韓国で原発事故が起きたら日本列島が汚染される?

いいえ、そうなるとは限りません。チェルノブイリやフクシマと同じような事故なら、放射性物質は高空の偏西風まで届きません。東西南北に吹く地表風に乗って移動します。
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黒沢大陸 @k_tairiku

わかっていたつもりでも、地図を見せられると衝撃的。 朝日新聞デジタル:韓国の原発銀座で惨事なら 「西日本の大半避難」の推定 asahi.com/articles/ASK36…

2017-03-07 19:53:39
早川由紀夫 @HayakawaYukio

韓国・古里原発3号機の使用済み核燃料貯蔵プールで火災、爆発が起きた時の放射性物質セシウム137の拡散状況に関するシミュレーション結果(カン・ジョンミン博士提供) pic.twitter.com/5CemnwVw7c

2017-03-08 05:54:18
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

「拡散状況に関するシミュレーション結果」と書いてある。地表に落ちるとは書いてないことに注意。

2017-03-08 06:23:19
早川由紀夫 @HayakawaYukio

1600PBqのCs137放出を仮定したシミュレーションだ。フクシマは5.6PBqだった。チェルノブイリは66PBqだった。フクシマの290倍、チェルノブイリの24倍の大事故が起きたとした場合だ。

2017-03-08 07:05:34

朝日新聞記事抜粋
編集委員・中野晃2017年3月7日19時32分

カン博士はこうした貯蔵方法の危険性を指摘する。もし災害やテロなど、何らかの原因で電源が喪失し、使用済み核燃料を冷やす機能が失われ、温度の急上昇で火災が起きたらどうなるのか。博士らは、この3号機の使用済み核燃料プールで冷却機能が失われ、燃料プールの水位の低下で使用済み核燃料がむき出しになって火災が起き、さらに建屋内に水素ガスが充満して爆発した事態を想定。使用済み核燃料に含まれる放射性物質セシウム137が次々と気体化して大気中に放出された場合、どのように拡散するかを検討することにした。

 15年1月1日に事故が発生したとし、それから1週間の実際の天候状況や風向き、風速などをもとにセシウム137がどのように拡散し、地表に降下するかをコンピューターで計算。放射線防護に関する国際基準などをもとに、避難を余儀なくされる地域の面積と人口、さらにセシウム137の半減期にあたる30年を超えても避難し続けなければならなくなる地域を算定した。

(略)

 カン博士の今回のシミュレーションは、使用済み核燃料を想定対象としたが、古里原発を含めて韓国の原発のうち19基は、日本海側の海沿いに並んでいる。こうした原発で、放射性物質が漏れ出すような事故が起きた場合、西から東へと吹く偏西風の影響によって放射性物質は風に運ばれて海を越え、日本列島の広範囲に及ぶおそれがあるという。カン博士は「特に強い偏西風が吹く冬に事故が起きたとすれば、深刻な被害はほとんどが日本に及ぶでしょう」と指摘する。

はぎわら ふぐ @hugujo

「偏西風の影響によって」とあるけれど、偏西風に乗るためには放射性物質が火山の噴煙みたいに何千メートルという単位で空高く舞い上がらないといけないんだよな〜〜〜(放射性物質を含む空気が低空に留まり地上風によって移動したせいで、福島は東側が汚染されたわけで〜〜〜)

2017-03-07 21:28:41
早川由紀夫 @HayakawaYukio

福島第一原発事故で大気中に放出された放射性物質は地上数十メートルの低空を移動した。数キロ以上の高空を移動する火山噴煙とは違った挙動を取った。偏西風の高さまで届かなかった。チェルノブイリも日によって四方八方に移動しているから同じように低空を移動したものとみられる。

2017-03-08 05:28:55
早川由紀夫 @HayakawaYukio

したがって、韓国の原発の東側に当たるからの理由でとくに日本列島が放射性物質にひどく汚染されると心配するのは当たらない。東西南北みな同じリスクを抱える。リスクは距離による。もし高空の偏西風まで放射性物質が上昇するなら、日本列島はスルーするだろう。ミサイルが上空を飛ぶようなものだ。

2017-03-08 05:33:18
早川由紀夫 @HayakawaYukio

火山噴煙は浮力で高空まで上昇する。その高さを決めるのは火口から供給される熱量だ。原発事故のときどれくらいの熱量が供給されるか。いくつかのモデルを想定して計算すれば、偏西風の高さまで放射性物質が上昇するかどうかを知ることができる。

2017-03-08 05:41:19
早川由紀夫 @HayakawaYukio

6年前の福島第一原発事故で、西側の陸地を汚染した何倍もの放射性物質が(偏西風に乗って)東側の太平洋に落ちたの解釈は誤りである。都市伝説だと言ってよい。放射性物質の放出は30分くらいずつ6回ほどあった。そのどのときも、低空の風が西側の陸地に向かっていたときだった。不運だった。

2017-03-08 05:41:30
早川由紀夫 @HayakawaYukio

2011年3月15日、放射性物質を含んだ霧が福島第一原発から東京にやってきた。東京は何時間か霧に包まれたが、霧中の放射性物質はそのまま通過した。そして北関東の山々にぶつかって雨といっしょに地上に落ちた。そこを汚染した。東京の汚染は軽微だった。

2017-03-08 06:01:24
早川由紀夫 @HayakawaYukio

数キロ以上を吹く偏西風に乗った放射性物質は、その真下の地表をほとんど汚染することなくさらに風下に移動するだろう。そして2週間で地球を一周する。3ヶ月もすれば北半球全体の大気が放射性物質にすっかり汚染されるだろう。

2017-03-08 06:04:15
早川由紀夫 @HayakawaYukio

福島第一原発から放射性物質が外に出た時刻、原子炉、セシウム量、汚染された地域 pic.twitter.com/tlcPUcFitE

2017-03-08 06:12:12
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

チェルノブイリ。やはり西側を汚染してる。1986年4月26日から5月4日までの9日間の地表風の向きで説明できるだろう。上空の偏西風ではない。 pic.twitter.com/skW7FSIZAQ

2017-03-08 07:17:13
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

まあ、この動画(8.2MB)をダウンロードして再生すれば、放射能霧が東だけでなく東西南北どちらにも向かうことが即座に理解できよう。 「本当のSPEEDI kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-383…

2017-03-09 10:06:45