御嶽山の死因と噴石・火山岩塊・火山れき

無数の火山れきが、山頂にいた登山者200人の上に新幹線並みの速度で落下してきた。
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

やはり「小さな噴石」は、誤用だとして却下するべきだ。2000年まで福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は噴石を64ミリ以上に限定して使っていた。それ以下は火山れきと呼んでいた。これを知らなかった東京大手町の本庁幹部が64ミリ以下も噴石と呼び始めた。誤用を始めた。

2017-02-04 07:32:23
早川由紀夫 @HayakawaYukio

64ミリ以下を(小さな)噴石と呼ぶのは誤りだ。それらは火山れきと呼ぶのが正しい。御嶽山2014年9月27日の死者63人のほとんどは、斜めから噴石の直撃を受けたのではなく真上から降ってきた火山れきに撃たれた。銃弾に撃たれたようなものだ。

2017-02-04 07:35:13
早川由紀夫 @HayakawaYukio

64ミリ以上の大岩を、火山学ではむかしから火山岩塊と呼んでる。英語ではblocksだ。火山れきはlapilli。火山れきの下限は2ミリ。それより小さい粒子は火山灰。英語ではash。 火山岩塊 ----64ミリ---- 火山れき ------2ミリ---- 火山灰

2017-02-04 07:38:25
早川由紀夫 @HayakawaYukio

行政文書でも報道記事でも、火山噴火を伝える情報文に「噴石」の語を見たら、気象庁ベッタリで火山学を何も知らない人の言だと疑ってかかるとよい。

2017-02-04 07:41:31
早川由紀夫 @HayakawaYukio

火山れきでも当たれば人は死ぬ。それなのに気象庁は、多くの火山の噴火警戒レベル2と3を火山岩塊の到達範囲で決めいる。火山岩塊には警戒しろと言いながら、火山れきは注意ですませている。御嶽山から何も学んでいない。

2017-02-04 07:45:26
早川由紀夫 @HayakawaYukio

たとえば昨日の浅間山解説情報にはこうある。 「火口から概ね2キロメートルの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。(略)また風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください」 jma.go.jp/jp/volcano/inf…

2017-02-04 07:48:47
早川由紀夫 @HayakawaYukio

こういう火山れきに直撃されれば人は死ぬ。2004年9月1日の浅間山ブルカノ式爆発で誰も死ななかったのは、夜中で外に誰もいなかったからにすぎない。御嶽山みたいに大勢の人がいたら死人が出たはず。火口から5.5キロ地点。 pic.twitter.com/3Yd5Wh8QeZ

2017-02-04 07:52:51
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

人が死ぬような加害因子に「小さな」とか「弱い」といった形容詞を冠するのは、気象庁がもっとも嫌うことだと思っていたが違うのだろうか。これを矛盾なく説明するには、気象庁は小さな噴石で人が死ぬことはないと勘違いしているとするしかない。

2017-02-04 07:59:53
早川由紀夫 @HayakawaYukio

御嶽山63人のほとんどは小さな噴石に撃たれて死んだ。日本救急医学会雑誌に掲載されたこの論文の写真を見れば誰にでもわかる。(閲覧注意) onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jj…

2017-02-04 08:02:47
早川由紀夫 @HayakawaYukio

御嶽山2014年9月27日噴火で火山れきがなぜこれほど高速で落下したか。それは火山れきの到達高度が高かったから。同時に発生した火砕流から浮力で立ち昇った上昇気流に運ばれて高度10キロくらいまで達した。そこから自由落下した。 kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-727…

2017-02-04 08:07:50
早川由紀夫 @HayakawaYukio

御嶽山2014年9月27日噴火災害は、 ・9月の好天の土曜日 ・正午前 のほかに ・風が弱く、その方向が地獄谷から山頂に向いていた が指摘できる。地獄谷から出た無数の火山れきがまさに山頂めがけて降った。 悪条件が3つも重なった。あまりにも不運だった。

2017-02-04 08:12:10
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

【御嶽山2014年9月の死体検案による死因内訳】 噴石による損傷死49人。気道熱傷1人。詳細不明6人。 計56人に行方不明7人を加えて死者63人。 火山れき(2~64ミリ)と火山岩塊(64ミリ~)による損傷死とするとわかりにくい。

2017-02-04 08:15:24
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

噴石=火山れき+火山岩塊という理解でいいんだろうか?

2017-02-04 08:16:09
早川由紀夫 @HayakawaYukio

浅間山で、20世紀に、ブルカノ式爆発に遭遇した登山者が30人余り死んでる。噴石(火山岩塊)に押しつぶされたと解釈されていたと思うが(わたしもそう思っていたが)、真上から落ちてきた火山れきの直撃を受けて絶命した人もいたのではなかろうか。

2017-02-04 08:18:12
早川由紀夫 @HayakawaYukio

火山れきによる損傷死49人。気道熱傷1人。詳細不明6人。 計56人に行方不明7人を加えて死者63人。と記録に残すべきだと主張しました。火山岩塊に押しつぶされて死んだ事例は報告されていません。 twitter.com/drsteppenwolf/…

2017-02-04 08:20:02
早川由紀夫 @HayakawaYukio

行方不明7人(いや5人じゃなかったかな)が、それ(火山岩塊に押しつぶされた)の可能性があります。だからこそみつからないと考えるとうまく説明できる。

2017-02-04 08:21:34
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

@HayakawaYukio 損傷死の多くは噴火口から1キロ以内でした。10センチぐらいの火山岩塊だったら押しつぶされることはありません。死因は火山れきであったのか火山岩塊であったのか死体検案の医師には判別できません。

2017-02-04 08:27:38
早川由紀夫 @HayakawaYukio

火山岩塊とはこういうものをいいます。直径1メートルだと思ってください。噴火口から1キロなら、10センチ(100ミリ)でもその挙動は火山れきと似たものになります。挙動を識別することが重要です。サイズの64ミリは目安です。@drsteppenwolf pic.twitter.com/IL6frVP0sm

2017-02-04 08:31:23
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

さらに言えば、境界の64ミリは第二直径です。最も長い第一直径ではありません。@drsteppenwolf

2017-02-04 08:33:12
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

@HayakawaYukio 百トン岩ですね。イメージがつかめました。

2017-02-04 08:35:04
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

@HayakawaYukio 64ミリは何処をはかっているのだろ?と思っていました。第二直径なんですね。勉強になりました。

2017-02-04 08:36:30
早川由紀夫 @HayakawaYukio

まごころの塔の周辺に落下した無数の火山れきが火砕流堆積物の表面につくったクレーター(9月27日、読売ヘリから)=川口敏彦撮影 人の足跡を30センチと見るとクレーターの直径は50センチほど。したがってインパクターは5センチほど。火山れきだ。1メートルのクレーターは皆無。 pic.twitter.com/FBjC33eSyQ

2017-02-04 08:38:37
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二十人のろの夢 @drsteppenwolf

@HayakawaYukio 行方不明5人ですね。当初行方不明7人でしたが後で2人が見つかった。

2017-02-04 08:38:59
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@drsteppenwolf 篩(ふるい)で選り分けて測るからです。

2017-02-04 08:39:58
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@drsteppenwolf さきほどの死因内訳は古いデータのようですね。どこかにちゃんとしたデータが公開されていませんでしょうか。医学会の雑誌とかに論文出てないのかしら。さっきのは岐阜県側の医師がかいた論文。長野県側からの情報公開がほしい。

2017-02-04 08:42:27