メイヤスー『有限性の後で』の可能世界の話

0
namii @0l73

メイヤスー『有限性の後で』の可能世界の話って、「法則なんて本当は必然じゃなく、どんどん変化しうる」との彼の主張に対して「だったら実際に変化してる可能世界がほとんどのはず。すると、この世界で全然変化してないのが奇跡になっちゃう。てことはやっぱ法則の必然性あるぞ」との反論を想定して、

2016-02-07 01:59:24
namii @0l73

(続)「いやいや、そういう確率計算は、無限個の可能世界群には通用しない。なぜなら、カントールに従えば、無限には常にそれ以上の濃度の無限が考えられるから、母集団のサイズが確定しないので」と再反論する、っていうだけの話ですよね。そもそもメイヤスーの話にとって重要じゃない。

2016-02-07 02:03:33
namii @0l73

このメイヤスーの議論は大した話じゃないけど、諸可能世界を用いた確率の話というと、ヴァン・インワーゲンの「そもそもなぜ何かがあるのか」と、D.ルイスの『世界の複数性について』を思い出す。特に、ルイスの本にとりあげられた「様相実在論だと帰納法使えなくなっちゃう」という批判。

2016-02-07 02:09:07
namii @0l73

アームストロングだったか、誰による批判か忘れたけど、「諸可能世界には、帰納法が成り立たない(帰納すると欺かれる)世界のほうが圧倒的に多いはずで、もし"現実"が単なる指標詞にすぎないなら、確率的に言って、この世界では帰納法を信頼できないことになる」みたいな批判。

2016-02-07 02:16:10
namii @0l73

ルイスの本では確か「帰納法の課題があるのは様相実在論者だけじゃないだろ」と流してたけど、たぶん三浦さんが人間原理的な応答をしてましたよね、環境を帰納法が成り立つような形でしか認識しないのが私たちだから、みたいな。メイヤスーの言葉で言えば、まさにカント的=相関主義的な応答。

2016-02-07 02:23:00