日本列島誕生~秩父水没(約1600万年前)から武蔵野の台地群の形成(20万年前〜)までのまとめのまとめ

秩父のジオ看板から始まって、日本列島が誕生した時に、東日本を始めとする日本列島がどうなっていたのか。 引き裂かれて水没したところから始まって、どうやって今の地形までたどり着いたのか。 まとめや連ツイを整理した「まとめのまとめ」です。 ■秩父沈没編 続きを読む
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■秩父沈没編

秩父の崖「ようばけ」で見かけたジオ看板がスタートでした。

ようばけを含めた秩父盆地の地層は、約1600万年前(新第三紀中新世)に、海で出来た地層なのだそうです。
この時期、秩父盆地には引き裂かれる形で力がかかり、地面が沈み込み、海が入ってきました。
一方で、この時期はちょうど、大陸から引き裂かれた日本列島が今の位置に移動し、日本海が拡大した時期に重なるようなのです。(まとめ)

まとめ ジオストーリーから始まる秩父山地の形成について(ようばけの地層のシマシマについて妄想中) 「ようばけ」に行った時、看板を見て今ひとつと感じたので、いろいろ調べてみています。 「ブラタモリ」のように魅力的に地形を語るのは、相当難しいことを実感中です。 追記: 秩父ジオツアー行って参りました。 秩父ぶらぶらジオツアー(ジオストーリーから始まる秩父縦断2億年の旅) http://togetter.com/li/1002625 4193 pv 20

秩父湾と日本列島形成の関連について妄想を膨らませていたところに、とある先生にお声がけ頂いて、あれよあれよの間に秩父巡検に。
秩父は、日本列島の基礎を作った大昔の付加体(2億年前)と、日本列島誕生(〜1500万年前)の時に引き裂かれて形成された秩父湾の混在する世界でした。(まとめ)

まとめ 秩父ぶらぶらジオツアー(ジオストーリーから始まる秩父縦断2億年の旅) 秩父ジオパークにジオツアーに行って参りました。ジオガイドさんをお願いして、秩父縦断を敢行。 同行させて頂いたみなさま、どうもありがとうございました! 関連まとめは以下になります。 前日譚: ジオストーリーから始まる秩父山地の形成について(ようばけのシマシマについて妄想中) http://togetter.com/li/981560 当日の別まとめ: お・と・な・の遠足 秩父 http://togetter.com/li/1001480 4287 pv 21

秩父湾の始まり~終わりに絞って露頭を回ってきました。

まとめ 秩父湾の始まりと終わりの露頭を巡る(日本の大陸からの分離、日本海の誕生と秩父の陥没、再隆起) 秩父盆地では、日本列島が大陸から離れる過程で出来た湾の沈みはじめから、再び隆起してなくなるまでを、各所の地層を通じて確かめることができます。 スタンプラリーで巡ったのですが、スタンプラリーでなくても、秩父を見る上でお勧めのコースのひとつかも知れません。 5/5 補遺2 「古秩父湾」書籍情報追加 コースをぐるっと回るお供に。回った後から読んでも、いろいろ分かって面白いです。 埼玉県立自然の博物館「こちちぶわんスタンプラリー2018」 http://www.shizen.spec.ed.jp/?page_id=407 5580 pv 27

■秩父の地質の西の果て編

秩父にある地質(秩父帯、四万十帯)は、日本列島を縦断して沖縄まで続いています。
琉球弧全体が火山列島という誤解もあるようなのですが、沖縄島は大陸から別れた付加体と隆起した海底の泥岩の上に乗ったサンゴ礁起源の石灰岩の島です。

まとめ 沖縄訪問初日(御物城~波上宮~ガーブ川暗渠・公設市場) 沖縄初訪問です。 成田と那覇では、かなり気温差がありますし、独特の雰囲気で、面白い訪問になりました。 数が多いので、初日、二日目、三日目に分けてまとめようと思っています。 まずは琉球石灰岩を見て、夜は暗渠と魚と猫を。 1313 pv 4
まとめ 首里~那覇の地形を歩く(御嶽、樋川、湧水、かつての那覇など) 沖縄の2日目は、地元の方にご案内いただいて、首里~那覇の街歩きでした。 御嶽などの沖縄の文化と、湧水・樋川(井戸)にたくさん触れる15kmの道のりでした。 首里の地形がどのように出来たのかについては、帰ってから学んだことも多く、また行きたいなあと。 2836 pv 10 1 user
まとめ 沖縄で石灰岩の作る地形と湧水を見る(尾方博士のカルストツアー参加、塩川、ドリーネ、ウバーレ) 沖縄三日目は、暗渠マニアックスの御二方に企画いただいた、尾方先生のカルストツアーに参加。沖縄本部半島で、水と石灰岩の作る地形を巡ります。 石灰岩からの塩分濃度の濃い湧水の原因や、3種類の石灰岩で出来た地形、石灰岩そのものの成因、さらに琉球弧の成り立ち(や、日本列島そのものの成り立ち)をという密度の濃い巡検になりました。 いろいろ理解し損ねた点もあり、後から尾方先生に訂正頂いたりしていますので、そのあたりも含めてご参考になればと思います。 さらには、この地質は秩父の地質とひと続きになっていて……。 2736 pv 15

