し、身体検査という口実のもとで触り、裸体の彼女たちを写真に撮り、性的拷問で屈服させ、レイプし、性的奴隷にした。』

『「人種意識」「軍記」というナチ・イデオロギーゆえに、国防軍による性的な暴力行為は完全に例外的なものであったし、死刑も稀ではないような厳しい処罰が待ち受けていたと考えている。しかしそのさい彼らが引用するのは通常、個別事例の描写にすぎない。そのような結論は何よりも、国防軍や親衛隊、警察、民生組織の人々が戦争の様々な段階で性的な暴力行為を行ったことを示唆する、同時代の証言者たちによる数多くの報告によって反証されている。

ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

自分たちはナチスのイデオロギーがあったゆえに、人種の劣化に繋がるようなレイプ行為はしなかったのではないだろうか?東西冷戦の中、ソ連によるドイツ人女性に対する蛮行が強調される中で、そのような考えが一般に広がった。

2017-01-31 13:30:11
ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

以前ドイツの保守系新聞が、自分たちは反省しているという前提のもと、 日本の慰安婦問題を自信満々に批判したことがあったけど(特派員は離日の際、日本政府から圧力があったと主張して喝采を浴びた)、こういった背景があるのかもしれない。

2017-01-31 13:30:30

ドイツ日刊紙フランクフルター・アルゲマイネ カーステン・ゲアミス特派員

「籾井会長の発言を知った時、最初に感じたのは怒りです。彼らはウソを言っているからです。例えば、「慰安婦の問題はどこの国にもあった」という発言です。軍「慰安婦」という制度が、当時の日本帝国軍の特有なものだったということは、海外でも日本国内でもコンセンサス(合意)になっています。」

ラム・マイヤーズ@旧アカ @Avengers_tokyo

矢嶋宰や梶村太一郎は、ドイツに住みドイツ人マインドを身につけるうちに、反省しないドイツ人男性そのものになっているのではないだろうか。このような人たちが、慰安婦合意を批判し、ドイツ国内での日本軍慰安所糾弾デモを主導している。

2017-01-31 13:32:25

在独の元朝日新聞カメラマン 矢嶋宰氏

「ドイツの市民社会は『歴史に誤りがあれば清算しなければならない』という共通した認識があるので、慰安婦の問題をすぐ理解し反応もいい。ドイツ政府には左右を問わず過去清算に対する合意が形成されているが、日本の保守政党は侵略戦争美化を絶えず試みてきました。 安倍政権の問題は突然始まったことでないことでしょう。 反面ドイツは多くの時間とお金、人材を入れて過去清算に対する社会的合意を成し遂げました。 」

在独のジャーナリスト 梶村太一郎氏

『そもそもナチスはドイツ国内はもとより、占領地でも売春を徹底的に管理した。路上での客引きを禁止し、民間の売春宿と売春婦は警察の監視と保健所の監督下に置いた。ヒトラーによれば「性病の蔓延は民族の没落の現れである」からだ。占領地では民間の特定の売春宿をドイツ軍の専用として利用し、軍警察と軍医の管理下に置いた。ドイツ兵を性病と「劣等民族」から隔離するためだ。したがってこの制度は、植民地や占領地の若い女性を拉致し売春を強制した日本軍の「慰安婦」制度とは、安易には比較できない。』

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