共謀罪質疑:「なぜ法務省が積み上げてきた判断をかなぐり捨てるのか?」
山尾「私達は『穴があるなら、個別に埋めよう』と。この数日、質問を重ねるほど、法務省が自ら出してきた3つの穴、共謀罪でないと埋まらない穴ではないのでは、そもそも穴ではないものまで無理やり穴あけているのではと思います。この3つの穴こそが、今回の共謀罪の立法事実そのもの、必要性そのも
2017-02-05 13:30:223つの穴 ①テロ組織が殺傷能力の高い化学薬品を製造し、これを用いて同時多発的に一般市民の大量殺人を行うことを計画した上、例えば殺傷能力の高い化学薬品の原料の一部を入手した場合
2017-02-05 13:30:56②テロ組織が複数の飛行機を乗っ取って高層ビルに突撃させるテロを計画した上、例えば、搭乗予定の航空機の航空券を予約した場合 ③(コンピュータウィルスの例、略)
2017-02-05 13:31:05山尾「1つめは、1995年地下鉄サリン事件を想起させるような事案、ご存じの通り、この事件をきかっけに『サリン等による人身被害の防止に関する法律』が出来ました。この法律には予備もあります。にもかかわらず、この法律があっても対応できないと言うのはなぜ?」
2017-02-05 13:31:32金田「サリン等にあたらない薬品を用いた大量殺人を計画することも想定される~」 山尾「では、サリン等にあたらないけれど殺傷能力の高い薬品名を一つでも挙げて」 金田「具体的な薬品を想定して申し上げているわけではありません」え?
2017-02-05 13:31:57山尾「具体名が一つも出てこない幻の薬品を規制するために、600だか300になるのか分かりませんけれど、包括的共謀罪を作る必要性として挙げてるんですか?具体名を1つも把握せずに、この事例を法務省はあげてきたんですか?」
2017-02-05 13:32:12金田「お示しした3事例は、現在政府において検討中の、テロ等準備罪につきまして、その成案を得られていない現段階で、その検討の方向性を誤解なく、少しでも分かりやすくイメージして頂くためにお示ししたもの」
2017-02-05 13:32:30山尾「質問に答えて。具体的な規制をすべき薬品名は一つも把握されていないということか」 金田「通告は頂いておりませんがお答えを致しますとすれば、現在成案を検討中。そのための理解を求める、そういう話でございますということと、お示ししたのは具体的薬品名を想定したものではございません」
2017-02-05 13:33:42山尾「答弁頂きました。具体的な薬品は想定していないと。具体的薬品を想定していないなら、まさに、架空の穴じゃないですか、穴、ないじゃないですか、具体的穴じゃない、どこに穴が?」
2017-02-05 13:33:59山尾「サリンの事案、1995年なんですよ。その後1か月で作られた法律。その時にはまだ、サリン等の中に、何を入れるか、国会では議論にならず、それは政令に委ねましょうと。その後、政令で指定をされている。ソナンなどG剤、VXなどのV剤、イペリットなどのマスタード系びらん剤
2017-02-05 13:34:29山尾「これは、その後の捜査の過程で、実際にオウム真理教の団体が作っていた。政令で指定をしたんですね、そこから22年、年月がたち、色んな品が出来ているかも。だったら、それをしっかり検討して、そしてもし具体的な薬品名で穴になっているとしたら、総理、これは政令事項で法律は要らない
2017-02-05 13:35:01山尾「総理の指示で、明日にでも政令で指定すればいい。なぜ、政令で追加すれば足りることを、法律、しかも共謀罪、しかもこの3事例、それにもかかわらず600だとか300だとかいう共謀罪、なぜそれが必要だとおっしゃるんですか」
2017-02-05 13:35:24アレ「確かにサリン等については、限定・列挙されていて、化学式等が示されている。ただ、こうした化学兵器ともなる、こうした毒性の物質については、様々な、これ、残念ながら、開発をしている人たちもいるわけでございます。密かに開発をしているのは当然のこと。残念ながらテロ組織、あるいは
2017-02-05 13:36:05アレ「国ぐるみ的に、そういうものを行っているところもあるかもしれない。秘密裡に行っている中に於いては、今の段階ではなかなか私達には分からない。今分かれば、政令で出せばとおっしゃったが、それは出来ないわけで。ということもあって。寸前に分かっても政令には、タイムラグがあるのは、事実
2017-02-05 13:36:29アレ「後ろから、『恥ずかしい答弁』と(野次)、恥ずかしくないです、これは起こり得るじゃないですか。それは寸前に、準備行為に入った段階で我々が把握したら、実行までの間に政令にのせて、出来るんですか?つまりそういう可能性があるのであれば、いわば、そんな筈は無かったと言っても遅い
2017-02-05 13:37:00アレ「そんな筈は無い、と議論を立てているかもしれませんが、そんなはずはかったということであってはならないと言うのが、私達の考えであります。そこで大切なことは、サリン、(野次)、よろしいですか、つまり、今、その段階において、列挙していない中に於いて、まさに、
2017-02-05 13:37:25アレ「それは出来ないということでありまして。つまり、我々は、そういう意味において、これは法務省が例として挙げたわけでございます。さらに、これは詳しくは法務大臣から答弁をさせたい。繰り返しになりますが、サリン等の部分に於いては、化学式等でのせられておりますが、政令においては、
2017-02-05 13:38:02アレ「開発等を行っているところもあるわけで、そこのところについて、これは、罪刑法定主義を否定すると(野次が)おっしゃっているが、いわば、つまり、サリン等という事に於いての、法律の、準備罪では出来ないということ。まさに、今度の場合は毒物を使って、これは、やろうということについて
2017-02-05 13:38:35アレ「それは新たな未知のものであったとしても、準備を行っていることが明らかになれば検挙できる。酷いとかいう野次が盛んに、玉木さんからもあがっていますが、酷いか酷くないかは、まさに法文として出してから法務委員会でご議論頂けばいいのでは。
2017-02-05 13:39:08山尾「驚きました。未知の薬品を含めて、可能性があるなら、総理の言葉を借りれば、一網打尽にしなければならない。今分かってないけれども、具体名は一つもあがらないけれども、でも規制の網をかけなければならない。
2017-02-05 13:40:54山尾「今の総理の答弁は、我が国が積み上げて来た刑法典の根本を覆すような答弁。罪刑法定主義、明確性の原則、国民に予測可能性を担保する、本当に、そんな答弁を維持されるつもりですか?今の答弁を前提にすると、これから出てくるであろう共謀罪は、そんなに曖昧な、未知の薬品も含めた、
2017-02-05 13:41:30山尾「今政府が把握していない、危険性も分からないような薬品を入手する行為も含めて、全部に網をかけるような共謀罪を作ろうとしてるんですね。びっくりしましたよ。もう一つ申し上げますけれども、そういった捜査の必要性をおっしゃるんであれば、何も共謀罪を検討する必要はないんです。
2017-02-05 13:41:54山尾「『サリン等による人身被害の防止に関する法律』第2条の、構成要件に絞りをかける、あるいは拡大をする。そういうことを考えればいいんじゃありませんか?この2条の改正は検討されたんですか?2条の改正では足りなくて、600もある共謀罪にしないと、サリン等に含まれない事案が
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