CDが売れない時代の先にあるもの

「「CDが売れなくなった」のは何故か」(http://togetter.com/li/102938) 「これからの音楽の在り方を考える その1」(http://togetter.com/li/107922) からの続き。時間のない人は後半だけでも見ていただければ。 続きを読む
50
高橋智樹 @tomokitakahashi

音楽がカルチャーの最先端たり得なくなったのは、音楽を聴くデバイスの更新速度が、音楽の作曲技法やアレンジそのものの進化を遥かに追い越してしまったことにある。デバイスこそがカルチャーの牽引者になった今、「いいものを作れば聴いてもらえる」という職人気質な覚悟だけではこの状況に勝てない。

2011-03-04 09:44:28
高橋智樹 @tomokitakahashi

かといって、タイアップ/メディアミックス等の旧態依然の護送船団方式は、今の成熟したリスナーには通用しない。音楽そのものを新しくする何かが要る。レディー・ガガみたいな「存在としてとしての目新しさ」ではなく、それこそ12音階すらぶっ壊しながら新たなポップ像を生み出すくらいの何かが。

2011-03-04 09:51:57
高橋智樹 @tomokitakahashi

「これからの音楽の在り方を考える その1」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/107922

2011-03-04 15:33:14
柴 那典 @shiba710

同じ問題意識を共有していると思うのであえて言いますが、「12音階すらぶっ壊しながら新たなポップ像を生み出すくらいの何か」じゃあダメでしょう。漠然としすぎている。RT @tomokitakahashi: 音楽そのものを新しくする何かが要る。

2011-03-04 16:46:18
柴 那典 @shiba710

“「みんなCDを買いましょう!」と唱えるだけでは今の音楽不況から脱却できない”ことなんてもうみんな分かってるから、その先の話をしましょうよ。 http://togetter.com/li/107922

2011-03-04 16:52:03
高橋智樹 @tomokitakahashi

12音階はあくまでたとえ。「ジャンルの順列組合せ」以上に新しくなる必要がある、ということ。 RT @shiba710 「12音階すらぶっ壊しながら新たなポップ像を生み出すくらいの何か」じゃあ漠然としすぎ RT @tomokitakahashi: 音楽そのものを新しくする何かが要る

2011-03-04 16:56:57
LSTY @LSTYpt2

結局、ヒップホップ・デトロイトテクノ・ドランベースぐらいから後って何もなかったんでしょうか?そういう意味ではあの時期に高校・大学生で良かった!とか思います。 @tomokitakahashi 「ジャンルの順列組合せ」以上に新しくなる必要がある、ということ。

2011-03-04 17:17:15
柴 那典 @shiba710

「ジャンルの順列組合せ」以上の新しさって、たとえば何だと思います RT @tomokitakahashi: 12音階はあくまでたとえ。「ジャンルの順列組合せ」以上に新しくなる必要がある、ということ。

2011-03-04 17:01:59
高橋智樹 @tomokitakahashi

「音楽自体を新しく」はその一案。もうトライしてるよ、という人は多いはず。それでも状況が変わらないからこそアイデアが必要。 RT @shiba710 「みんなCDを買いましょう!」では音楽不況から脱却できないなんて分かって http://togetter.com/li/107922

2011-03-04 17:03:11
柴 那典 @shiba710

.@tomokitakahashi 「音楽そのものの新しさ」って言うと曖昧だけど、要は「友達と好きな音楽の話で盛り上がることの楽しさ」が、「友達と一緒にモンハンをやることの楽しさ」を上回るためにどうするか?って話でしょ?

