オニヒトデから見る駆除の問題と絶滅のメカニズム

サンゴ虫を食べてサンゴ礁を破壊する悪役として知られるオニヒトデの話から、『一つの種が消えた世界に於ける生態系の変化事例』が化石に無いか、というご質問が生じ、その延長として、進化に見られる定性的な傾向、そして関連する本の紹介まで。例によって話題はコロコロ。
自然 絶滅 生態系 古生物学 オニヒトデ 進化 駆除 環境保護
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@onihitode2011
残念ながら、オニヒトデ駆除イベントは行われているようです。来年こそ止めさせたい。
@onihitode2011
@tuchihannmyoo そこなのですが、どうも生態系は緊密な連携をとっていると言う事実に気付かない人が多いようです。サンゴは珊瑚、魚は魚、山は山、海は海と分けてしまっているところに問題があるように思えてならないのですが。
の~~~ぶ・しゃん @hane_co_llect
@onihitode2011 水温が上がると刺激で産卵放精してしまうというのも知りませんでした。イベントの関係者が知れば中止あるいは時期の変更くらいはできそうですが・・・
@onihitode2011
@hanecollect 今回は時間がなさすぎたようです。何人かのフォロワーの方が色々協力くださっているので、来年は何とかなるかもしれません。
@onihitode2011
@hanecollect 水温が25度以上になると、成体はちょっとした刺激ですぐ放卵放精してしまうのです。その時、1個体から最大1億の卵が放出されますので、人工授精状態となります。一度顕微鏡で駆除が行われた周辺海水を見たところ、早速卵割が始まっていました。
の~~~ぶ・しゃん @hane_co_llect
@onihitode2011 過去のツイートを読ませていただいて、健康なサンゴにはオニヒトデはほとんどつかないというようなことが書かれてましたが、ひょっとしてオニヒトデのサンゴ礁での役割はシロアリやキノコのような、古いもの弱ったものを取り除くという部分があるのでしょうか?
@onihitode2011
@hanecollect はい、今までのフィールドワークでは弱った珊瑚を食べる→自然とリセットされる→新しいサンゴが活着しやすくなるという図式がわかってきました。
の~~~ぶ・しゃん @hane_co_llect
オニヒトデというと珊瑚を食い荒らす悪い奴というイメージが植え付けられてましたが、そうではないということですね。 RT @onihitode2011: はい、今までのフィールドワークでは弱った珊瑚を食べる→自然とリセットされる→新しいサンゴが活着しやすくなるという図式がわかってき
職人/げるびらりあ @gervillaria
RT言及)ある種の生き物を一方的に悪者と決めつけて駆除すれば、そりゃあスカッとするし、良い事した気分になるでしょうけど、実際は単なる虐殺だし、個別に殺すよりも効率的な対処方法を見つける為にしっかり調査しなきゃならんですよね。
@onihitode2011
自分はきれいになった川平湾を見ながら老後をゆったり過ごし、さーっと姿を消してゆきたい。それを実現するために、やらなくては無いらないことが山積みだ。
@onihitode2011
@hanecollect はい、昔からいた珊瑚礁の生態系の一部ですから、いいとか悪いとかのレベルではないのです。
荒城ルーン / 東京ロールプレイングガールズ @lune_arashiro
もっとも自然にやさしい「共生方法」は、増えすぎた生き物を補食することのような気がしてきた。ゴキブリが多いって? じゃあ(ry
@onihitode2011
@nonoway_00 @hanecollect ありがとうございます。池間島でテストケースとしてオニを一切駆除せず、自然のままにしておいたところ、食害に遭った部分は数年でより元気な珊瑚礁に復活したのです。
職人/げるびらりあ @gervillaria
「極端」は大抵に於いて弊害を引き起こすことに。複雑さを複雑なまま受け入れる、それが自然保護・共生の一つの側面かも。 RT @lune_arashiro: もっとも自然にやさしい「共生方法」は、増えすぎた生き物を補食することのような気がしてきた。ゴキブリが多いって? じゃあ(ry
