クリエイターを目指していて『特に対人関係が苦手な方』が知っておいたほうが良いことの話【※最後に黒歴史もあるよ！！】

酷暑に負けた、哲学と梟 @2960sophia

今日、仕事仲間に「梟さんって、一見そうは見えないのに、意外と面倒見が良いですよね」と言われました。端から見ると「他人事のように物事を見ているように見える」「あまり他人に興味がなさそうに見える」そうで。面倒見が良いかはさておき、人に興味がなかったら、今の仕事はできないかと思う。続。

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人が苦手だから・人に会わなくて済むからと、在宅のクリエイターを目指す方も少なくはないですが、そういう方は仕事が立ち行かなくなるかと。遅かれ早かれ。相当に実力のある方なら話は別かもしれませんが、ごく稀でしょうし。「人間観察が趣味だから大丈夫」という方も、正直危ないかと思います。続。

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「人間観察が趣味」と仰る方の何が危ないかというと、表面上の物事しか見れてないことが多いからなのですよね。「上部だけを見て全てを知った気になり、本質を観ていない」 と、深みのあるものや、人の心に強く残るものは作れません。 何度でも言いますが、相当に才能がない限りは行き詰まります。

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最近では「なろう・カクヨム・ピクシブ」経由でデビューしやすくなっておりますが、商業デビューが決まったとしても、簡単に仕事や進学を辞めては良くないです。とある中堅ラノベ作家さんから伺ったことなのですが「最低でも一千万の貯金がないのならば、専業作家にはならないほうがいい」とのこと。

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特にネット経由ですと、一時的にバズって売れることもあるかもしれませんが、売れなかった場合には次のお仕事が振られないことも多いです。クリエィティブ業は憧れられやすいですが、いわゆる「浮草稼業」です。潰しが利く（他の仕事もできる）ように、現在の仕事や進学を続けることをお薦め致します。

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ちなみに、私も兼業しております。持病があり、在宅のクリエイターしかできそうにないのでしたら、話は別になりますが、対人関係が苦手だから・今の仕事や学校が嫌だからとの理由だけでは、先述の通りに行き詰まる可能性が高いです。シンジくんも言っています。「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ」と。

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そして、デビューが早ければ良いとも限りませんので、様々な経験を通して自分の引き出しを増やしていったほうが良いです。例えば、許斐剛先生や夏目漱石先生たちも、最初は社会人経験をしてからのデビューでした。そのデビュー前・以降でも、色々な人間関係を築いていき、現在に至ってらっしゃいます。

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実際に人の輪の中に入ったり、そこから生まれてくる感情などを経験・体感し続けていかないと、同じようなものしか作り出せなくなったり、独りよがりのものしか作れなくなってしまいます。袋小路に入ってしまい、苦境に陥ってしまいます。それに、クライアント様との付き合いも「人間関係」ですし。続。

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クライアント様＝出版社と考えても良いです。「他人に興味がない上に、自分のことにしか興味がない」という方も結構見掛けるのですが、そういうところも見抜かれて、お仕事が回ってこなくなることもございます。あと、同業関係者と親しくなれたりすると、お仕事の紹介し合いや情報交換もできます。続。

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「同業関係者と親しく」と書いておりますが、ビジネス的なメリットを求めなければ「プロ・アマ問わず」でも良いかと思います。創作活動を一人で続けていくことは、とても孤独な闘いともなりえますので、同士や戦友がいることは心強いです。プロの場合は、守秘義務などをしっかり守った上での話ですが。

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実際にクリエィティブ業は、サービス業と同じようなものなのですよね。クライアント様やユーザー・読者のニーズを汲み取って、受け入れやすい球を自分なりの方法（作風など）でサーブしていくような。クリエイター関連のお仕事を目指す方は「自分に対峙する方に興味を持ち、接すること」が肝要かと。

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あと「好きなら続けられる」との意見も、それも原動力の一つとしてありますけれども。個人でやっていての私なりの見解としては「仕事（創作）が好きかどうか」ということも確かなのですが「その物事に『仕える』ことが苦痛にならないほどに、情熱・目的があるかどうか」が、より近いかにも感じますね。

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ちょっと辛口な意見で申し訳ないのですが。もちろん「好きという原動力」も大事ですし、「好きなら続けられる」との言葉も、多くの方の希望になる甘美な響きです。ただ、実のところ「根性論」に過ぎないのですよね。趣味だけなら別の話ですが、それだけでプロとして続けていくことは、正直厳しいです。

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好きなことを仕事にしても良いとは思うのですが、あまりに「好き過ぎること」を仕事にしてしまうと、ビジネスとして割り切れなくなり、行き詰まる方もいらっしゃいましたので。プロになると、多くのダメ出しやテコ入れ・自書への朱筆やイラストなら修正もされます。そこで折れる方も少なくないです。

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それらを耐えられる精神の強さがあれば、何も問題はないです。ただ、自称「プロを目指してらっしゃる方」が、創作をしない一般の方からの批評を受けて「プロでも大作家先生でもない人に、そんなこと言われても無意味」と仰る方を複数見かけたこともございますが、そのような方には向いていないかと。

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このような発言傾向は、人間関係を築くことが不得手そうな方や「人間観察系」の方に、特に多く見受けられる印象でした。これらの一連の呟きを見た、私の辛口な友人（プロアーティスト）曰く「『自分はこれで良いんです！』と言う人間観察系の方＝現状満足＝素人です」とのことです。いやぁ、耳に痛い。

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創作をしない一般の方からの批評やご指摘などは、とても有難いことです。自分では気付けなかった弱みを教えて頂けるのですから。それに「創作をしない一般の方＝（その創作者に興味を持っている）読者・ファン・ユーザー＝将来のお客様」ですので、大切にしたほうが良いかと思います。本当に大事です。

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辛口なことを書き連ねてしまいましたので、一時的に不快感を得られたり傷付いたりしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。ある一定の方々の心を抉るようなことばかりを書き連ねていて、私も胸が痛みました。ただ、これらの呟きで救われる方もいらっしゃると思いますので、どうかご寛恕願います。

酷暑に負けた、哲学と梟 @2960sophia

実は私も、元々は大の人間嫌いでした。サバイバーな上に、アスペルガー症候群などの発達障害の特性で激しいイジメに遭ったりもしたので、小学生の頃から人間不信に陥り「将来は人に会わずにできる仕事がしたい」と思うほどに。ですが、生き残るために人間関係を築いていったことで、現在に至りました。