名無し整備兵さんの「拠点防御」

4
名無し整備兵 @seibihei

「砂漠の戦車戦」でも書かれているが、防御には二種類ある。固定的な「陣地防御」と流動的な「機動防御」である。

2011-03-06 23:10:10
名無し整備兵 @seibihei

陣地防御とは、火力中心で敵の攻撃を破砕する形式であり、ある一定の地域を保持するために有効。ただし貼り付け兵力は多く、また陣地構築の時間が必要

2011-03-06 23:12:00
名無し整備兵 @seibihei

機動防御は、敵を我の望む地域に引き込んで打撃し、敵部隊そのものを撃破することで防御の目的を達成するもの。決定的な成果を得られる可能性はあるが、引き込んでくるだけの縦深が必要だし、また敵部隊を撃破できる戦力が必要

2011-03-06 23:14:50
名無し整備兵 @seibihei

この二つの形式は相反するものではない。陣地防御でも逆襲により敵部隊そのものを打撃する事があるし、機動防御でも敵を我の望む地域に引き込む為に拠点陣地を固守する事がある。

2011-03-06 23:17:13
名無し整備兵 @seibihei

バーレブ・ラインはどうだったか。これは、少なくともマジノ線のような本格的な防御陣地線とは言えない。

2011-03-06 23:24:43
名無し整備兵 @seibihei

イスラエルには、シナイ半島に兵力を貼り付けておく人的余裕はなかった。とはいえ、シナイ半島の失陥は国内政治的に許される状況ではなかった。

2011-03-06 23:26:25
名無し整備兵 @seibihei

アダンによれば、彼は機動防御における拠点の連なりとしてバーレブ・ラインを考えた。各拠点はそれなりの期間、敵中に孤立しても抵抗を続ける。これによりエジプト軍が地歩を拡大する前に援軍を送り込める、と

2011-03-06 23:29:53
名無し整備兵 @seibihei

一方、タルとシャロンは敵を打撃する部隊の強化を訴えた。しかし、そのためには打撃部隊を常に準備しておかなければならないため、アダンの意見ではイスラエルの国力では困難とされた

2011-03-06 23:33:02
名無し整備兵 @seibihei

シャロンは後にバーレブ・ラインの後方に「第二線陣地」を構築する。これはエジプト軍の地歩拡大を防ぎ、撃破する好機を作為するためだろうが、機動部隊中心主義のシャロンらしくない措置ではある

2011-03-06 23:35:06