FF14 うちの子妄想まとめ アドナンさんがもしカメラで10枚写真を撮るなら

ばかむーと @bakamut_ff14

「カメラ…ね」 こんなのがあるんだね。 まぁ、明らかに今ここにあってはいけない物なんだろうけど… １０枚まで、カメラ越しに見た風景を絵として残せます。 って紙と一緒に置かれていた。 みんなも届いていたみたいで… せっかくだから僕も撮ろうか。 でも10枚だから、考えて撮らないと。

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「何を撮ろうか…」 みんなの顔をも撮ればいつでも見れるんだよね、とりあえずみんなで一緒に撮らせて貰って…何人かは個別で撮りたいかな。 あとは…… そうだ、前の家とか、実家に行ってみようか。 あそこの森は今でも好きだし。 「久しぶりに…あっちにも帰ってみようかな」

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「って、みんなもカメラで出掛けてるのかな？」 誰もいないな。 じゃあ、庭にも居なかったら置き手紙だけしていこうかな、泊りがけになりそうだし。 そう思って庭に出てみる。 庭に置かれたドマ式のベランダには気持ち良さそうに日向ぼっこをしているバッシュが居た。

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ついこの前まで、暇さえあれば剣を振ったり、木人を殴ったり自己鍛練を欠かさない人物と同一人物とは考えにくい顔をしてる。 ついでに髪も下ろしたままだから、今日は今のところ戦う予定はない。 ということだろうか。 「む…？フレデリックか」 玄関を開けた音で気が付いたのか声をかけてきた

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「起こしちゃったかい？」 「いや、たまにはと思って呆けていただけだ。たまには日向ぼっこ？とカゲツが言っていたが…悪くないな。休日らしい」 うんうん、僕もそう思う。 「そういう事をするようになったのは本当にいい事だよ。常に時間を有意義に使うのも大事。でも偶に自堕落なのも悪くないさ」

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「そうだな、俺もそう思った。ところで、何処かに出かけるのか？」 「うん、せっかくのカメラだから撮りに行こうかなって」 「俺にも届いていたな…皆も撮りに行ってるみたいだ。ちなみにどこまで行くんだ？」 「前の家と実家に行こうかなって。泊りがけになるかな」 「と、泊りがけ？！」

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「前の家なら頑張れば日帰りもできるけど…実家も込だと日帰りじゃ厳しいからね」 「そうなのか…一人で行くのか？」 「誰もいなかったからたまにはいいかとは思っては居たけど…」 「一人で考える時間もあった方が良いだろう。案外別の視点からも物事を見れるだろうし、浸れる物もあるだろうしな」

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確かに、それもありだな。 みんなと一緒に過ごしてる今はあまり、昔のことを考えていない。 たまにはゆっくり考えるのも悪くないかもしれない… ふと、ちらりとバッシュを見る。 …バッシュは隠せてるつもりなんだろうけど、顔が「言ったのはいいものの、一緒に行きたかった」と困った顔をしてる。

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眉が普段より微妙に垂れ、普段はややへの字の口元が真っ直ぐになっている。 多分一緒に来たいんだと思われる。 ただ本当に思ってるだけでたまたまの表情の可能性もある。 ちょっとだけ試してみよう。 「確かにそれもありだな、たまには一人でゆっくりしてみるのもありかもしれないな」

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またちらりとバッシュを見る。 バッシュの顔に葛藤が見える。 要するに一人でゆっくりして欲しい。だけど一緒に行きたい。 と言ったところだろうか。 「でもどうしようかな、うーん」 わざとらしすぎたかな？ バッシュの顔がわたわたしている。 正直吹き出しそう。 すかさずカメラで撮影する。

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カシャっとカメラが景色を写した音がする。 「か、カシャ？！」 バッシュは何事かと予想外の音に驚く。 カメラからビー、と音がする。 するとカメラの下から紙のような物が出てきた。 それを手にとって見てみる。 そこには少し焦ったような、困ったような顔のバッシュが写っていた。

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「ぷっ……！こんな顔してたんだぞバッシュ！」 「は？！……なっ！！」 「あー、笑った笑った。意地悪してごめんよバッシュ。一緒に行こう、支度してきてくれ。僕は置き手紙を残しておくよ」 「は、一緒に？！いいのか…って急がねばならんか、すぐに済ませそう」 一瞬顔が和らいですぐ家に戻った