の~~~ぶ・しゃん @hane_co_llect
こういう話をどんどんマスコミに取り上げて欲しいものですね。イメージ先行で悪者と決め付けるのは怖いです。 RT @onihitode2011: 池間島でテストケースとしてオニを一切駆除せず、自然のままにしておいたところ、食害に遭った部分は数年でより元気な珊瑚礁に復活したのです。
@onihitode2011
@gervillaria @lune_arashiro オニヒトデを絶滅させようとするのは「極端」でして、百歩譲って仮に絶滅させることができても、次にニセレイシガイダマシが出てくるでしょう・・・
@onihitode2011
@hanecollect マスコミは私がやっている生態研究を「地味だから画になりにくい。駆除のほうがずらずら並んでて、画になりやすいじゃないですか。」といい放ってくれました。
職人/げるびらりあ @gervillaria
熊が絶滅するのもオニヒトデが絶滅するのもその生態系にとっては欠損ですものね RT @onihitode2011 @lune_arashiro オニヒトデを絶滅させようとするのは「極端」でして、百歩譲って仮に絶滅させることができても、次にニセレイシガイダマシが出てくるでしょう・・・
の~~~ぶ・しゃん @hane_co_llect
なんと!ひどい話。ダーウィンが来た!とかで取り上げてもいいネタなのに! RT @onihitode2011: hanecollect マスコミは私がやっている生態研究を「地味だから画になりにくい。駆除のほうがずらずら並んでて、画になりやすいじゃないですか。」といい放ってくれました
@onihitode2011
@gervillaria @lune_arashiro その通りですね。たとえば三葉虫が絶滅すると、生態系にどんな影響が出たのか・・・非常に興味があります。
荒城ルーン / 東京ロールプレイングガールズ @lune_arashiro
好き嫌いせず、全部ほどほどに食べなさい。 RT @gervillaria: 熊が絶滅するのもオニヒトデが絶滅するのもその生態系にとっては欠損ですものね RT @onihitode2011 @lune_arashiro オニヒトデを絶滅させようとするのは「極端」でして、百歩譲って仮
荒城ルーン / 東京ロールプレイングガールズ @lune_arashiro
@onihitode2011 @gervillaria どうであれ、一種の生物にとっては、周辺の生物群もまた「環境」の一部であるということですね。近接している種が絶滅した場合、その影響を吸収できる方向に適応(必要に応じては進化)できなくては、淘汰されるということですね。
@onihitode2011
@lune_arashiro @gervillaria はい、そういうことです。どんどん核心に迫ってきてます。
職人/げるびらりあ @gervillaria
すみません、そこは古生物学では答えが。一種の消滅に伴う環境撹乱は測定誤差なんです。 RT @onihitode2011: @gervillaria @lune_arashiro その通りですね。たとえば三葉虫が絶滅すると、生態系にどんな影響が出たのか・・・非常に興味があります。
@onihitode2011
@gervillaria @lune_arashiro ああ、、やはりそうですか・・・難しいでしょうねえ。
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コメント

@onihitode2011 2011年3月6日
自分はあるときオニヒトデに恋をしてしまったようだ。あの水中で見たオレンジ色の個体の美しさ、必死で石灰藻を食べその合間に珊瑚を食べる。スズメダイに管足をつつかれそうになると体を丸めて守ろうとする。その健気な姿に惚れてしまったのだ。しかしオニヒトデは世間の悪者になっている。今回はそんなオニヒトデの復権のために彼らの本当の姿をお伝えしようと思う。  今、八重山のサンゴは場所によって壊滅状態と言っても過言ではない。原因はさまざまであるが、高水温、生活排水による水質汚染、赤土汚染、ホワイトシンドロームなどである。し
@onihitode2011 2011年3月6日
