NASAの「太陽系外惑星に関する重大発表」-予想と実際について-

2017年2月23日午前3時(日本時間)、NASAは「太陽系外惑星について重大発表を行う」、と発表。 それを受けて、様々な予測が行われました。 そして、実際に発表されたのは…。 それらに関する専門家のツイートをまとめました。 続きを読む
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Hiro Ono / 小野雅裕 @masahiro_ono

NASAからの系外惑星に関する何らかの発表が、アメリカ東部時間水曜日13時(日本時間木曜3時)にあるそうです! 僕の予想:系外惑星トランジット時のスペクトル分析から、惑星大気に酸素が見つかった! @horikawad どうでしょう? nasa.gov/press-release/…

2017-02-21 09:24:09
クマムシ博士 @horikawad

また新たなNASA予想の機会が。今回はNatureに発表する成果ということで、過去2年間のものに比べると学術的にもセクシーなものっぽいですね。 twitter.com/masahiro_ono/s…

2017-02-21 12:28:11
クマムシ博士 @horikawad

NASA会見の内容について、小野さん @masahiro_ono からも聞かれたので調べてみました。これからクマムシ博士の見解をつぶやく。 #NASA予想

2017-02-22 00:15:47
クマムシ博士 @horikawad

最初に断っておくと、小野さんのようにNASA内部の人だからといって、今回の会見内容を知っているわけではない。NASAにはセンターがいくつもあり、同じセンター内でも部署や専門分野が異なれば、発見内容を知る由もない。 #NASA予想

2017-02-22 00:17:03
クマムシ博士 @horikawad

そして私も以前NASAに所属していたが、今回の件については、もちろん何も知らされていない。 #NASA予想

2017-02-22 00:17:24
クマムシ博士 @horikawad

さて、今回の発見は「太陽系外の惑星」、いわゆる「系外惑星」に関するものであることが、NASA公式サイトで明示されている。実は、2016年にも系外惑星について同様の記者会見が開かれ、このときは1000を超える多数の系外惑星が認定された、という内容の発表だった。 #NASA予想

2017-02-22 00:17:58
クマムシ博士 @horikawad

こちらが2016年のNASAによる多数の系外惑星認定について解説した記事。 horikawad.hatenadiary.com/entry/2016/05/… #NASA予想

2017-02-22 00:19:50
クマムシ博士 @horikawad

NASAの記者会見アナウンスでは、「ヒ素細菌」のときのように「重大な発見」など、強調する形容詞がつけられる。また、前回の「エウロパ間欠泉」のように、わざわざ記者会見するのかわからないような、科学的インパクトがそれほど大きくない成果を発表することもある。 #NASA予想

2017-02-22 00:21:01
クマムシ博士 @horikawad

ただ、今回は科学誌Natureに発表する研究成果ということで、科学的インパクトはそれなりに大きく「セクシー」な内容と思われる。 #NASA予想

2017-02-22 00:21:31
クマムシ博士 @horikawad

それでは、今回は系外惑星について、どんな知見が得られたのだろうか。2016年の時のように、また、多数の惑星が系外惑星リストに加えられるのだろうか。今回の発見の内容を知る手がかりは、記者会見に出席するメンバーにある。 #NASA予想

2017-02-22 00:22:27
クマムシ博士 @horikawad

各メンバーの属性、つまり、得意とする専門分野を調べれば、どのような内容かを絞り込める。さっそく、ここで公式サイトに掲載されている記者会見出席メンバーを見てみよう。 #NASA予想

2017-02-22 00:23:01
クマムシ博士 @horikawad

まず、1人目のThomas Zurbuchen氏はNASA本部の人だ。NASA本部の偉い人は発見内容の本質には無関係な、ただの調整役。なので、この人からは何の情報も引き出せないのでパスする。 #NASA予想

2017-02-22 00:23:30
クマムシ博士 @horikawad

2人目のMichael Gillon氏は、ベルギーのリエージュ大学に所属する天文学者。NASAの所属でないのにもかかわらず、わざわざNASA主催の会見に出席するところがポイント。 #NASA予想

2017-02-22 00:24:06
クマムシ博士 @horikawad

このGillon氏はトラピスト望遠鏡(TRAPPIST)を用いて、系外惑星系の観測を行っている。今回のキーパーソンだろう。 #NASA予想

2017-02-22 00:24:31
クマムシ博士 @horikawad

3人目のSean Carey氏はNASA Spitzer Science Centerのマネージャー。彼の専門分野の詳細についてはよくわからない。ただし、彼がNASA Spitzer Science Centerの所属というのは、ヒントになるだろう。 #NASA予想