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昔に比べると本当に表情が豊かになったよなぁ。 最初はどちらかというと喜怒哀楽なら怒しかなかったような気がするし。 今では、少し喜ぶし、怒るし悲しむし…楽しむというよりはムキになるのか。敵を殴って楽しんでるのは…まぁ、楽しんでるな、うん。 「すまん！待たせた！！」 「大丈夫だよ」

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今はこうして少し焦った顔をしている。 「ふふっ」 「？」 「なんでもないよ、後ろに乗って。前の家はチョコボで自分で行ったほうが速いからね」 「では任せよう、疲れたら俺が前に行くからな」 「その時は任せるよ、よし！」

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ーーーー 家を出たのは午前中だったが、到着する頃には夕方になってしまった。 「やっぱり遠いね。グリダニアにテレポしてなければ更に時間がかかってたよ、本当…」 「結局交代しなかったな、大丈夫か？」 「大丈夫だよ、普段の冒険に比べたら全然だよ。さて、入ろう…の前に」

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カメラのシャッターを押す。 カメラの下から陽の光を浴びた家の写真が出てくる。 「あと8枚…よし、入ろう」 レターポストの中に入っている鍵を取り出して開錠する。 軽目の荷物を居間に置いて埃が少し積もっている事に気づく。 「そうだった、前はこまめにガッツが掃除してくれてたもんね」

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「となると寝室や台所、浴室もか…」 「掃除か？」 「あ、バッシュは休んでいいよ」 「何を言う、俺もやる」 「そうかい？…じゃあ台所をお願い。食器とシンクあたりをよろしく。その間に浴室と居間、寝室とかを済ませて来ちゃうから」 「わかった、任せてくれ」 そう言ってお互いに作業を始めた

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日が落ちかけているから手早く。 先に寝室から済ませてしまおう。 出来たら掛物を干したり色々やってしまいたいけど今日は我慢だ。 クローゼットの中は流石に埃は被っていないからベットメイキングを済ませる。 そして開けておいた窓を閉める。 次だ、浴室にしよう 「ぬ”っ」と聞こえたような…

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…きっと大丈夫だよね。 幻聴だったかもしれない、とバッシュの声を幻聴として聞き流して浴室に取り掛かる。 …と言っても。 前回家を出る前に浴室周りの扉は全開にしてあったから浴槽と洗面台以外は特に掃除する必要もなく手早く終わった。 あとはリビングか。

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リビングの隣が台所だからバッシュ君がお皿を洗ってるだろう音がする。 軽く濡らしておいた布でテーブルや棚を拭く。床もモップで掃除して…… よし、終わり。 「よし、バッシュー。こっちは終わったよ。そっちはどう？」 「うむ、こちらも終わったぞ」 よかった、さっきのは幻聴だったんだね。

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台所に入ると思いの外綺麗になっていた。 ただ、布が異様に使われている…というか僕、こんなに用意してないよ？ 「皿も洗ったあとに、乾いた布で拭いたぞ。問題ないはずだ…あと、割らなかったぞ！」 「そうだね、ありがとうバッシュ。これからご飯の支度を」 ふとバッシュを見る。

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「…」 「？」 どうしてそんなに濡れてるんだい？ 「何があったのバッシュ…」 「いや、台などを先に普段掃除してるのを見ていたから俺もそれに習ったんだ。その後洗い物をしてだな。皿が…」 「お皿が？」 「泡を落とすのに蛇口に近付けすぎて鉄砲水になりおった」 「ぬ”ってその時の声か…」

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「あとは流す時に角度と勢いを付けすぎて服に飛んだりしたな」 「よしバッシュ。とりあえずタオルで頭拭いて着替えて、先にシャワーかお風呂に入っておいで！風邪ひくぞ」 「俺は蛮神の化身だから……そんなこと言いながら前にひいたな。シャワーを浴びてくる。必要ならそのまま湯船にするが」

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「いや、僕もシャワーで大丈夫。早く行っておいで」 「面目ない…先に頂く」 「ゆっくりで大丈夫だからね」 「うむ」 ーーーー さて、もう少しで出来上がりだ。 ポポトグラタンとロールキャベツとサラダとバッシュ向けに山羊のステーキ、あとは前もって焼いておいたパン。

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本当は焼きたてがいいんだけど時間がなんとも言えないから明日の朝にする。 今、生地を発酵させてるから朝は焼きたてだ。 せっかくだから今日のパンはトーストにしよう。 「フレデリック…」 「お、丁度出来たよ。ご飯にしよ…」 ドアの向こうから頭だけバッシュが顔を覗かせている。