悪役うんぬん

ハナディ＠ELDEN RINGに夢中の南海ホークス背番号90 @tirinku

@ichiro_sakaki先生ー結構がっつり喋ってほしいことができたんですけど、お時間ありますかね？何か締め切りがやばそうですが

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@tirinku 一応、何か内用教えて欲しいんですがｗ　出来る出来ないはそれで判断しないとなんとも。　気分転換の合間にとびとびでやる事も出来ます故。ちなみに、創作技術論以外は勘弁して下さい、念の為ｗ＜長々とツイッターでやる意味が無いし

ハナディ＠ELDEN RINGに夢中の南海ホークス背番号90 @tirinku

@ichiro_sakakiうい。それではですが、悪役、敵方の出し方というか描き方とかが何か上手くいかんな、という物です。いきなり出てきて倒されるだけ、というか、ただ置いただけ感がすごい出てる気がしまして。だから、その辺りで一つおねがいします

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@tirinku 悪役の出し方、描き方……正直、色々な方法がある訳ですが。敢えて一つに絞って考えるとすると。「置いただけ感」があるって事は、つまり、まず悪役の行動原理が、テーマに絡んでないよーな気がするんですよね。その場合（作品を観てないので想像ですが）。

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@tirinku 勿論、悪役の行動原理をテーマに絡めないといけないって事もないんでしょうが、私もよくやる手法ですが、悪役を「主人公とは反対の選択をした者のなれの果て」あるいは「主人公の理想を真っ向否定する存在」としておいてやれば、いやでもドラマの進行に絡んできますわな？

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@tirinku 例えばよく使うネタですが、「居場所を自分で作る」ってのがテーマだったとして、その結論に辿り着くのが主人公なら、何らかの理由で「居場所は誰かに作ってもらうべきなのだ」的な考えを持っている悪役が居るとしますやん。そうすると何かにつけ主人公と意見が対立し、

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@tirinku あるいは反面教師として主人公に道を示す形になる。また、主人公の「影」の様な存在になる訳ですから、主人公のドラマを描いた上で、何か、それに対応する様な意味深な台詞を添えてやるだけで、読者は、悪役の側にも，主人公と同様の「何か」があったのだろうという想像が成り立つ。

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@tirinku 勿論、この場合、ただ匂わせるだけとはいえ、大まかには悪役側にもこういうドラマがあった、みたいなのを作者の頭の中においておいた方がいいでしょうが。

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@tirinku つまりですね。恐らく「置いただけ感」ってのは、以前話をしていた「キャラが人形に見える」のと同じで、「そいつがその物語の中で悪役として出てくる必然性」が薄いんだと思うんですな。主人公の敵はこいつでなくてもいいじゃん？　とか、

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@tirinku ただ主人公と戦って倒されるだけなら、「悪役」って書いた札はった人形でもいいじゃん？　というか。それが「役」＝「キャラ」である以上、実際には、誰かから生まれて、何らかの人生を送って、現在の立場と価値観を獲得するに至ってる訳ですから、

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@tirinku それを何となくでもいいから念頭に置いて、「こういう生い立ちだからこいつはこう考えるよなあ」的な調整をしていくと、随分と「生きた」キャラになるでしょうし（キャラが勝手に動き出す／作者の勝手で動かせない＝生々しい現実感）、それが主人公のドラマと絡めば、

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@tirinku やはり主人公の敵はこいつでないと！　的なものは出来上がってくる可能性が高いと。　まあ勿論、根本的な問題として、「ただ置いただけじゃいかんの？」というのもありますが。例えば必殺仕事人とかああいうのの悪役ってその手のパターンが多いですが、

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@tirinku 必殺仕事人というのは、あれは「戦う」というより殺しにより「救う」のが基本なんですな（依頼者死んでる場合が殆どだったりしますが、それはさておき）。つまり、敵はあくまで倒すべき障害で、ドラマは依頼者側にある。そうなるとむしろ、敵にまで緻密なドラマつけちゃうと、

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@tirinku ドラマの軸が分散してしまう訳で（そもそもあの手のシリーズは、主人公すらドラマの中心に居ない事が多いですが）。だからむしろ記号的に「悪い奴」の方が、本来描くべきドラマを浮き立たせるのでよろしい、という判断も成り立つ。

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@tirinku 結局「そこ」に戻るんですが、五代先生の「全ては物語を語るために」って基本に立ち戻れば、そのドラマを語る上で最も最適化された悪役になってるか、です。恐らくそれが無いから「置いただけ感」が出るのかな、と。緻密に作らない方が、ドラマを語る上で有利なら、むしろ

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@tirinku 記号的な悪役置いた方がしっくりくる場合もあって、でもその場合に「置いただけ感」は生じないつーか、その場合の悪役は、「台風」とか「洪水」といっしょで、悲劇を演出する為の舞台装置、主人公が乗り越えるべき障害でしかない。だから、記号でいい、とか。

皆川悠希／♌🎪👯‍♀️🔥 @yukiminagawa

@ichiro_sakaki @tirinku そして、悪役がそのようになる原因となった存在。過去に悪役が反対の選択をする事を後押ししたり、真逆の理想をあえて正面衝突させようと裏で画策するのが黒幕さんですね。

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@yukiminagawa ああ、黒幕さんの存在も悪役を組み込む上では便利ですなｗ

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@tirinku まあ、チリンクさんのおっしゃる「おいただけ感」ってのが私の解釈と別物なら、また少し話変わりますが。まあでも、シリーズ通して書いていたりすると、どうしてもそういう悪役は出てきちゃうんだよな……(バリエーションをつけねばならないという意味で)

ハナディ＠ELDEN RINGに夢中の南海ホークス背番号90 @tirinku

@ichiro_sakaki これは一致してるんで大丈夫です＜私の解釈と別物　ありがとうございました。それじゃ、この話を頭に置いてもう一度プロットを弄ってみます！………何か、今の作品に悪役が必要ない気がしてきましたｗ

れーじ @le_ji

@ichiro_sakaki 逆に、たとえば主人公側に「世界を守る」というシンプルなモチベーションを際立たせたいなら、黒幕不在、敵は戦闘員的に意思の見えない存在にしておけば、敵役の不気味さを演出に使えるかな、とか、少し思いつきました。侵略ものの一つのパターンですが。

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@le_ji そうですね。それはありです。それを極限まで推し進めたのが、ある意味、アニメの「ダイ・ガード」とかでしょうな。あれ、敵って結局「怪獣みたいだけど自然現象」って事みたいですし。侵略という「意志」すら排した代物。

@fushigino

うちの場合……主人公が悪役（ﾏｯﾄﾞ･ｻｲｴﾝﾃｨｽﾄ）で、周りを巻き込んで行くタイプなのですが……主人公が一番の悪役というのは微妙なのでしょうか。@ichiro_sakaki

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@fushigino ああ、この場合の「悪役」ってのは、「主人公の障害になるもの」「存在によって起承転結をつけるもの」という意味なので、いわゆる倫理的な善悪とはまた違いまする。

@fushigino

有り難う御座います。なるほど、「悪役」という立場も、こうして見るとカテゴリがあって面白いものだなと。@ichiro_sakaki この場合の「悪役」ってのは、「主人公の障害になるもの」「存在によって起承転結をつけるもの」という意味なので、いわゆる倫理的な善悪とはまた違いまする。