2017/3/13足利 ほぼひきこもりの審神者が足利城跡めざして登山したまとめ
前置き長いので、がんばったフォトマップを冒頭に置いときます。別窓で開いて、まとめと併せてご覧いただくといいかも。よくないかも。
できたー 登山フォトマップ! 両崖山登山 2017/3/13 - drive.google.com/open?id=1hNntd…
2017-03-17 14:54:02左フレームの一番下の四角いのをクリックすると航空写真モードと地形図モードを切り替えられるので、「ほほう、あの分かれ道はそういうことだったのか!」とか「下りなのに登りなのはここか!」とかわかって楽しい。
前置き
モチベーションが、あったのだ
とうらぶ民にとって、刀の前の主が住んでいた場所はいわゆる「聖地」だろう。
山姥切国広の前の主、足利城主、長尾顕長(ながおあきなが)。ネットで調べてもよくわからないひとだが、足利城に住んでいたことは間違いない。ならば足利城へ行きたい! どこですか!
Googleマップでひっかかるのは足利城ゴルフクラブばかりなり。今はもうない城なのだろう。そんなことはよくあることなので城跡を探す。跡には何かあるのか? 行けるのか?
Wikipediaによると、足利市内、「両崖山(りょうがいさん)」のてっぺんがそうらしい。標高250メートルの山だ。登れるのでは? なんか険しそうな名前だけど…。
Ingressの地図で見たらポータルがあり、Googleマップで見ると神社と石段、建造物がいくつかある。正確な位置がわかる。説明立て札も立っているようだ。
じゃあ、いつか足利に行くことがあったらなあ。
と漠然と思っていたのが昨年のこと。こういう地図にひっそりと足利城を書き込むぐらいのことだった。
ルートを検討する
年末、山姥切国広展が決定し、じゃあ足利城跡行けるんじゃね?と思い、具体的なルートを検討し始める。
「両崖山」でググってみると、足利市が公開しているハイキングマップがある。つまり道があるということです。なので「両崖山 ハイキング」などのワードで登った人のブログなどを漁ってみたら、だいたい登山が趣味の人で、ガチ登山装備できっちり準備をして登っておられた。「登山じゃねぇか…ひきこもりの行くところではない」と、そっ閉じ。
どうでもいいが「ハイキング」という言葉には「登山」よりお気楽なイメージを持っていた。登山じゃん…ハイキングコース、登山じゃん…?
しかしだ。
たまたまその後、北海道新幹線に乗ったのをきっかけに「秘境駅」に興味を持ってレポートをいろいろ見ていたら、車道も歩道も通じていない秘境駅へ電車以外の手段で到達するため、道なき道を攻略する人々の話に心踊らされた。そしたら「これに比べたら、両崖山全然楽なんじゃない?道はあるんだし。雪がない暑くもない季節だし」と思ってしまった。何がどう影響するかわからないものである。
ていうか長尾顕長ゆかりのバスツアー(PDF)って足利城跡行くって書いてあったけど行ったんです…?バスでは上まで登れないでしょ?登山でしょ?と思っています。行った人教えてください。
運動不足審神者としては、できるだけ上までタクシーで登って行きたい。歩く距離は短くしたい。どこまで車で行けるのか?
ハイキングマップによるおすすめルートは、南の織姫神社のあたりから北へ登って行くルートらしい。これを織姫ルートとする。Googleマップで見ると山頂から南360メートルあたりまで道路がありそうだが、航空写真で見るとこれはどうやら車道ではない。そして地図では見えなかった南北に走る道が見える。こっちが織姫ルートであろう。ストリートビューではこの道が見られない。確実に車が通れるところからだと山頂まで直線で600メートル。
そして北東の方、足利高等学校の横を通る道路が比較的頂上に近い位置まで通じているのを発見。その道の切れ目からだと、織姫ルートよりもだいぶ短い。同じ高さを登るとして、距離が短いってことは傾斜がきついってことなんだけど…。こちらを足高ルートとしよう。
ストビューで確認すると、見える所までは車で行けそうだ。ストビューの切れ目に「ハイキングコース入口」という道しるべが立っており、「両崖山山頂0.7km」と書いてある。近そう!! 直線では450メートル。前出のハイキングマップにも、よく見るとそっちの道がある。
もうちょっとググると、そっちの足高ルートで登った人のレポートもあり、織姫ルートに比べて特に困難ということもなさそうなのでは?こっちがおすすめじゃないのは、景観とかそういう関係なのでは?と思う。航空写真では道がよく見えず木が繁っているので、木に遮られて空が見えないだろう。
これ以上はネットではわからないので、地元の観光案内やタクシーの人に聞いてみよう。
かくしてハイキングマップを印刷して出かけた。
実際に行ってみる
足利に着いて観光案内所で聞いてみると、織姫ルートのことしか知らない様子。「タクシーの運転手さんに聞いた方がわかるかもしれません」とのこと。
登る当日に呼んだタクシー(両毛交通)の人に聞いてみた。
わかりませんでした(´・ω・`)
というか両崖山の上が足利城跡だとも知りませんでした。運転手さんも本部の人も。そこまでマイナー城なの…?
