短編、ワンツイ。いろいろまとめ。①

なつばる☀️ヘッダー必読 @nappe8_mousou

《もしも横山裕が村上信五に オレオレ詐欺の電話をしたら》 =1= 横「あぁーもしもし？オレオレ」 信『ん？………あぁー…、何や？』 横「ちょっと金貸して。」 信『なんでや』 横「まぁ…いろいろあってな」 信『んー、えぇけど』 横「それじゃあ、この口座に…」

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=2= 信『それより、今どこ居るん！ 　携帯鳴らしても出んしやなぁ。』 信『公衆電話からかけてるんやろ？ 　また無くしたんかいな、携帯』 横「無くしてへんわ！//」 信『んなら えぇんやけど。 　やっと連絡きたか思たら、金貸せて。 　相変わらずコス山やなぁー、ヨコは』

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=3= 横「！？…何でわかったん？」 信『何でって、何でや。 そんなん…声とか喋り方で分かるやろ。 んなアホなこと言うてんと、 とりあえず飲みに行くから、はよ来い』 横「…しゃーなしやな」 信『しゃーなしなら来んでえぇで』

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=4= 横「行く！！でもヒナの奢りやで」 信『なんでやねん(笑) んー、しゃーなしやな』 横「さすが、お金持ってる人は ちゃうなー」 信『アホか(笑) ほら、はよ来な、置いてくで』 横「今行くから！！ ちょっ！待ってーや！！」

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《もしも横山裕が村上信五に オレオレ詐欺の電話をしたら》 ＊ 結論：結局、仲良し熟年夫婦。 ヒナが好きで電話した横山さん。 電話の意味が未だ分からない天然村上さん。

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【風邪×丸ちゃん①】=1= 眠い目を擦り、体を起こす。 ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ… 年末の忙しい時に風邪をひいてしまったみたいだ。 隣には、昨日泊まっていくと駄々をこねていた彼氏があくびをしてる。 （…丸ちゃんには、絶対うつさへん！） 「おはよー」 『あ、おはよ…っｺﾞﾎｯ』

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【風邪×丸ちゃん①】=2= 「風邪？」 『んー…どーやろ。ごめんな？』 「謝ることちゃうよ。熱は？」 心配そうな目で見つめられる。 この優しい目…好き… 気がつけば、目の前に丸ちゃんの顔。 ｺﾂﾝ… 「…結構熱あるやん」 おでことおでこがくっついている。

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【風邪×丸ちゃん①】=3= 『近寄らんといて？うつったら大変』 「それより心配やねん。やから傍に居させて？」 だから、そんな目で見んといてよ… …“傍に居て”と答えそうになるから。 『…っ大丈夫やから！』 丸ちゃんを突き放し、私はキッチンに向かうため、立ち上がった。

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【風邪×丸ちゃん①】=4= しかし、熱の籠った体は言うことを聞いてくれず… 「おっ…と。大丈夫！？」 サッと支えてくれる丸ちゃんは やっぱりカッコいい。 『…大丈夫。ありがと』ﾆｺｯ 私は、もたつく脚を１歩１歩懸命に動かす。 寝室を出る扉にたどり着くのもやっと…。

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【風邪×丸ちゃん①】=5= 気がつけば、後ろから私を支えるように抱き締める丸ちゃん。 「今日仕事は？休み？」 『そやけど…、丸ちゃんは10時から仕事やろ？…ｺﾞﾎﾝ…やから1人で大丈夫…』 「傍に居させてって言ったやろ？」 少し抱き締められる力が強くなる。 優しい強さ。

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【風邪×丸ちゃん①】=6= 『…けど……』ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ 「けどじゃなぁい！ほらっ」 『うわっ…！』 ひょいっと持ち上げられ、お姫さま抱っこ。 数歩 歩いて、ベッドに下ろされる。 『丸ちゃん、朝ごはんは…？』

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【風邪×丸ちゃん①】=7= 「それぐらい出来る！！」 『…ほんま？』 「ほんまやって！子供ちゃうもん！」 その笑顔は、まるで子供。 「えぇから…寝とき？…な？」 そう言う時は、大人の顔。 『ん…ありがと。…おやすみ…』

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【風邪×丸ちゃん①】=8= 息苦しそうに眠る彼女。 何も出来ない自分が虚しい。 とにかく、しばらくの間手を握っておくことにした。 熱を帯びた手は少し汗ばんでいて、 「ごめんな…何も出来んくて」 そう呟くと 『…隆…平……ありがと』 と、寝言でやけど返ってきた。

