5000年前の縄文土器に「ネッシー!?」がいたので、真面目に歴史を研究した結果ーみづち(蛟)紋とその語源ー

龍、ワニ、スッポン、河童、蛟などの歴史と図像。中国長江文明と日本の縄文時代について。司馬遷以前の史記『竹書紀年』や青銅器の話。
縄文時代 中国史
fushunia 4577view 15コメント
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  • 小山田浩史 @magonia00 2017-03-20 21:16:03
    河童ハンターたちを呼び寄せてしまう看板 (注:メドツは青森県での河童の呼称。メドチとも) pic.twitter.com/0MbVLbWgkZ
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  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 21:21:52
    メドツ・メドチは、「」(みづち)に由来するらしいですね。鹿児島の水神ヒッチドンも「みづち殿」由来じゃないかと思ったのですが、兵主部(ひょうすべ)ヒョウス由来じゃないかというご指摘を頂いたことがあります。 twitter.com/magonia00/stat…
  • 縄文時代の「みづち紋」について

  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:01:02
    縄文ネッシー」こと、5000年前の井戸尻遺跡の縄文土器に描かれた謎の水棲生物です。 暫定的に「みづち紋」と命名されています。 pic.twitter.com/wUg4mz6rzI
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  • 日本神話の「みづち」との関係は不明です。暫定的な名称になります。

    「みづち」に中国の漢字「蛟」を当てるのは、古代よりの表記ですが、表記のすり合わせです。

    井戸尻遺跡は、長野県諏訪郡富士見町にある遺跡です。八ヶ岳山麓地域。

  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:08:26
    @fushunia 谷川健一「龍の形象と縄文土器―キ龍文の伝播について―」(『季刊東北学』、2009年)に詳しいことが書かれています。というか、とあるレセプションで谷川先生がいきなり「縄文土器の文様と「殷周時代の龍」の比較」の話をはじめて、その場にいた私は飛び上がるほど驚きました
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:12:09
    @fushunia ただ、殷周時代の龍には、あまり似ていない気がします。それに殷周時代は3000年前ですから、この縄文土器(古ければ5000年前)の方がより古くなります。
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:14:31
    @fushunia 長江流域の新石器時代の稲作文明の長江文明と比較しようという説もある訳ですが、長江文明の「玉龍」(玉器の龍)は、リングのような形状の「龍」だし、「龍」とは命名されてるものの、その当時にそれが「龍」だと理解されていたかは不明です。
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:18:37
    @fushunia 長江文明の「玉龍」は、新石器時代の遼河文明(中国東北地方)の玉の「龍」が南方に伝播したものだとされ、「龍」といっても、リングのような形の動物の頭が「馬」だったり、「熊」だったりするものです。馬龍、熊龍と呼ばれています。後世の「龍」概念とは必ずしも一致しないと。
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:23:09
    @fushunia 殷周時代の龍は、リング状だったり、身体を伸ばしているものもあるので、リング状の玉器の動物が、最終的に「龍」と理解された可能性はありそうです。あと、新石器時代の仰韶文化の遺跡から、「龍形図案」と呼ばれるリアルな「龍」のモザイク画的なものが出土していますが、
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:26:05
    @fushunia これ、「ワニ」だよね?が正直な感想です。貝殻をワニや巨大なトカゲのような形に並べてある画が、「虎」の画と対になって出土しました。トラとワニ(トカゲ)は2大猛獣だったのかもしれませんが、白虎と青龍という方位概念の成立は戦国時代だとされてるので、四神では無いです
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:28:53
    @fushunia このリアルなワニ的なものと、ほっそりしてつるんとしたリングの「玉龍」は似ても似つかないですし、中国神話ではワニを「龍」と呼ぶ場面もある訳ですけど、無難に考えれば、「龍」という概念の定着に伴い、ワニ神話も龍神話に改変されたということだと思います。
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:31:44
    @fushunia ワニ神話といえば、「スッポン神話」も中国の少数民族にはありまして、春秋戦国時代の長江中流域の「巴族」系統とされる青銅器にも、三本足のスッポンがマーキングされています。『山海経』に「三足鼈」(さんそくべつ)の神話があります。
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:35:25
    @fushunia 夏王朝に関わるとされる「三足鼈」のスッポン神話については、逆にこうした南の人たちから聞き取った神話を、中国神話に再編成したものじゃないか?と思っています。ドイツにゲルマン人の神話が残っていないので、北欧神話を「ゲルマン人の神話」と称して再導入したのに似てます
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:37:51
    @fushunia 長くなりましたが、最初に話した縄文土器の動物文様は、「スッポン」が跳びかかる瞬間を描いたものなのでは?が私見です。スッポンは甲羅が柔らかい代わりに非常に素早い生き物です。
  • 井戸尻遺跡の縄文土器の「みづち紋」は、土器のつくられた時期によって、文様が変化していくらしいです。なので、世代の違う作者は違う生物をイメージしていた可能性もあります。

