茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第2034回【創造の自由】連続ツイート
2017.2/19 茂木健一郎氏 【創造の自由】連続ツイート
…創造性においては、蓄積された記憶が結びつきが変わったり、組み合わせが変化したりして新たに生まれてくるわけだが、その時、その生まれてきたものが全く新しいものに見えるのは、なぜなのだろうか…
- riverland_c
- 1201
- 0
- 0
- 1
茂木健一郎
@kenichiromogi
創造性においては、蓄積された記憶が結びつきが変わったり、組み合わせが変化したりして新たに生まれてくるわけだが、その時、その生まれてきたものが全く新しいものに見えるのは、なぜなのだろうか。
2017-02-19 07:07:29
茂木健一郎
@kenichiromogi
この問題を考える一つのヒントは、そもそも世界を認識する時につくられているカテゴリーが、最初から外に客観的に存在するものではなく、脳内でつくられ、当てはめられたものであるという点にある。
2017-02-19 07:08:13
茂木健一郎
@kenichiromogi
たとえば、「犬」というカテゴリーは、世の中に最初からあったわけではなかった。確実な証拠によれば14700年前、不確実な証拠によれば36000年前に家畜化された犬の骨があるとのことだが、もともとはオオカミ類に由来し、今でもオオカミの亜種だとされている。
2017-02-19 07:11:58
茂木健一郎
@kenichiromogi
「犬」のようなカテゴリーが人間の脳の中にできて、それに対応する変化が外界の生物界でできる。それと同じように、脳内ですでに経験されたことが素材となって、その結びつきや組み合わせが変化することで新しいカテゴリーが生まれる。
2017-02-19 07:13:01
茂木健一郎
@kenichiromogi
私たちは外界から多くのことを学び、その素材が脳内に蓄積されることで豊かなデータベースができる。しかし、そのカテゴリー化は、ある程度外界の統計的傾向を反映したものであるが、一方で、脳内の自律的なダイナミクスでできるものでもある。
2017-02-19 07:14:11
茂木健一郎
@kenichiromogi
外界に当てはめられるカテゴリーは、最初から客観的に存在するものではなく、むしろ脳の中の自律的ダイナミクスでつくられるものである。ここに、創造の自由の核心があるということができる。だからこそ創造者本人にとっても驚くような新奇性が生まれるのだ。
2017-02-19 07:15:15