【虐殺器官】シェパード大尉の選択する未来【感想・考察】※超ネタバレ

たろう @Mrponzy

#虐殺器官　見てきたので感想を。 ・結局シェパード大尉はどんな未来を選択したのか ① ラストシーンは、特殊部隊の暗殺行為を告発されたシェパード大尉が、法廷で自らの行いを告白する際に「虐殺の文法」に乗せて喋ってる姿が描かれて終わりとなる。

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②#虐殺器官 これは、英語という覇権言語に「虐殺の文法」を載せることで全世界を殺戮の混沌に突き落とすバッドエンドなのか、と最初は思ってたが、シェパード大尉が「ルツィアとの約束を果たす」なんて言うから、ん？と引っかかった。

たろう @Mrponzy

③#虐殺器官 ジョン・ポールが愛する人を守るためにテロの国家内で虐殺させる、と発言したのに対し、ルツィアは間違っていると反論。「虐殺の文法」のように言葉が人を社会を操作し変革するのであれば、言葉でより良い世界を作りたい、というようなニュアンスをルツィアが語る（超うろ覚え）

たろう @Mrponzy

④#虐殺器官 シェパード大尉はルツィアが描く世界を実現するために「虐殺の文法」をアレンジして、人々の良心に働きかけるようにしたのか？ ここら辺は作中のシェパード大尉の心情をヒントにするとわかる気がする。

たろう @Mrponzy

⑤#虐殺器官 特殊部隊として少年兵を躊躇いなく射殺するために、カウンセリングなどで「良心をマスキング」するシェパード大尉。しかし部隊の同僚を射殺した時ですら何も感じない自分に対してうっすらと不安を感じ始めてしまう。

たろう @Mrponzy

⑥#虐殺器官 そんな折にジョン・ポールから、「良心のマスキング」は「虐殺の文法」と本質的に一緒だと痛烈に批判され、動揺を隠しきれなくなってしまうシェパード大尉。そして極めつけが、輸送ヘリ墜落後に敵部隊に急襲され絶体絶命となるシーン。

たろう @Mrponzy

⑦#虐殺器官 痛覚が遮断された兵士が半身を吹き飛ばされても淡々と会話し銃を撃ち続ける姿を見て、シェパード大尉の拠り所が崩れ落ちてしまう。ここまで来て、「良心をマスキング」することの危険性をはっきりと認識したんじゃなかろうか？

たろう @Mrponzy

⑧#虐殺器官 こうやってシェパード大尉の心情を想定してみると、「良心をマスキング」するディストピア的な世界ではなく、「良心を増幅」させる方向に「虐殺の文法」をアレンジしたんじゃないかという考えに至るわけです。

たろう @Mrponzy

⑨#虐殺器官 ジョン・ポール通りの「虐殺の文法」を使うのであれば彼を殺す必要もなくなっちゃうしね。（ジョン・ポールですら抑えてた英語圏での虐殺を実施するために殺した、という反論もあるかもしれないが）

たろう @Mrponzy

⑩#虐殺器官 らつらと書いてきたが、映画としての感想は、「SF好き」なら楽しい映画なんじゃないかな。正直キャラクターがあんまり掘り下げられない感じがありストーリーにのめり込めないのだが、登場する近未来SFガジェットがとにかくロマン溢れているので、そこら辺はSF心がくすぐられる。

たろう @Mrponzy

11終わり#虐殺器官 （シーウィードから人工筋肉ポッドで降下するシーンは本当にカッコイイ）メタルギアソリッド、サイコパス、攻殻機動隊あたりが好きな人なら楽しめるのでは。（攻殻機動隊の実写くそ楽しみ）