東芝のLNG事業における損失要因についての素人なりの考察
一兆円の損失リスクと巷で話題の東芝LNG事業について、素人なりに考察してみました。(随所間違いがあると思いますが、優しい目で見守ってください。また、このまとめによる如何なる不利益も責任を負いません。)
Rei
@Rei_315
①東芝は米産の天然ガスを今後20年間買い入れる契約を2013年に締結した。年間およそ220万トン。 LNGを自社の発電機器と合わせて売るというのが公の狙いとしてるけど、実際主眼は別にあったと思う。(後述)
2017-02-24 23:55:25
Rei
@Rei_315
② 東芝が契約締結した2013年当時、天然ガス市況は需給ギャップから米産ガス価格とアジアガス価格やヨーロッパ価格で大きなスプレッド(差)があった。(米産<アジア) そこで東芝は自社で北米産を購入、精製してLNGをアジア市場で売ろうとした。 つまり一種の裁定取引をしたかったんだな。
2017-02-24 23:56:01
Rei
@Rei_315
③ だけど、諸要因から天然ガス市況が悪化し、それらの価格差は急速に縮小、東芝の目論んでいた裁定取引の雲行きが怪しくなっているのが現状。
2017-02-24 23:56:59
Rei
@Rei_315
④ こう見ると、早く売り切ればいいのにと思う訳だが、そもそも代替エネルギーが発達しつつある中、天然ガスの需要は年々乏しくなってる為、大量の現物の買い手がつかない。しかもこれが20年続く。 さらに、天然ガスの精製には1MMBTU当たりにおよそ3ドルかかる。これが厄介なんだな。
2017-02-24 23:57:54
Rei
@Rei_315
⑤ なので、仮に全ての買い受けたガスをトントンで売るにしても最低3ドル分は東芝に降りかかるので、年間220万トンの買い受け分で約4億ドル、20年で80億ドル強(9000億円)の損失リスクがある、ということで騒がれている。
2017-02-24 23:59:09
Rei
@Rei_315
⑥ ちなみに、これは触れられていないけど、米産<アジアガス価格みたいな市況次第ではさらに損失が膨らむ可能性はある。(10年前はそうだった) まぁ、ひとえに東芝側の精査が足らなかったツケだよね。明らかに市況を楽観視し過ぎていたと思う。20年契約だし…。
2017-02-25 00:00:31