茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第2039回【創造性のプロセスは自己治癒の試みである】連続ツイート

2017.2/24 茂木健一郎氏 【創造性のプロセスは自己治癒の試みである】連続ツイート …創造するプロセスが、無意識の意識化に伴う自分自身の解放であるということは、創造の発揮と作品の質を考える上で重要な手がかりを与えてくれる。まずは、無意識が「解放してくれ」ともやもやしている状態は、創造性の兆しの一つである…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2039回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

2017-02-24 07:08:36
茂木健一郎 @kenichiromogi

創造するプロセスが、無意識の意識化に伴う自分自身の解放であるということは、創造の発揮と作品の質を考える上で重要な手がかりを与えてくれる。まずは、無意識が「解放してくれ」ともやもやしている状態は、創造性の兆しの一つである。

2017-02-24 07:10:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

なんだかわからないけれども、もやもやする。気になる。霧が晴れないように感じる。胸の中に何かがある。そんなときには、創造性の出番である。自分の無意識の中にあるものを表出することで、創造性を発揮することができるのである。

2017-02-24 07:11:11
茂木健一郎 @kenichiromogi

創造することは、自分の中のもやもや、胸のつかえを解消していくプロセスである。その際、自分の中に霧のように立ち込めていたもの正体を解剖し、解き明かしていく必要がある。この時の解剖が十分に明晰でないと、もやもやは解消しない。

2017-02-24 07:12:24
茂木健一郎 @kenichiromogi

たとえば、「青春」ということが引っかかっていたとして、そのことをテーマに何か作品をつくろうとした時、何がもやもやしていたのかを十分に明晰に解剖しなければ、よい作品にもならないし、自分の中のもやもやを解消できない。表面をなぞるだけではダメなのだ。

2017-02-24 07:14:28
茂木健一郎 @kenichiromogi

創造がうまくいったかどうかを測る一つの指標は、最初にどれくらいのもやもやがあるか、それが作品をつくった後でどれくらい解消されているか、もやもやと解消の間のコントラスト、差異である。

2017-02-24 07:15:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

『吾輩は猫である』を書いた頃の夏目漱石はいろいろもやもやしていたようだが、高浜虚子に頼まれて『ホトトギス』に作品を書いたら、いろいろ解消されたらしい。そのような意味では、創造とは、一種の自己治癒のプロセスだということもできる。

2017-02-24 07:16:45
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2039回「創造性のプロセスは自己治癒の試みである」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。

2017-02-24 07:17:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

創造性のプロセスは自己治癒の試みである lineblog.me/mogikenichiro/…

2017-02-24 07:19:47