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【風邪×丸ちゃん①】=9= 寝ながら、きゅっと握り返してくる彼女。 「こちらこそ。いつもありがと」 そう言って、額にちゅっとキスをした。 「はよ、元気なってな…？」 ─ 気がつけば9:30。 （やばっ！信ちゃんに怒られる！） 急いで仕事に向かった。 . ①end

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【風邪×丸ちゃん②】=1= 年があけて、お正月休みの私。 “あけまして、おめでとう。今年もよろしくね” と丸ちゃんに送る。 本当は会いたいけど、まだ完治してない風邪をうつしたくはない。 ﾋﾟﾛﾘﾝ♪ “よろしく” （…あれ？なんかあったんかな…）

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【風邪×丸ちゃん②】=2= いつもなら有り得ないほどの素っ気ない返事に戸惑う。 “なんかあった？” 少しして “かぜ” と返事が来た。 （…やっぱうつったんやな…） “大丈夫？行こうか？” “だいじようぶ”

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【風邪×丸ちゃん②】=3= まともじゃない返事に、余計 心配になる。 “今から行く。” “あかん” “行くから、寝てて” そう送ると 少しの間が出来た。 （OKてことでいいよね） 既読がついたのを確認し、マスクをしっかりつけて家を出た。

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【風邪×丸ちゃん②】=4= 丸ちゃんの家に着き、合鍵で鍵をあける。 ｶﾞﾁｬｯ… 「…いらっしゃい…ｺﾞﾎｯ」 出迎えてくれた。 『寝ときって言うたやん』 「寝れんかった…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」 『とりあえず、横んなっとき？』 丸ちゃんはコクンとだけ頷き寝室へ向かう。

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【風邪×丸ちゃん②】=5= 街も正月休み。 でも、ある程度はコンビニで買うことが出来た。 キッチンで飲み物などの準備をし、寝室へ。 『…丸ちゃーん…？』 「…ん？」 『あ、起こしてもーた？』 「ううん…。大丈夫」 起き上がった丸ちゃんに、スポーツドリンクを差し出す。

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【風邪×丸ちゃん②】=6= 『ご飯食べられそう？』 「ちょっとだけなら…」 『用意してくるな？』 （やっぱ雑炊がいいかなぁ…） そう思って立ち上がろうとすると、捕まえられる手。 「行かんとって…？」 か細い声で言う丸ちゃん。

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【風邪×丸ちゃん②】=7= ピンクな頬に、潤う瞳。 （可愛い…） 病人相手に不覚にもそう思ってしまう。 『ご飯食べな薬飲めへんで？』 「いいから…」 『ん、分かった…。ちゃんと居るよ』 「ありがと…」 数日前に丸ちゃんがしてくれたよう、次は私が丸ちゃんの手を包み込む。

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【風邪×丸ちゃん②】=8= 始めは、頭を痛そうに押さえていたり、咳をしていたが、 少しすると、規則的な息が聞こえだした。 （寝たかな…） しかし、包み込んだ丸ちゃんの手は、あまり温かく感じなかった。 （…んー…しんどなってきたかも…） 一息つき目を閉じると、睡魔に襲われた。

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【風邪×丸ちゃん②】=9= 『ん……あれ？』 （寝ちゃってたんか…） 目が覚めると、私の背中にはブランケットがかかっていた。 『丸ちゃん…』 ベッドを見ると彼の姿はない。 リビングに出て、キッチンに彼の姿を発見。 「起きた？」 『ごめん、寝ちゃってたみたいで…』

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【風邪×丸ちゃん②】=10= 「まだしんどいんやろ…？ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ。 ごめんな来てもらって」 二人でソファーに座る。 「ほんまはさ…、ベッドで寝た方がいいやろ思てな？ …抱き上げよっかなってしてんけど… ｺﾞﾎｯ…力入らんくて…。ごめんな？寒かったやろ…ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ」

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【風邪×丸ちゃん②】=11= 『いやいや！いいよ。丸ちゃんのために来てんから』 しんどくても私に気を遣う丸ちゃん。 こうゆうとこも好きやねん…。 「あとさ？…手でじゃ、やっぱ分からんかったから、勝手に熱計らせてもらったで…？」 『…。…私の？』 「そう、君の…」