    「蛇足」の例えのような感じです。たぶん。

  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2017-03-20 23:41:33
    @fushunia あと、戦国時代の竹簡に書かれた歴史書『竹書紀年』は、夏・殷・周・晋・魏(梁)の五代の歴史が書かれた年代記ですが、西周の穆王(ぼくおう)がワニやスッポンを一列にならべて、梁(はし)にして、長江を渡った伝説が記されており、これが因幡のしろうさぎの伝説につながります
  • 鹿児島の水神「ヒッチンドン」について

  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2016-10-28 13:51:44
    高橋十八度踊り(ガラッパ踊り,ヨッカブイ) 「水難を免れるために水神(ヒッチンドン)を祭る」 鹿児島県南さつま市 水神?ひっちんどん? ※youtubeに行事の動画あり youtube.com/watch?v=L9gwJT…
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  • みづち(蛟)語源説

  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2016-10-28 13:58:29
    @fushunia たぶん、元の言葉は、 蛟殿(ひつちどの)だと思います。 鹿児島弁 殿:ドン
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2016-10-28 14:33:57
    @fushunia 鹿児島県の河童祭りの水神「ひっちんどん」「ひっちどん」は、 古い日本語「蛟(みづち)」に由来すると考えてよさそうです。
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2016-10-28 14:07:59
    @fushunia ・河童(カッパ)の方言 メドチ、ミンヅチ、ミズチ(東日本) ミズシ(水主、滋賀県) ・『丹後国風土記』「比沼山」(ひぬまやま) 「みぬま・みつは・みつま・みぬめ・みるめ・ひぬま。これだけの語に通ずるところは、水神に関した地名で」(折口信夫「水の女」)
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2016-10-28 14:28:38
    @fushunia みず→ひぬ 日本語のハ行マ行交替です。 「知らず」「知らぬ」のように、「ず」と「ぬ」も交替する。 ただし、み→ひは、言葉のはじめ(語頭)ではあまり起こりにくいそうです。 地名や、元の意味を意識しなくなった言葉は、「みず」→「ひぬ」と変化する。

コメント

  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 2日前
    まとめを更新しました。
  • 小山田浩史 @magonia00 2日前
    ワイも1ツイートだけ出てるやで
  • 兵頭新児@『ASREAD』執筆中! @hyodoshinji 1日前
    ネッシーというよりツチノコ(ノヅチ)では。
  • 深井龍一郎 @rfukai 1日前
    「ネッシーと言っちゃうのはおかしい」というのはともかく(開く前はもっと首長竜的なのを想像してた)、蛟は「水つ霊」で野槌は「野つ霊」で、住んでいる場所が違うだけで形態はどちらも蛇なんじゃないでしょうか。
  • nekosencho @Neko_Sencho 1日前
    「ドン」はたぶん怪獣の「ドン」じゃなくて「西郷ドン」とかの「ドン」なのだろうな
  • nekotama @nukotama001 1日前
    江戸時代以前の河童は近代イメージされる河童とは異質なものだったりする。というか甲羅と皿ってキャラクター化が進んだ後の表現だから。
  • nekotama @nukotama001 1日前
    中国のワニ話では比較的近代の中国にはまだマチカネワニ(7メートル)が残存しててガチで龍扱いされた説も。ドウクツライオンの残存個体が獅子のモデル説もあったっけ。
  • Hoehoe @baisetusai 1日前
    なんで怪獣にはドンがつくのだろう?ていうかステゴドンとかはなんだったのか
  • 聖夜 @say_ya 1日前
    西日本でわにといった場合爬虫類ではなく、魚類のサメのことである場合が多いです
  • M.A.F. @M_A_F_ 1日前
    baisetusai 怪獣はともかくとして恐竜などの古生物に付く「(オ)ドン」はラテン語で歯のことです。歯の特徴に基づいて名付けられた場合に付く言葉です。「イグアノドン(イグアナのような歯)」「トロオドン(傷つける歯)」「ディメトロドン(2種類の長さがある歯)」「ステゴドン(屋根状の歯)」「プテラノドン(翼があり歯がない)」など。
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 1日前
    論文「ワニ考」(野田昌夫、『古代史の海』、2012)によると、『対馬国風土記』ではシャチが「ワニ」と呼ばれており、日本語「ワニ」は大口を開けた水棲生物の総称のようでした。ワニが川を遡上する故事もあり、こちらはチョウザメだとする説がありますね。 say_ya
  • 上海II @shanghai_ii 1日前
    蛙文がカエルだとすると、一緒に描かれることもあるみづち文は同じ淡水のオオサンショウウオかな…
  • 巫俊(ふしゅん) @fushunia 1日前
    忘れていましたが、この紋様、オオサンショウウオ説もあるとのことです。最近では、観賞用・食用に輸入されたチュウゴクオオサンショウウオが日本の河川でも繁殖して、在来種と巣穴を取り合っています。 shanghai_ii
  • 上海II @shanghai_ii 1日前
    とにかく蛙のほうの文様も摩訶不思議なんで、蛙のほうもそのままカエルと取ってよいのかどうか不明ですが(汗
  • nekotama @nukotama001 1日前
    ああ、昔ならお化けレベルのハンザキいたかもな。水族館の主みたいなオオサンショウウオたまに見るけど。

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