しかし人間と言うものはどうしても悪者を作らねばならない性分であるようで、それをすべてオニヒトデのせいにしてしまうのである。
@onihitode2011 2011年3月6日
さて、まずこの嫌われ者のオニヒトデの生態を見て行こう。学名はAcanthaster planci と言い、日本では紀伊半島南部~先島諸島の珊瑚礁域に広く分布する。産卵は基本的には水温25度以上になった時に20m以深の深場で行われる。
@onihitode2011 2011年3月6日
一度に産卵する数は1千万~最大1億個にも及び、受精卵はヒトデとして典型的な発生過程をたどり、約半日後に嚢胚初期で孵化し、ビピンナリア、ブラキオラリア期を経て、2‐6週間の浮遊幼生期間の後に直径約0.5mmで稚ヒトデに変態する。
@onihitode2011 2011年3月6日
稚ヒトデは石灰藻やデトライタスを摂取するが、その後浅場に上がってきて徐々に珊瑚食も加わり年間10センチ程度成長をする。最大個体は80センチと言われているが、筆者が石垣ならびに宮古で調査を続けたところでは、60センチが最大であり、平均は30~40センチ程度である。
@onihitode2011 2011年3月6日
寿命についてははっきりしないが、大きさから考えると7-8年であると思われる。
@onihitode2011 2011年3月6日
形状は通常のヒトデより腕足(わんそく)と言われる腕が多く、9本から20本であり、体全体は石灰質の棘で覆われている。また裏面には無数の管足があり、先端は吸盤状で、基盤表面に貼りつきやすくなっている。
@onihitode2011 2011年3月6日
またオニヒトデは猛毒を持つとされているが、これは棘の中に毒腺があるわけではなく、棘を含む表皮全体よりオニヒトデ粗毒というタンパク毒が分泌される。刺されたときの症状は自分が実験を行っているので、後ほど述べることにする。
@onihitode2011 2011年3月6日
オニヒトデの天敵はホラガイと言われているが、最近はホラガイの乱獲により実際のところを解明するには至っていない。しかしフリソデエビがオニヒトデを捕食するシーンは幾度となく目にしているし、サザナミフグも懸命にオニヒトデを食べているので、天敵と認定してもよいだろう。
@onihitode2011 2011年3月6日
また、珊瑚もオニヒトデの天敵である。と、書くと逆ではないかとのご指摘を受けそうではあるが、ビピンナリア、ブラキオラリア期には珊瑚がこの幼生プランクトンを捕食しているのである。
@onihitode2011 2011年3月6日
次に大発生と駆除についてであるが、大発生は周期的に行われていたようであるが、最近は生活廃水流入による富栄養化や珊瑚の減少による幼生捕食生物の減少、無秩序な駆除活動による人工授精に近い所業などによって、ほぼ毎年のように起こっている。
@onihitode2011 2011年3月6日
しかし駆除主体者がオニヒトデの生態も知らずに、無秩序に駆除を繰り返した場合、さらなる大発生を惹起する懸念がある。つまりオニヒトデは水温が25度以上になると活発化し、卵も熟成してくる。
@onihitode2011 2011年3月6日
このような状態になった時には、棘皮動物の常として、少しの刺激によってでも放卵・放精が行われてしまう。
@onihitode2011 2011年3月6日
そのことを知らない駆除者は、強引にオニヒトデを珊瑚や固着しているものから引き剥がそうとして、かえって放卵・放精を誘発してしまい、さらに駆除個体を数個体串刺しにしたり、網の中に入れたりすることで、飛躍的に受精率を上げてしまうことになる。
@onihitode2011 2011年3月6日
現実に石垣島の桜口という場所では、通常15m程度にいるはずの稚ヒトデが、2-3mの浅場に多数見かけられるようになった。これは昨秋にこの付近で駆除が行われたことに起因する可能性も否定できない。
@onihitode2011 2011年3月6日
また駆除作業の結果オニヒトデの数が減少したと、堂々と発表している漁協やダイビングサービスもあるが、以上の生態を見るとそのようなことはありえず、自然に収束していったのであろうと思われる。
@onihitode2011 2011年3月6日
