他者・対話(題は変わるかも・・・)

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白石正明 @shiraishimas

『atプラス』熊谷晋一郎さんの「強いられる他者の理解」が読み応えあり。パターナリスティックな介入はリベラルな価値観からも否定される⇒そこで要求されるのが「他者理解」などの自己コントロール力⇒しかしそれは個人の能力の問題と見なされ新たな社会的排除を作る⇒ではどんな出口が?という構図

2017-02-11 22:40:40
白石正明 @shiraishimas

では、その他者理解を「個人能力」から逃がす途はあるのか? そこで出てくるのが、熊谷さんがべてるの家で見学した当事者研究のエピソードである。そこには想像とは全く異なる実践があった。研究によって「本人の認知行動が変化したかどうかはさておき、聴衆たる仲間が注ぐ眼差しは変化した」と。

2017-02-11 22:41:39
白石正明 @shiraishimas

心理療法一般は当然、当人の変容を期待して行われる。しかしべてるの当事者研究では「その研究を聴いているほうが変わる」というのである。「この人の幻覚妄想はよくわからないが、気持ちはよく分かる」という形で。熊谷さんはこれを「片思い経験者同士」の共感という卓抜な比喩で語っている。

2017-02-11 22:42:39
白石正明 @shiraishimas

べてるの家の幻覚妄想経験者は、(片思い経験者と同様)他人の幻覚妄想を聴いてよく笑う。「経験済みだが(切実感)今は渦中にいない(安心感)」という独特の感覚=間隔において。内容にではなく形式にコミットすることによって個人を超えた救いが表れる(と言ってもいいのかな??)

2017-02-11 22:43:45
白石正明 @shiraishimas

いずれにせよ熊谷さんの「自分から距離を置くことが他者の連帯につながるだけでなく、逆に、他者との連帯が自分から距離を置くことを可能にする」という一文は重い。社会性の表現そのものである「他者理解」を個人能力に還元しがちな心理療法の倒錯?を、再び言葉の正しい意味に戻している。

2017-02-11 22:45:09
白石正明 @shiraishimas

ちなみにオープンダイアローグの最大のインパクトも、破綻をきたした当人の社会的ネットワークに直接介入するところだと思う。個人能力という契機を迂回せずに。さらに、どんな話をするかという「内容」ではなく、対話という「形式」のみを維持することによって。ここが面白い(と自分には思える)。

2017-02-11 22:48:42
kingstone @king1234stone

私も、危機的な状況の時に、情報共有しに行ったり、支援会議という対話の場を設けたりするわけだけど・・・う〜〜ん、対話というところまではなかなかもっていけないかなあ・・・

2017-02-12 18:22:44
kingstone @king1234stone

それよりも私自身が親御さん、その他に対して、「パターナリスティック」な対応をしてしまうことが多いと思う。

2017-02-12 18:32:10
kingstone @king1234stone

atプラスってのを何らかの形で読んでみるか・・・

2017-02-12 18:33:19