『正負根子モデル』からの反論:大栗博司さんの「粒子のエネルギーが「負」になると何が困るのか」(『重力とは何か』)に対して

『正負根子モデル』は、暗黒エネルギーと暗黒物質の正体に迫り、量子論と相対論に再検討を加え、重力と運動を統一的に説明する、物理学上の新仮説です。 今回は、正負根子モデルが実在を仮定する「負のエネルギー」について、理論物理学者・大栗博司さんの著書『重力とは何か』の否定論に反論を加えます。 コメントや議論は大歓迎です。科学しましょう!
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広夢 @scidreamer

物理学者は「負のエネルギー」を忌避しているらしい。大栗博司さんはその著書『重力とは何か』(幻冬舎新書 2012年)で、「粒子のエネルギーが「負」になると何が困るのか」(pp.232-234)を説明している。

2017-03-22 12:00:58
広夢 @scidreamer

大栗さんは、粒子が負のエネルギーを持つことが可能だとすると、エネルギー保存則を破ることなく真空から正と負のエネルギーを持つ粒子の対がどんどん生まれてきて真空が崩壊してしまうと述べる。だから、負のエネルギーは実在しないというわけだ。

2017-03-22 12:02:37
広夢 @scidreamer

しかし、これは「エネルギー」という概念の一部だけしか取り上げない暴論だ。エネルギー保存則は「エネルギー」に関する法則の一つに過ぎない。「エネルギー」はそもそもは安定性を表す概念だ。エネルギー的に見て不安定になる反応は自発的には起こらない。

2017-03-22 12:03:44
広夢 @scidreamer

もしも「エネルギーがゼロ」の状態と比べて「エネルギーが正」と「エネルギーが負」の状態の方が、少なくとも同じ位に安定なら大栗さんの主張は正しいだろう。

2017-03-22 12:04:39
広夢 @scidreamer

しかし、「エネルギーが正」と「エネルギーが負」の状態が「エネルギーがゼロ」の状態よりも不安定ならば、大栗さんの言うような真空の崩壊は無条件には起こらない。すなわち、『ゼロエネルギー最安定則』が成り立つならば、負のエネルギーを持つ粒子は実在できる。

2017-03-22 12:05:37
広夢 @scidreamer

我々は「正エネルギー」が「ゼロエネルギー」よりも不安定であることを知っている。一方、「負エネルギー」が「ゼロエネルギー」よりも安定か不安定かということは知らない。

2017-03-22 12:06:42
広夢 @scidreamer

ディラックは空孔理論において「負エネルギー」は「ゼロエネルギー」よりも安定だと考えた。私は「負エネルギー」は「ゼロエネルギー」よりも不安定だと考える。すなわち『エネルギー対称性』が存在すると私は考える。

2017-03-22 12:07:37
広夢 @scidreamer

物理学者は、負のエネルギーを持つ物質、すなわち『負物質』が見つかっていないことから、負エネルギーは実在しないと考えてきたのだろう。かつての自然に対する認識ならば、この判断は妥当であっただろう。

2017-03-22 12:08:51
広夢 @scidreamer

しかし今や暗黒物質や暗黒エネルギーの謎が深まっている。これを『負物質』と仮定することがどうしてできないのであろう。『負物質』の万有斥力が銀河を圧縮し、宇宙を加速膨張させていると考えることがどうしてできないのであろう。

2017-03-22 12:09:40
広夢 @scidreamer

『負物質』が実在する可能性がある。しかもこの仮説は暗黒物質や暗黒エネルギーといった既に手に入っている観測結果から検証が可能だ。「超対称性」は未だに一つも証拠が得られていない仮説だが、『エネルギー対称性』は既知の情報で検証を始められる。

2017-03-22 12:10:48
広夢 @scidreamer

私が提唱する『正負根子モデル』は『負物質』の実在を予言する。というよりも、実際には『正負根子モデル』は『負物質』を仮定したことから始まり、生まれた仮説なのだ。そして、『正負根子モデル』は検証可能な仮説である。

2017-03-22 12:11:38