この項では今まで実施したフィールドワークの概要を記して、オニヒトデの実態をみることにする。これは2006年より実施している宮古島での実験結果である。
@onihitode2011 2011年3月6日
実施方法:①海域を設定し、ライントランセクト法を使い、シュノーケリングにより分布状況を確認後、②オニヒトデ(Acanthaster planci)を各10個体ずつ捕捉し、水から揚げた時に放卵・放精をするか否かを目視ならびに顕微鏡で確認する。③また狭い網または桶の中に入れたときの生体の状況確認。④その他
@onihitode2011 2011年3月6日
①分布状況 大神島南部海域・八重干瀬南部に比較的多く分布 特に枝状ミドリイシ、卓状ミドリイシ分布範囲に高密度分布 詳細は以下の通り 確認個体数40個体 平均体長約40センチ
@onihitode2011 2011年3月6日
オニヒトデが好む珊瑚は今回確認したところ100パーセントミドリイシ系(acroporidae)であり、詳細は枝状珊瑚ではスギノキミドリイシ(Acropora foromosa)18個体、コエダミドリイシ(Acropora microphthalma)10個体トゲスギミドリイシ(Acropora nobilis)7個体、
@onihitode2011 2011年3月6日
卓状珊瑚ではクシハダミドリイシ(Acropora hyacinthus)3個体、ハナバチミドリイシ(Acropora cytherea)2個体であり、ハナヤサイ系、ハマサンゴ系、ソフトコーラル類には全く発見できず。
@onihitode2011 2011年3月6日
オニヒトデにストレスを与えると、水面に洗剤の泡状のものが発生する。これがサポニンであるが、今回は軍手1揃に船のグリースをしみこませ、普通の海水とサポニン入り海水で30秒間もみあらいを行い、汚れの落ち方を実験した。
@onihitode2011 2011年3月6日
すると明らかにサポニン海水で洗ったほうが、油のべとべと感がなくなっていた。これは精製すると石鹸の原料になるので、有効利用への道が開ける。
@onihitode2011 2011年3月6日
オニヒトデがいる近くには、必ずといっていいほどクギベラやスズメダイ系の魚がいる。これを観察していると、オニヒトデの下部にもぐりこんで、管足をつついていることが確認された。
@onihitode2011 2011年3月6日
またオニヒトデを珊瑚から引き剥がし、裏返しにすると必ず体を丸くするが、その理由はこの外的から身を守るための防御行動であることが判明した。
Kame @attyonnburike9 2011年3月6日
「適応」は遺伝する形質のことを指す点が「表現型可塑性」と異なるのでは?
北岡修二:S.KITAOKA @regedry33 2012年10月27日
あの巨大な越前クラゲが死んで海底に沈むとそれをエサにしてオニヒトデが増殖する、というルポをTVで見た記憶が。ともあれ、動植物を含む自然環境についての正しい学識がなければ放射能についていくら語っても無意味、と考える私にとって実に、実に価値あるまとめでした。深謝。、
汀こるもの@探偵は御簾の中 @korumono 2012年10月29日
「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」
Shun (大★躍☭進) @ShunActU 2012年11月1日
「雀は穀物を荒らす害鳥だから駆除せよ」
長峯明子 @xshochanx 2012年11月1日
初めて知りました。オニヒトデは駆除しないとサンゴ礁が無くなってしまうと聞いていたし、TVでもそんな特集をよくやってますね。こんな研究をしている人もいるし。海の環境の象徴、サンゴ生態系を脅かす「オニヒトデ」の弱点が判明 http://togetter.com/li/65748?f=reco1
はみばさん@しらす丼喰いたい @hummingbirdtako 2016年9月1日
そーいえば、ネメシス仮説はどーなったのか
千景っちゅ☆ @Siestaxxx 2017年3月28日
オニヒトデが食べることで綺麗な珊瑚が残るって知らんかったな。
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