2017-02-22 00:25:40
クマムシ博士 @horikawad

NASA Spitzer Science CenterはNASA JPLに関係のあるセンターと思われ、スピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)を運用している。 #NASA予想

2017-02-22 00:26:02
クマムシ博士 @horikawad

4人目のNikole Lewis氏はアメリカ・ボルチモアにある宇宙望遠鏡科学研究所に所属する天文学者。彼女の専門は系外惑星の大気の解析。しかも、スピッツァー宇宙望遠鏡を用いた解析にも関わっている。これらは大きなヒントになる情報だ。 #NASA予想

2017-02-22 00:26:42
クマムシ博士 @horikawad

5人目のSara Seager氏はマサチューセッツ工科大学の宇宙物理学者。系外惑星の大気の解析などで功績がある。TEDでも系外惑星についてプレゼンをしている。 #NASA予想 youtube.com/watch?v=k8OgHJ…

2017-02-22 00:27:42
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クマムシ博士 @horikawad

これら5人のメンバーのバックグラウンド調査からは、「系外惑星」の他に「望遠鏡」や「大気分析」といったキーワードが引き出された。つまり、これらのキーワードをつなげてみると「望遠鏡で系外惑星の大気分析をした」となる。 #NASA予想

2017-02-22 00:28:19
クマムシ博士 @horikawad

つまり、今回は「系外惑星をたくさんみつけた」という量的な発見ではなく、「特定の系外惑星の大気を分析して何かがわかった」という質的な成果なのだろう。 #NASA予想

2017-02-22 00:28:42
クマムシ博士 @horikawad

さらに、もうひとつ大事な前提がある。ここ最近の宇宙探査の目的は、地球外生命の探索がメイン。これは、アストロバイオロジー(宇宙生物科学)が扱う研究分野だ。実際に、ここ数年、NASAが開くこのような会見はすべて、アストロバイオロジーに関わる成果報告の場になっている。 #NASA予想

2017-02-22 00:29:32
クマムシ博士 @horikawad

たとえば、あるスーパーアース(岩石成分でできている地球の数倍程度の大きさの系外惑星)の大気に水蒸気、酸素、二酸化炭素、メタン、オゾンなどが観測された、などである。これは一部、小野さんの予想ともかぶる。 #NASA予想

2017-02-22 00:30:44
クマムシ博士 @horikawad

今回の発見も間違いなく、アストロバイオロジーに根ざしたものだろう。アストロバイオロジーを軸とした、系外惑星の大気の分析。ずばり、今回の発見内容は、「ある系外惑星に生命が存在しうる大気成分がみられた」というものだろう。 #NASA予想

2017-02-22 00:30:04
クマムシ博士 @horikawad

私としては、これにプラスアルファとして、その系外惑星の表面温度が「液体の水」を保持できる範囲内である可能性、つまり、ハビタブル(生命棲息可能)な惑星であるが強く示唆されるような内容も、今回の発見に含まれるのではないかと予想する。 #NASA予想

2017-02-22 00:31:09
クマムシ博士 @horikawad

今回の観測には、スピッツァー宇宙望遠鏡の分光計などを用いたと思われる(分光トランジット観測)。これは、観測されたスペクトルにより大気の成分を予測する方法である。よって、「地球外生命体そのものの検出」はできない。 #NASA予想

2017-02-22 00:31:38
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コメント

亜山 雪 @ayamasets 2017年2月23日
解糖系からエネルギーを取り出している何かだけが生物とは限らないだろう。
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緑川⋈だむ @Dam_midorikawa 2017年2月24日
この星をVHF帯からマイクロ波あたりまで集中観測したらなんか信号だしてたりしないんか
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亜山 雪 @ayamasets 2017年2月24日
NASAの言うところの生物は、解糖系に加え、水を溶媒にしてATP-ADPで体内のエネルギー伝送を前提にしているように見える。でも宇宙には気相や固相の生物がいるかも知れない。
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亜山 雪 @ayamasets 2017年3月13日
生物の「時間」もあまり考慮されてないように思われる。ヒトは数Hz~数kHzのクロックで数十年の寿命を持つが、地球外生命体は10年1サイクルで1億年の寿命かもしれない。
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