- _Ware_Aoba
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利根「じゃが、提督もそれを黙っているとは水臭いのう」 最上「ボクたちが聞いてもどうすることもできるわけではないから」 利根「じゃがなあ……」 古鷹「今は続報を待ちましょう」 #ちんじふ劇場
2017-03-31 23:11:16提督不在鎮守府:軽巡たち
天龍「つーわけだ」 北上「あのさあ。つまり提督って左遷されたわけ?」 天龍「解任されたが、それ以降がわからねえ。行方不明だ」 球磨「組織である以上、異動は仕方ないクマ」 長良「でも行方不明というのは……」 夕張「私たちで何かできることは無いの?」 #ちんじふ劇場
2017-03-31 23:13:19川内「あたしはそれには反対」 夕張「どうして?」 川内「指揮権から外れた以上、あたしたちが何かする事が提督を不利にするかもしれないから」 阿賀野「川内さんって、ちゃんと考えてたのねぇ」 川内「9割は夜戦のこと考えてるけどね」 #ちんじふ劇場
2017-03-31 23:15:23大淀「私たちが提督のために動くことはできません。すでに管轄が異なりますので川内さんの言うとおり、提督の不利になる可能性は高いです」 球磨「宮仕えの苦しいとこだクマ」 天龍「そんなわけで、各自は自分とこの駆逐艦(ガキ)どもを抑えてくれよな」 #ちんじふ劇場
2017-03-31 23:18:32提督不在鎮守府:第十四駆逐隊
十四駆の面々は各々スポーツウェアに着替えてグラウンドで走り込みを行っている。 その様子を見守る不知火。そこへ霞が通りがかる。 霞「訓練、してるのね。陽炎は」 不知火「体を動かしている方が気が紛れるそうです」 霞「他の連中は何で付き合ってんの?」 #ちんじふ劇場
2017-03-31 23:37:59不知火「解隊を感じ取っているのではないでしょうか」 霞「解隊?」 不知火「十四駆は司令が始めたことです。新しく着任する司令がそれを継承する義務はありません」 霞「……そうね。そうなったら十八駆の編成も考えないとね」 不知火「杞憂であることを願います」 #ちんじふ劇場
2017-03-31 23:38:32提督不在鎮守府:潜水艦たち
出撃ドックに潜水艦たちが集結していた。 イムヤ「それじゃあ大鯨さん、行ってくるわね」 大鯨「こんな時でも出撃するんですか」 ゴーヤ「ゴーヤたちは別命あるまでは、作戦を実施せよって言われているでち」 イク「みんなの出撃が無い時でも、通商破壊は止めらないの」 #ちんじふ劇場
2017-03-31 23:39:31ハチ「こちらの都合を敵が考慮してくれる訳ではないですからね」 しおい「そういうこと」 笑顔で出撃する彼女たちを大鯨は見送る事しかできなかった。 #ちんじふ劇場
2017-03-31 23:40:26提督不在鎮守府:吹雪
吹雪はひとり、執務室の掃除をしていた。 新しい司令官は週明けにも着任する。 汚れたままで部屋に迎え入れるには気が引けた。 4年前もこうして司令官を迎えた事がふと頭によぎる。 吹雪「……司令官」 つぶやきながら指輪を見る。 ため息をつくと再び掃除に戻った。 #ちんじふ劇場
2017-03-31 23:45:29そして
「アキ。案外早かったのね」 あきつ丸「それなりに苦労はさせられましたが」 「そりゃあ、悪かったわ」 あきつ丸「さて、これからの話をするのであります」 #ちんじふ劇場
2017-03-31 23:49:31つづく