『満州集団自決』(新海均著)を読んで

有閑無是‏ @AlkanMuzeさんのツイート
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有閑無是 @AlkanMuze

次は『満州集団自決』(新海均著)を読んでいる。著者は長野県出身。同県は「満蒙移民」を最も多く出したことで知られている。『風雪の日々今も―読書開拓団の50年』(中日新聞特別取材班著)、『満州移民 飯田下伊那からのメッセージ』(飯田市歴史研究所編)など同県関係は既読。

2017-01-06 01:58:46
有閑無是 @AlkanMuze

『満州 集団自決』(新海均著)の半分読んだ。第二章は「新天地・満州国への開拓民送出」。「約二七万人の満蒙開拓団のうち、長野県からの移民は約三万三〇〇〇人と、全国でも突出して多い」とある。しかし、次のような例もあったという。

2017-01-07 00:04:09
有閑無是 @AlkanMuze

「国策の満蒙開拓に反対し、さまざまな非難や攻撃にも屈せず村民を一人も送らなかった村長」が長野県には何人かいたそうで、詳細な記録があるのは大下条村の佐々木忠綱村長。彼は満州視察の後、「絶対に送り込めない」と直感したが、政策に逆らうのは難しく、恫喝や脅迫も受けた。

2017-01-07 00:05:16
有閑無是 @AlkanMuze

苦悩した佐々木の支えとなったのが妻の次のような助言だったという。「身内を送り込むことができる場所なのですか? やれないならやめておきなさい」

2017-01-07 00:05:51
有閑無是 @AlkanMuze

『満州 集団自決』(新海均著)読了。「ソ連軍侵攻前、いわゆる普通の開拓団は九二八団体で二四万二三〇〇人、満蒙開拓青少年義勇軍は一〇二隊で二万二八〇〇人、報国農場は七四ヵ所で四九〇〇人、合計一一〇二団/二七万人がいた」とある。召集された四万七千人を除いて、約八万人が死亡したそうだ。

2017-01-08 00:42:13
有閑無是 @AlkanMuze

「国策にしたがった二七万の開拓民を、棄民とした国も他にはない」と著者は書いている。本書で取り上げてある次の本は私も既読で必読。『開拓団壊滅す』(合田一道)、『麻山事件』(中村雪子)、『祖国の選択』(城戸久枝)。開拓団関係の本は多いが、『非業の生者たち』(下嶋哲朗)という本もある。

2017-01-08 00:43:18
有閑無是 @AlkanMuze

「瑞穂村開拓団の集団自決の現場にいた校長」の丑山は、「私は目の前の機関銃が火を噴く瞬間まで、生きる覚悟です」と、「自決をおし留めた」そうだ。丑山も「五人の幼子を引揚げ途中に亡くし、嘆きの歌を詠んだ」。「再びはいくさなき世に生れ来よとやせし屍に土はかけたり」

2017-01-08 00:55:40
八重樫克彦・由貴子 @katsyuki2

.@AlkanMuze 有閑さん、いつも読み応えある本のご紹介ありがとうございます。満州関連では山崎豊子『大地の子』のほか、漫画家たちの体験談『ボクの満州』がよかったです。 amazon.co.jp/%E3%83%9C%E3%8…

2017-01-08 07:31:25
有閑無是 @AlkanMuze

@katsyuki2 こちらこそ、いつもありがとうございます。漫画家たちの体験談は面白そうです。高野悦子さんや藤原ていさんの本などもいいですね。岩見隆夫さんとお姉さんの本も好きです。

2017-01-08 20:00:08
八重樫克彦・由貴子 @katsyuki2

.@AlkanMuze 日頃の読書量もさることながら、関連図書が次々飛び出してくる…有閑さんにはかないません(笑)。満州関係で変わり種としては、以前M・シュオーツ/M・トケイヤー著『河豚計画』を読んだことがあります。

2017-01-09 07:56:56
河豚計画 (1979年)

メアリ・シュオーツ

有閑無是 @AlkanMuze

@katsyuki2 リツイートや返信を拝見していると知らない事や本がたくさんあって、私はまだまだだなと思っています。トケイヤーはユダヤ人関係の本は読んだことがあります。河豚計画は『陰謀と幻想の大アジア』(海野弘著)で。

2017-01-09 08:48:10