なお、ハイキングマップを見せたらハイキングルートを車道と思ってしまい「こんな道はないぞ…」と混乱したそうで、申し訳ない。
まあ、山に登るような人はあまりタクシー使わないでしょうが…。レンタカー使わないのは、いちいち駐車場を気にしないといけないからですな。停めた場所に戻って来ないといけないんで、登りと別ルートで下りてくることができない。
というかですね。
「そのルートは素人には無理だやめろ」という情報もないのよね。
ほとんどそのルートで行く気になっていたので、聞いてわからなかったからといってやめる気もなかったですね。聞かなくてもよかったですかね。
なのでタクシーの人にGoogleマップを見せて、足高ルートのハイキングコース入口まで行ってもらいました。
やっぱり車で上れるのはストリートビューで見れる地点まで。ですよねー。
で? 結局?
結論としては、登れました。運動不足審神者でも登れました。翌日地獄の筋肉痛に苛まれたけど。
- ひたすら登りです。階段が多々ありますが岩場に手をついてを登るところも何カ所かあります。織姫ルートでもそれはあるのよね。下りでは尻をついて下る。
- 織姫ルートとの合流点まで、休憩所とかないです。休みたくなったらそのへんの地面だろうがためらいなく座り込む服装とメンタルで行きましょう。
- 5分登って5分休むぐらいでも登り切れるんです。登り続けなければ死ぬような場所はないので。ただしトイレはない。山だから。
- 柵とかないけど、普通の注意力があれば落っこちたりもしないです。
- 下りは織姫ルートを下りましたが、傾斜のない道があったり、アップダウンがあったり、広い休憩所が何カ所かあったり。その分長くて景観を楽しめるのでしょう。ただしトイレはふもとの駐車場にしかない。
- 景観とか別にいいです、とにかく足利城跡まで行きたいだけです、という人には足高ルートおすすめ。
- 織姫ルートとの合流点まで誰とも会わなかったです。なるべく人に会いたくない人におすすめ。(ケガしたり倒れたりする危険が高い時にそれはどうなのか)
装備
- 小さいリュック
- 水分
アクエリアス500ml。下りの途中で尽きた。やばかった。水の補給所も道中にはない - 携帯食料
ゼリードリンク、一本満足バー2本(食べなかった)、GABAチョコレート、古銭もなか - iPhone
Googleマップをインストール。写真の位置情報も記録。電波が入るのは確認済み - まんばくんネックストラップ
iPhoneはしょっちゅう使うので首にかける。手をついて登る時にぶらんぶらんすると危ないので、首にかけた上で胸ポケットに入れるといいのだが。胸ポケットがないので適宜外してポケットに入れたりしていた - 靴は冬用ブーツ
これが微妙にキツかったため、後に足の爪が紫色になった - 軍手
使うべき所で暑くてうっとおしいからって使わなかった… - ウェットティッシュ
軍手を使わなかったので役に立った。手が土埃で汚れるとiPhoneの指紋認証がクリアできなくてな… - タオル
ほとんどアクエリアスの保護用だった - 薬
「クニヒロ」の鎮痛薬と下痢止め - もちんば
- 尻クリップたち
- ブレスレット
まんばくんイメージのオリジナルデザインのものと、なんかむっちゃんぽかったので買ったやつ。どうでもいいな。お守りだよ - 御朱印帳
死んだらいっしょに葬ってもらうため(・ω・)
めしだめしだー! スープが具だくさんで意外に栄養バランスがいいな #食欲テロ pic.twitter.com/m32CTnrj0r
2017-03-13 07:55:54 エネルギーを摂取すべく、バタートーストにさらにジャムを塗るぜ。
スープの具はハム、じゃがいも、大根、にんじん、キャベツ、たまねぎ、などなど具だくさん。ありがたい。
チェックアウトして大荷物は引き続きホテルに預かってもらい、小さいリュックに登山装備を詰めて、タクシーを呼んでもらいます。
運転手さんに前述のルート情報の他、「両毛交通のタクシーは駅にいないで、呼ばれたら行くスタイル」とか「足利は雪は降らない。今シーズンはぜんぜん積もってない。チラついた程度。除雪車はない。いつぞやの大雪の時は30〜40センチ積もって麻痺状態」などとためになる(?)お話を聞かせていただく。
降りる時に「また呼んでね」と宣伝入りのティッシュをもらいました。この後タクシーに乗るたびにもらうことになる。コレクションか。
登り 足高ルート登山口
かわいい水道とご親切なメッセージ。ここ登っていいんですよね!