みんなの党桜内文城議員のデフレ脱却政策の解説まとめ

桜内文城 @fsakura

昨日はTwitterでリフレ派の人たちからいろんなご意見を賜りました。そこで、これ以上簡単にはできないという解説を数回に分けてまとめてみました。なお、「マネーストック」や「ベースマネー」の意味についてはWikipediaなどで調べてね。

桜内文城 @fsakura

社会会計から導かれる命題（複式簿記の恒等式だから論理的に常に成立する）：「中央銀行システム（日銀及び金融機関）から外部（企業、政府、家計等）に対する貸付の増加＝マネーストックの増加となる。」

桜内文城 @fsakura

日銀がバランスシートを拡大し、ベースマネーを増加させたとしても、２００１年～０６年の量的緩和のように金融機関の日銀当座預金を拡大しただけではマネーストックは増加しない。これは理論的にも実証データでも確認されている。

桜内文城 @fsakura

マネーストックを増加させるためには、中央銀行システムの外部（企業、政府、家計等）に対する信用供給を増大させる他ないが、そのためには日銀がREITやETF等の資産を購入する非伝統的金融政策に踏み出さねければならない。

桜内文城 @fsakura

これは実質的に政府が行うべき財政政策の領域に踏み出すこととなるから、例えば、日銀に基金を設置した上で、その基金の運用について政府が意思決定する権限と損失補償の責任を負う制度とすべきである。

桜内文城 @fsakura

僕自身はデフレ脱却のために日銀法改正は必要だという立場です。ですが、単に日銀に圧力を加えるだけではマネーストックを増加させることはできない。むしろ「日銀に圧力を加えてベースマネーを増やせばデフレから脱却できる」といった言説は、理論もデータもないオカルトでしかないと危惧しています。