2011-03-04 17:05:53
高橋智樹 @tomokitakahashi

まさに。そのためには「これまでのやり方で求心力の強い楽曲」か「これまで見たことないくらい新しい楽曲」が必要。RT @shiba710 @tomokitakahashi 要は「友達と好きな音楽の話で盛り上がることの楽しさ」が「友達と一緒にモンハンをやることの楽しさ」を上回るため

2011-03-04 17:15:18
高橋智樹 @tomokitakahashi

@shiba710 ただその2つでは、前者のほうがよっぽど「もう一生懸命トライしてるよ」っていう話だと思う。完全にクリエイターサイドの話になってくるので、昔宅録やってた程度の人間に推定や断定ができる話ではないとも思うけど。

2011-03-04 17:18:11
柴 那典 @shiba710

同意! でも、周囲を見て、そういう楽曲が日々生まれてると思わない? RT @tomokitakahashi: まさに。そのためには「これまでのやり方で求心力の強い楽曲」か「これまで見たことないくらい新しい楽曲」が必要。

2011-03-04 17:18:13
yn16ak @yn16ak

これ、すごい分かり易い。 RT @shiba710: .@tomokitakahashi 「音楽そのものの新しさ」って言うと曖昧だけど、要は「友達と好きな音楽の話で盛り上がることの楽しさ」が、「友達と一緒にモンハンをやることの楽しさ」を上回るためにどうするか?って話でしょ?

2011-03-04 20:27:49
柴 那典 @shiba710

音楽の作曲技法やアレンジは、ここ数年、とんでもない速度で進化していると思います。RT @tomokitakahashi: 音楽を聴くデバイスの更新速度が、音楽の作曲技法やアレンジそのものの進化を遥かに追い越してしまったことにある。

2011-03-04 17:11:46
柴 那典 @shiba710

70年代にアメリカでヒップホップが誕生したのと同じ次元の可能性を持った「音楽技法の刷新的なイノベーション」が、ここ数年の日本のネットカルチャーを発信源に起こっていると、僕は思う。

2011-03-04 17:20:55
柴 那典 @shiba710

70年代、NYのサウス・ブロンクス。ヒップホップという音楽は、それまであくまで「レコードの再生装置」でしかなかったターンテーブルを、「楽器」という新たな文脈で読み替えたことによって、生まれたものだった。

2011-03-04 17:35:49
柴 那典 @shiba710

だからこそ、アフリカ・バンバータなどオリジネーターのDJたちが発明したヒップホップの楽曲は、その時点の音楽シーンにとって「これまで見たことないくらい新しい」ものだった。

2011-03-04 17:38:56
柴 那典 @shiba710

もちろん、それ以前からジャマイカにはサウンド・システムもあったし、ダブの創始者たちも、間違いなくレコード再生装置を「楽器」として認識してたとは思うけれど。

2011-03-04 17:44:25
柴 那典 @shiba710

単なる「動画の再生装置」でしかなかったYouTubeを「新しいコミュニケーションツール」という文脈で読み替えたのが、「ニコ動」の誕生。

2011-03-04 17:57:49
柴 那典 @shiba710

「ニコ動」は当初からアニメやオタク・カルチャーとの親和性が高い場だから敬遠する人も多かったけれど、それは結局NYのサウス・ブロンクスにストリート・ギャングが多いから敬遠する、ってのと同じだよね。

2011-03-04 18:01:58
柴 那典 @shiba710

もちろんそれは日本だけの動きじゃなくて。アメリカでUSTREAMが誕生したのも「ニコ動」と同じ2007年。そして、これが日本に上陸して本格的に普及し始めたのが2010年の初め頃。

2011-03-04 18:15:19
柴 那典 @shiba710

□□□(クチロロ)がtwitterとUSTREAMを駆使した同時中継ライブをやったのが2009年12月5日。神聖かまってちゃんが初めてライブハウスとニコ生を同期させたライブをやったのが、同年12月24日。僕はそのどちらにも居合わせた。「時代が変わる」と思ったよ。

2011-03-04 18:28:40
柴 那典 @shiba710

特にUSTREAMは特定のカルチャーとの親和性もない分、一気に広範に普及した。宇多田ヒカルのUSTREAM中継の視聴者数は34万人。同時説奥数は10万人。ライブの同時中継は、いまや珍しいことでも何でもない

2011-03-04 18:31:47
柴 那典 @shiba710

2010年は、ものすごく大きな規模で「音楽そのものを新しくする何か」が生まれた年だったと思うんだ。だから僕は今、音楽について語ることがすごく面白い。

2011-03-04 18:41:30
1 ・・ 5 次へ