【不定期更新】アニメ世界名作劇場第1話感想メモ。
- terry_rice88
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フランダースの犬('75)
母をたずねて三千里('76)
あらいぐまラスカル('77)
ペリーヌ物語('78)
鶴ひろみさん追悼の意を込めて、日本アニメーション公式配信で「ペリーヌ物語」1話を見てみることにする。来年の元旦でデビュー40周年だったそうで。あまりにも突然すぎるよな、と。皆さんも是非に。 youtu.be/oUsfODkFkfA
2017-11-17 20:13:49というか、ペリーヌ物語の1話、旅の途中での父親の死別から始まってるの、あまりにもおよそ40年後のリアルとリンクしすぎてて、見てて堪える……。そうか、ここが鶴さんの出発点だったんだなあ……。
2017-11-17 20:23:25というわけで、1話見終わった。「近親者の死」を経た残された伴侶と娘の長い長い旅路の始まりといった感じで、地味ながらも侘びた趣から感じさせる、物寂しい雰囲気が伝わってくるエピソードだった。なんかこうこんなにも静かで真摯な物語の始まりをほぼ40年前にやっていたんだなあ、と。
2017-11-17 21:36:13今と比べると劇伴が物凄く少なくて、6、7割環境音のSEというのもその静かさを印象付けている感じがするけど、その音響的余白と画面における間の取り方が尋常ではないな・・・。よくここまで何も鳴らさないで、画面を持たせようとしているのがかえって攻めているようにも見えてしまう。
2017-11-17 21:41:29そういった画面設計の中で、父の死を乗り越えて、祖父の住むフランス北部へと1000kmもの長い道のりをまっすぐに進もうとするペリーヌの朗らかな気丈さが映える作りになっているのも然り。母親(インド人)がショックのあまり、すっかり気弱になっているのに対して、目一杯生きようとする感じがまた。
2017-11-17 21:46:07おそらくこの作品より2年前の「母をたずねて三千里」の変奏ではあるんだろうけど、そういったなにか飾らない、精一杯の生き方みたいのが日本人的な琴線に触れるのかなとかは感じる。ペリーヌのまっすぐさもこれがデビュー作である鶴ひろみさんのフレッシュさと相まって、清廉さも感じる。
2017-11-17 21:51:561話では写真屋だった亡き父の仕事を引き継いで、身銭を稼ぐシーンが描かれるわけだけど、そこにもペリーヌの機転があったりで、辛気臭さスレスレな作劇をうまく乗り越えている感じ。同時にペリーヌのバイタリティの強さが描かれていて、自然と彼女にフォーカスする作りになっているのが上手いなと。
2017-11-17 21:57:07悲しい「死」を経験しながらも、後に残った人間は生きなくてはならなくて、生きるためには働くというすごく真っ当な描きに少女の生命力を感じる作りになっているなと思った。色んな意味で「長い旅路」の始まりだったんだなと思う。
2017-11-17 22:02:05赤毛のアン('79)
トム・ソーヤーの冒険('80)
家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ('81)
南の虹のルーシー('82)
アルプス物語 わたしのアンネット('83)
牧場の少女カトリ('84)
小公女セーラ('85)
日本アニメーション公式配信の小公女セーラ1話見てるけど、ミンチン先生の眉がピクリと上がるだけで、ドラマのギスギス感がギアチェンジする感覚、やべえな・・・。 小公女セーラ 第1話「ミンチン女子学院」 youtu.be/M_6BSk36cvw?li…
2017-03-08 00:27:17@terry_rice88 というか、展開上はセーラが入学してくるだけなんだけど、ミンチン先生の「こちらが最大限慮っているのに、このインド人め金に物言わせよってからに・・・!」という表情をありありと見せつけてくる作りになってるので、何気ないドラマがとんでもなくドラスティックだ…。
2017-03-08 00:32:05@terry_rice88 あと舞台のロンドンの雰囲気がよく出てる。建物が密集してて、女学院そのものも窮屈に閉鎖的なのが土地事情をよく表している感じがすごく丁寧な感じ。精緻であるより、その土地の空気を表現している辺り、流石だなあと。
2017-03-08 00:37:00