女学生しおいと物書き先生

きのこづ @Kinoko3416

一回り年上の物書きの先生（親戚）に惚れるのは女学生浦風だけじゃなくて女学生しおいでもええんじゃないか？

きのこづ @Kinoko3416

物静かでヘビースモーカー、部屋では甚平で無精髭の「先生」と元気溌剌お転婆少女しおいの純愛だけど仄暗い話をなぁ！！

きのこづ @Kinoko3416

「ねー、せんせー。ちゃんとご飯食べた？」 「食べたぞ。昨日の晩」 「……今何か作るね……ない！何もないじゃん！買い物は！？行かないの！？！？」 「五月蝿い娘だなお前は。少しお淑やかにするフリでも見せたらどうだ」

きのこづ @Kinoko3416

「ちゃんとご飯食べて、お外にも出ないと病気になっちゃうよ！」 「今更。長生きしたいとも思わん」 「そんなこと……言わないでよ……」 「むぅ……」 「……そうだ！しおいね、海に行きたい！」

きのこづ @Kinoko3416

「海でも山でも好きに行けばいいだろう」 「なんでそんなこと言うのさー。一緒に行こーよー！連れてって！ねぇー」 「ああもう五月蝿いな！わかったよ！」 「やったぁ！約束だからね！」

きのこづ @Kinoko3416

あぁー……これしおいちゃんが実は難病で海に行った数日後に倒れてそのままじわじわ悪化して先に逝く未来が見える……

きのこづ @Kinoko3416

「海だぁーーーー！！！」 「外でも五月蝿いのかお前は」 「だって海だよ？広くて、青くい海だよ！？」 「だからどうした」 「もー……先生も先生なんだから気の利いたことでも言えばいいのに。しおいだって女の子だよ？」

きのこづ @Kinoko3416

「けほっ、けほっ……」 「む……大丈夫か？（取り出しかけた煙草を仕舞う」 「ちょっとはしゃぎすぎちゃったみたい」 「少しは大人しくしていろということだ」 「えへへ……そーする」

きのこづ @Kinoko3416

「ねぇ、せんせっ」 「なんだ……」 「しおいね、海、すっごく楽しかった」 「そうか……」 「せんせーは？」 「ああ……楽しかったよ。少し休みなさい」 「ううん、大丈夫」

きのこづ @Kinoko3416

「……せんせ、あのね」 「……」 「手、握って？」 「……」 「そこにいてね」 「いるよ」 「しおいを見ててね」 「ああ」 「そばに、いてね」 「ああ……」

きのこづ @Kinoko3416

「せんせーがね」 「うん」 「お見舞いに来てくれて、すっごく嬉しいんだ」 「うん」 「……ねぇ、せんせ。顔、もっと近くに」 「？……！」 「えへへ……初めて、せんせにあげちゃった」

きのこづ @Kinoko3416

「しおいね、せんせーのこと大好き」 「……俺、は」 「ううん、いいの。何も言わないで」 「……」 「えへへ……言っちゃった」 「……」 「せんせ、ありがと。お話してくれて」 「……」 「しおい、疲れちゃった。ちょっと寝るね。おやすみ、せんせー……」 「ああ、おやすみ。しおい」

きのこづ @Kinoko3416

ここまで書きゃあタイムラインの訓練された概念使いには伝わるからもういーんだ。俺は満足だ。

きのこづ @Kinoko3416

ほら。そっとファボるだけじゃなくて拡散するだ。概念を伝播させていけ！