■残された島々と海底火山編

関東地方に、他に秩父と同じ年代の地層が無いか探してみると、北茨城の棚倉にありました。
見てみると、ここでも断層で沈み込みが起きたようです。
ここではその上、陸にほど近いところで海底火山の噴火が起きたよう(男体山)です。
引き裂かれて出来た湾内で海底火山。妙に魅力的です。(連ツイ)

平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

棚倉堆積盆。 黄色の右側の直線は、棚倉断層というみたいです。 これも、秩父盆地と同じく、日本が大陸から剥がれる過程で、引き裂かれて沈降して堆積したんでしょうか。 真ん中の濃い黄色は火山堆積物みたい。 @hira_sail pic.twitter.com/G8rAOT8XB4

2016-07-23 07:10:52
拡大

埼玉県内にも、同じ頃の地層がありました。
ここは、秩父湾当時、湾の少し外側だったところかもしれません。
驚いたことに、ここにも海底火山起因と思われる凝灰岩層がありました。
日本列島が大陸から引き裂けた当時、東日本では、あちこちで沈み込みと海底火山の噴火があったようなのです。(まとめ、メモ)

まとめ 地向斜の霊気を払う比企丘陵突撃ジオツアー(海中でできた緑色凝灰岩など) 築地書館さんの「埼玉の自然をたずねて」の付加体の記述の疑問から始まって、本に載っていた比企丘陵のジオスポットを実際に訪問して来ました。 台風前日、天気はぎりぎりの突撃ジオツアーです。 1.「さいたまの自然をたずねて」の記述の誤り発見編 2.比企丘陵突撃編 3.訪問した地層の謎編 4.ふたたび「さいたまの自然をたずねて」 5.おまけ 関東の新第三紀つながりの姉妹編(秩父ジオツアー)はこちらから ジオストーリーから始まる秩父山地の形成について(ようばけのシマシマについて妄想中) http://togetter.com/li/981560 秩父ぶらぶらジオツアー(ジオストーリーから始まる秩父縦断二億年の旅) http://togetter.com/li/1002625 4847 pv 12
平帆⛵(ひらほ🔨) @hira_sail

メモ: 比企丘陵の七瀬層の凝灰岩や、棚倉堆積盆の男体山は、引張場で陥没してから火山噴火が起こっている? 引張場が先でマグマ上昇が後? これも受動的なマグマ上昇?

2016-09-07 09:24:30

比企丘陵の地層は、断層や褶曲のため、年代を含めてまだまだ課題が多いのだそう。
一方、比企丘陵のやや北に荒川があり、ここの河床には同じ頃の地層がかなり長い年代分(600万年分?)とびとびに露出しているので、年代の変遷が比企丘陵に比べると追いやすいようです。
1600万年前頃、秩父湾の外側も海になっており、関東山地の隆起などに伴い、秩父湾から500万年ほど遅れて離水したようです。

まとめ 秩父水没(1600万年前)頃、秩父盆地の外側も陥没したのでしょうか?(荒川植松橋近辺の川の中の旅) ちょうど日本が大陸から離れ、秩父が引き裂かれて水没して湾になっていた頃、秩父の外側はどうなっていたのか、見に行きたいと思い、ふらふらと植松橋近辺へ。 前に見た文献に、植松橋のちょうどその頃の地層の話が出ていて、気になっていました。 このあたりの荒川河床には、かなり長い区間に渡って岩盤が露出しており、上流側が古く、下流側が新しいのだそう。 前に行った比企丘陵の緑色凝灰岩との関係とか、いろいろ気になります。 2936 pv 7

■背弧海盆の拡大(メカニズム編)

何故、ユーラシア大陸の東縁は裂けたのか?
何故、日本列島はわざわざプレートの押してくる海の方にせり出してきたのか。
調べてみると、背弧海盆の拡大という、あちこちで起きた謎の現象の一環のようです。(まとめ2件)

まとめ 地殻が裂け、島弧が出来る!(背弧海盆の拡大について。秩父はインド衝突までつながっている?) 以前に行った秩父ジオツアー以来、次第に興味が広がってきています。 秩父盆地の形成は、大陸から日本が分かれて、日本海が開裂した時期と重なります。 では何故、大陸の縁は裂けて、わざわざプレートの押してくる海の方に島弧がせり出してくるのか? 未知の要素が大きいのですが、徒然まとめてみました。 新第三紀つながりの姉妹編(秩父ジオツアー)はこちらから ジオストーリーから始まる秩父山地の形成について(ようばけのシマシマについて妄想中) http://togetter.com/li/981560 秩父ぶらぶらジオツアー(ジオストーリーから始まる秩父縦断二億年の旅) http://togetter.com/li/1002625 12878 pv 53 436
まとめ 地殻が裂け、島弧ができる!2(伊豆-小笠原-マリアナ弧編 南大東島の移動の謎) 背弧海盆の拡大と島弧の形成の伊豆-小笠原-マリアナ弧編です。 日本列島の周辺は、大陸から裂けて出来た島と、海溝の沈み込みに伴って出来た火山フロント起源の島(と、その上に出来た珊瑚礁起源の島)が多いのですが、南大東島は珍しく、遥か赤道直下から動いてきた島です。 時期を無視して地図をぱっと見ると、この島は海溝をひとつ、列島と海嶺を一つづつ横切って移動してきたことになりますが、それはさすがに無理がある気がします。 このあたりが、背弧海盆の拡大を理解するのに、なにかヒントにならないかと……。 5296 pv 13 1

■その後の日本列島編