【辞意表明前日の貴重な講演】前原大臣と語る～これからの日本外交～at神戸国際展示場メインホール（2011年3月5日土曜日）

ツダり専用垢 @bc_k2

昨日、神戸で行われた「前原外務大臣と語る〜これからの日本外交〜」をつだります。出来る限り逐語で記録しました。ノート20ページに渡る記録です。一部会場でパワーポイントを使用しているため、可能な限り数字も記録しました。欠落はありますが、ほぼ、網羅しています。

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2011年3月5日（土） 神戸国際展示場メインホール 「前原大臣と語る〜これからの日本外交〜」 主催：外務省 協力：兵庫県、神戸市 登壇者：前原誠司 外務大臣 手話通訳あり

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プログラム 12:30 開場 14:00 開会 14:00-14:40 外務大臣による基調講演 14:40-15:30 質疑応答・対話 15:30 閉会

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登壇 前原誠司外務大臣 コーディネーター 側嶋秀展外務副報道官

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側嶋外務副報道官 「外務大臣と語るの趣旨と進行要領をご説明します。外務大臣との集いは平成14年、2002年より開始、今回で20回目。前原外務大臣にとっては最初。兵庫県、神戸市にとっても最初。前原大臣は出来る限り会場内の人と意見交換をしたい。40分程度講演し、45分程度質疑応答に」

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前原大臣「皆様こんにちは。たくさんの応募をありがとうございます。このような催し物を開催に協力してくださった、兵庫県井戸知事、神戸市矢田市長、各行政府に御礼申し上げます。地元の国会議員4名がお越しです。井戸正枝衆議院議員、高橋昭一衆議院議員、浜本宏衆議院議員、向山好一衆議院議員。」

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前原大臣着席し、講演開始。 前原大臣「これから40分間、日本の外交について話します。私は大学時代に、国際政治を専攻した。熱心に勉強したわけではない。ゼミは高坂正堯先生のゼミ。」

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前原大臣「外交の定義は？私の定義は、如何に国益を伸ばしていくことに繋げていくのかという対外的な関係。好きな言葉に『外交には敵も味方もいない。あるのは国家利益だけ。』ソ連最後の総書記、ゴルバチョフ言葉。外交を的確に表している。（続く）」

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前原大臣「（続き）国益を狭く、近視眼的に考えるのか、中長期的に考えるのかで対応が変わる。昔の植民地政策は別の国の富を搾取し、国益とした。植民地政策に繋がる近隣窮乏化策、隣の国の利益を搾り取ることで国益とする。これらは、国益を狭い視点から考えたもの。古い考え。（続く）」

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前原大臣「（続き）共存共栄。開かれた世界。平和で戦争のない世界。国際ルールを守る。行き着くところはWinWinの関係を築くこと。自国の国益だけを考えるのは、短期的にはいいが、真の国益ではない。自国も他国も国益が伸びるのが真の国益。（続く）」

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前原大臣「（続き）どうしていくのか？経済外交。WinWinの関係で自国だけが得をしない。（続く）」

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前原大臣「（続き）経済外交の5つの柱。今までは4つ。今日、もう１つ本邦初公開。5番目の柱。ジャパン・ブランド。4つの柱は私が決めたが、大臣からのトップダウンではなく、外務省の中でボトムアップでジャパン・ブランドをやろうと。4という数字は良くない。5にしようと。（続く）」

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前原大臣の提唱する「経済外交の5つの柱 」 1.経済外交 2.資源、エネルギー、食料の安定供給 3.インフラの海外展開 4.観光立国 5.ジャパン・ブランド（2011年3月5日発表）

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前原大臣「（続き）日本の現状。『三重苦』人口減少社会。少子高齢化。莫大な財政赤字。（続く）」

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前原大臣「（続き）人口減少。2004年に人口がピーク。去年、10万人人口減少、出生率1.37％。2050年には女性90歳、男性81歳。平気寿命は延びるだろう。（続く）」

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前原大臣「（続き）出生率はそのままとした場合の人口は、2004年1億2779万人に対して、2050年には9515万人になる。2004年の25％。40年間で3200万人減る。1年間では、堺市と同じくらいの80万人が減少する。あくまで平均。（続く）」

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前原大臣「（続き）少子化対策は急務。外国人労働者受け入れなど考えないといけない。国内マーケットのパイは縮小する。経済活動も縮小。（続く）」

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前原大臣「（続き）少子高齢化。2050年には65歳以上39.6％、生産年齢人口の15〜64歳51.8％、0〜14歳8.6％。長妻さんが厚生労働大臣の時に言っていた高齢者を支えるには騎馬戦をしている状態から、肩車になる。（続く）」

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前原大臣「（続き）莫大な財政赤字。一般政府債対GDP比、莫大な借金。審議している予算92兆円中71兆円が真水で使える。残りは借金の返済。自転車操業。（続く）」

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前原大臣「（続き）経済外交が大事なのはわかったと思います。少子化対策、社会保障、限られた予算、将来増税になるかもしれないが、景気回復なしに増税をすると景気の腰をおる。経済は成長させないといけない。（続く）」

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前原大臣「（続き）EPAとFTAの違いは、EPAの方が広い。FTA＋サービス。野党からは『日本は十分に開かれているのになぜ開国しろというのか』と批判される。日本の自由貿易率は16.5％。シンガポール71％、韓国36％、アメリカ37％、中国20％。日本は最低レベル。（続く）」

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前原大臣「（続き）自由貿易のデメリットは、例えば、EUの高関税品目。自動車10％、液晶テレビ14％。韓国とはEPAを結んでいる。ヒュンダイ、LG、サムソンは関税ゼロ。同じ価格でも関税コストが掛かる。日本の競争力が高いか低いか？競争力があるかないか？ーない。（続く）」

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前原大臣「（続き）EPAやFTAを結んでいる比率が低いことによって、輸出品は売れない。だから、日本企業は、現地生産をする。製造拠点が減り、雇用も減る。悪循環。（続く）」

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前原大臣「（続き）日本の関税。精米778％。タイから1万円分米を輸入すると輸送費抜きで、8万7800円、関税7万7800円掛かる。これで、日本の農業を守ってきた。こんにゃくの関税は1706％。（続く）」

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前原大臣「（続き）私は自由貿易論者。農業軽視ではない。農業は大切。中東、ジャスミン革命以降原油価格上昇。リーマンショックは穀物価格も上昇。（続く）」