【出版業界全体の意見】 電子書籍の購入は作家の応援にならない 【ではありません。】
-1- 「電子書籍の購入は作家の応援にならない」という一編集者の発言が取り上げられ、炎上しているようですが、「電子書籍の購入は作家の応援にならない。」とは出版業界としての発言ではありません。 この話題でまとめて発言します。
2017-02-05 14:53:17-2- togetter.com/li/1068313 togetter.com/li/1037752 などの他、ニュースコラムでも取り上げられました。 kai-you.net/article/37959
2017-02-05 14:53:26-2- 追加 が、「電子書籍は紙書籍よりも価値が低い。読者は紙書籍を買って欲しい。(買うべきだ。)」というような意見を出版業界として発信したことはありません。
2017-02-05 14:53:55-3- 発言元のアカウントによると (1)従業員やフリーである。 (2)文芸特に漫画やライトノベル分野のようである。 (3)編集部門の経歴しかないようである。 ことが伺えます。
2017-02-05 14:56:29-4- (1)従業員やフリーである。 やはり、一従業員の立場で見える範囲は広くないと思います。 また、自社の経営方針や自部署の都合のような社長や先輩の発言をもっと広い業界全体のこととして勘違いしてしまったのかもしれません。
2017-02-05 14:56:38-5- (2)文芸特に漫画やライトノベル分野のようである。 業界といえど細かい分野がいくつもあります。 仕事の付き合いは同じ分野同士の方が多くなるでしょうから、取引先や同業他社も同意見だったと言う場合でも、別分野では別意見ということもあります。
2017-02-05 14:56:46-6- 用語の問題ですが、出版社ごとに事情が異なるという話です。 用語一つでさえ異なるのですから、経営方針や販売方針も各社ごとに違うことだろうことが理解いただけると思います。 togetter.com/li/520809
2017-02-05 14:56:56参考:ドラマ『重版出来』放映に際しての出版社さんの用語の違いについて
「重版出来」は、本来は「重版が出来上がること」ですが、話題になったコミックでは「重版が決まること」のニュアンスで使っていたようです。小社ではこれは「重版決定」と言ってます。
2013-06-18 12:55:19@gakusancom そうですねぇ。学参や辞書はなんとなく「重版」としか言わない気がします。それに続く動詞としては、弊社では「かかる」を用いますね。「重版かかったって~+(0゚・∀・) + ワクテカ +」みたいな(`・ω・´)
2013-06-19 13:56:02横から失礼します!弊社でも「重版出来(でき)いつ!?」など使います。ただ、より重要なのは倉庫に入る「入庫日」なのです…! @mapple_twi @obunsha_digital @PHPInstitute_PR @sebun_digital @Hayakawashobo
2013-06-19 16:22:39@mapple_twi @obunsha_digital @PHPInstitute_PR @sebun_digital @Hayakawashobo 遅ればせながら。小社では、「重版」のほかに「増刷(ぞうさつ・ましずり)」とも言いますね。「追刷」というのは聞いたことがないです。
2013-06-19 17:25:50(´-`)。o0(…追刷って言い方けっこうマイナーなのかしら…もちろん嬉しい言葉として使われています…) @obunsha_digital @PHPInstitute_PR @yuhikaku_roppou @sebun_digital @Hayakawashobo
2013-06-19 14:30:22うちは普通に重版かな。2刷、3刷など何刷目かを言いつつ。 あと出来日より、搬入日。RT @mapple_twi @obunsha_digital @PHPInstitute_PR @yuhikaku_roppou RT @Hayakawashobo 「追刷」「重版決定」「出来日」
2013-06-19 14:43:19-7- (3)編集部門の経歴しかないようである。 一般に中規模以上の出版社では編集部や校閲部を含めた編集部門と営業や経理及び法務などの経営部門に分けた体制が大半です。 細かい分け方には各社事情が異なりますが、基本的に互いの業務内容に意見を付けないものです。
2017-02-05 14:57:07-8- 『重版出来』『働きマン』など出版社を題材にした漫画の多くは編集部門が主体です。 ここで登場する編集者が「初版部数が○○に決まった。」「重版が決まった。」と言っているように印刷部数や増刷の決定は経営部門が行い、編集部門の関与が限定的な場合もあります。
2017-02-05 14:57:14-9- つまり、増刷の意思決定システムについて編集者が詳しいとは限らないということです。 もちろん、経営者兼編集者という人もいますし、出版経営に詳しい編集者はおられます。 ですが、編集者にとっての専門はやはり編集であり、出版経営は専門外である場合が多いでしょう。
2017-02-05 14:57:25参考:ドラマ「重版出来」放映に際して、役員幹部による経営判断に翻弄される編集者の様子について反応したツイートです。
「なんで役員が勝手に決めるんですか!」…経費を削減して…刊行回数を半分にして…な、なんか…すっごい、つらくなってきた( T_T)…ところで…安井さんもっぱらボーダー・ファッション…弊社にもいます…Mr.ボーダー…ボーダーK…#重版出来
2016-05-17 22:44:51-11- 作家・漫画家の方々には同様のツイートをしておられる方も多数いらっしゃいます。 ですが、作家にとって編集者以外の出版社と話す機会は少ないのではないでしょうか。作家歴数十年と言う作家さんでも、出版契約のような編集以外の分野では誤解を持っている人がいました。
2017-02-05 14:59:38-12- 業界団体や出版社経営者でなく、匿名のフリー編集者一人に取材して、それを出版業界全体の意見のように書くのは感心できません。「電子書籍の購入は作家の応援にならない」は本当? 現役編集者に聞いた kai-you.net/article/37959 @kai_you_edさんから
2017-02-05 15:02:34-13- また、「年末年始に炎上した。」というのにも、実感を伴いません。 togetter.com/li/1058947 にて、実務者には炎上している認識がなかったという話がありました。 この話題に言及している出版社のアカウントもいますが、上層部には伝わってように思います。
2017-02-05 15:03:41-14- 年末年始は出版業界でも『新年懇親会』や『名刺交換会』などあります。 出版社経営者や業界団体役員も多数、出席されますが、大きな話題にはなっていなかったようです。
2017-02-05 15:03:50.@GAS474 商売人として、顧客の意見や動向には注意を払わねばならないのは当然です。 ですので、注意が足りないという指摘は甘んじて受けるべきでしょう。 ですが、言ってもないことで責められる、というのは、さすがに対応しきれない部分もあります。
2017-02-05 15:28:57