2010年3月25日

蝉海夏人さんの「非実在青少年」論

スクエニマンガ論繋がりの方の意見。法的暴力を故意に無視しているように見えるので私は同調しないが、現実に作品が社会から宙に浮いたものではない以上、そこに反映された倫理の不道徳性を内面にどう位置づけるか、ちょっと考えるところもある。
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@semiu_natsuhito

@Takakazu なるほど。ところで『空の境界』というと、「人が生涯のうちで人を殺していいのは、一度だけだ。即ち、臨終を迎えるときの自分である。」という思想が物語の根幹となっていますが、これについてはどうご高察されましたか?

2010-03-23 22:20:14
@semiu_natsuhito

@Takakazu つまり、「人は寿命を迎えたときに、自己を殺さなくてはならない。そして、人が生涯で殺すことができるのは、寿命を迎えた自己を昇天させる目的のみである。従って、存命中に他人を殺してしまうと自己を殺すことができず、昇天することができない」という意味です。

2010-03-23 22:47:16
@semiu_natsuhito

@Takakazu ……文章を打ったあとで、ちょっと自分でも考えてみたのですけれど、この理論何かおかしいです。 ①「殺人」はその性質上からして、一つの人格を否定する行為であると推測できる。 ②「昇天」を、冥福の条件と仮定する。 ③ 寿命を迎えた人間は、自己を殺さなければならない。

2010-03-23 23:00:15
@semiu_natsuhito

それでさっきの話だけれど、①②③を合わせると「昇天(臨終)=自己の否定」ということになる。ここでいう殺人は、対象が他者であっても同様である。「俺のことはいいから、お前が安らかに冥土へ行けるよう、俺はお前を殺す」という理論が成立してしまう。

2010-03-24 00:12:56
@semiu_natsuhito

これは明らかに「他殺の否定」ではない。それどころかこの理論でいくと、「冥福を祈るなら、自殺・他殺は許される」ということになる。結局、この論理の意味するところは「全ての場合における殺人の肯定」であり、最初の@Takakazuさんの意見が正しい。

2010-03-24 00:13:27
@semiu_natsuhito

……実はこの理屈が『空の境界』本編で、「他殺の否定」の意味で使われていることに、ずっと引っかかりを覚えていたけれど、それ以前の問題だったのだ。考えるまでもなく、これは殺人の正当化である以外の何者でもない。

2010-03-24 00:16:47
@semiu_natsuhito

@Takakazu 先程は変な質問をしてしまい、誠に失礼致しました。あれから、『空の境界』で出てきた例の理論は「全ての殺人の肯定」であると納得がゆきました。このような軽率な言動で、@Takakazuさんご困惑させてしまい、大変申し訳ありません。

2010-03-24 00:23:30
@semiu_natsuhito

昨日の話の続きなのだけれど、こうした「殺人肯定」の破綻した理論の幻想に、騙されていた自分に気づくことは大事だ。しかし、それで過去の自分を頑なに否定しても何も始まらない。

2010-03-24 19:52:13
@semiu_natsuhito

そこから考えなくてはならないのは、何故自分が『空の境界』という物語の中で語られる、その暴論に騙されたかということだ。そこに、本作を読解するに至って自分にかかっていたバイアス、それを読み解く手段を見つけ出さなければならない。

2010-03-24 19:52:52
@semiu_natsuhito

しかしこうしたエロゲー・ギャルゲー、ライトノベルが標榜する無責任な新自由主義的イデオロギーを、真っ向から粉砕してやろうという、ジャーナリズムをもったクリエイターや思想家・活動家はいないものか。

2010-03-24 19:56:32
@semiu_natsuhito

何度でも言うが、今回の東京都非実在青少年云々は「正義(都議会・政党) VS 正義(クリエイター、思想家etc...)」では「ない」。

2010-03-24 20:07:54
@semiu_natsuhito

あれは、争点を「公共の福祉 VS 表現の自由」という、単純な二項対立であると思わせるように、政治屋が仕組んだ詐術だ。彼らはマンガ・アニメなどの、コンテンツ産業を規制する腹など最初からない。他にの思惑は色々考えられるが、一番は海外からの規制圧力に対する、パフォーマンスだ。

2010-03-24 20:08:24
@semiu_natsuhito

そもそも彼らが自分たちの利益に成る、競争主義を翼賛したコンテンツ産業を自らの手で規制する訳がない。いくらモラルが乱れようとも、暴力やセックスが世の中に氾濫しようと、利益さえ得られればそれでいい。それが市場原理主義であり新自由主義だ。そのトップに立つのが、政治家と大企業である。

2010-03-24 20:09:46
@semiu_natsuhito

反対を表明しているクリエイターの方々も、何人かはとっくにこのことに気がついているだろう。でも異論をそこで言えばややこしくするだけだし、それなら事なかれで自分の生活を保てる安全な道を選んだほうが良い。

2010-03-24 20:16:50
@semiu_natsuhito

こうしたイデオロギーに気づいているのか、気づいていないのか。教育や福祉や思想や哲学や教養や道徳について、普段ろくすっぽ考えていないくせに、反対を訴えることを至上の正義としている人がインターネットに溢れかえっている。

2010-03-24 20:18:25
@semiu_natsuhito

だからクリエイターの人達は、「俺たちは労働者だ! その生活保障を、身勝手に脅かす条例は許せん」とか、「俺たちの生活を脅かす戦争、それに反対する声を封じる条例は認められん!」とか言えばいいのに。その方が格差社会が進むこの国では、余程説得力があると思うんだけどね。

2010-03-24 20:24:20
@semiu_natsuhito

「規制の根拠が曖昧だ」とか、「創作物が人に与える影響なんて、量れるわけがない」とか、そんな言葉で説得力を覚えるのはオタクだけ。一般の人からすれば、どうでもいいこと。労働と平和の保障における問題の方が、まだ多くの人が関心を持つ。

2010-03-24 20:24:46

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