メイズ・ラッツ(Maze Rats)、作者のBen Milton氏より許可が取れましたので、シェアします。最新のバージョン4.3に準拠し、翻訳・編集時に見つかった誤記修正を反映した日本語版になります drive.google.com/file/d/0Bz3uYr…
2017-03-24 20:18:21メイズラッツ4.3のルールブックも誤字を2、3修正しましたので、あらためて。内容にほぼ影響はありませんが、バージョン4.3公開日を2007年するというバカな間違いを2017年に直したりしてますw drive.google.com/file/d/0Bz3uYr…
2017-03-28 23:17:15メイズ・ラッツは極めてルール量の少ないファンタジーRPGです。ルールそのものは往年のゲームブック程度。記述の大半は呪文、NPC、ダンジョン、背景世界等を事前準備や即興で生成するためのランダム表に費やされています
2017-03-24 20:21:41このランダム表と後のほうのページにある「GM用ガイド」はシステムに依存しません。というか、コンテンツの9割がたが汎用的な仕上がりなので、他のファンタジーRPGのプレイや事前準備への流用が容易です
2017-03-24 20:24:50メイズラッツはファンタジーRPGの中でも、特にOSRに分類されるタイトルです。オールドスクール・ルネッサンス(もしくはリバイバル)…旧バージョンのD&DやT&T、そしてBRP(ルーンクエスト等)、ウォーハンマーFRPあたりもオールドスクールに含まれます
2017-03-24 20:29:21オールドスクールなRPGのシステムと、その発表当時から培われたプレイスタイルを現代的な視点から見直すこと。それがOSRの基本原理です。シンプルでプリミティブな最初期のRPGプレイへの発展的回帰が、様々なゲームタイトルやシナリオ、サプリメント集といった形で提示されています
2017-03-24 20:35:17メイズ・ラッツは極めてミニマルなルールなこともあり、OSRが提唱する基本原則がほとんど剥き出しのままシステム化され、記述されています。背景は「ダンジョン探索を基軸とする高密度の冒険」であり、その冒険は極めて危険度の高いセッティングとなるように仕向けられています
2017-03-24 20:41:30メイズ・ラッツは、PCがダイスの出目で目の前の物事を解決できるようにできていません。どんなキャラでもだいたい、ダイスロールの成功率は高くないのです。戦闘も負傷・致死率が高く、うかつに戦う選択をくり返すと泣きを見ること間違いなし
2017-03-24 20:49:20メイズ・ラッツが重きを置いているのは「プレイヤーの意思決定」と「問題解決のための創意工夫」です。冒険や戦闘が厳しいのは意思決定の意義を深くし、ゲームをスリルのあるものにするため。そして、そのスリルや緊張感が、プレイヤーの創意にあふれた発想を促す…といったことを狙っています
2017-03-24 20:53:27これはOSRゲームの多くが採用しているベースラインです。こうしたOSRの姿勢は、旧版D&Dといったタイトルが、後年のゲームと比較してコアルールがシンプルであることを積極的に評価しています。単純ゆえにプレイヤーの発案は妨げられにくく、アンバランスで危険ゆえに豊かな発想が求められる…
2017-03-24 21:01:50OSRはRPGが提供しうるプレイスタイルのひとつに過ぎませんが、最初期のD&Dまで遡り、積み上げられてきたものに基いているので、見るべきものも多く、他のタイプのゲームでも役に立つような知見が示されていると思います。「プレイヤーの選択を意義あるものにする」なんて、まさにそうですね
2017-03-24 21:07:27古いゲームとそのスタイルを見直す、というOSRなのですが「システムとデータではなく、プレイヤーの創意と発案を重視してプレイを進める」という観点が、近年のナラティヴ系と言われるようなインディRPGとも通底し、互いに距離が縮まったりしてるもの面白いです
2017-03-24 21:12:23ちなみにメイズ・ラッツ、GM用ガイドを読むとはっきりかいてありますが「ダイスはすべて公開で振る」、オープンダイスです。危険ロールも戦闘もシビア、PCの健康度(Health、HPに相当)も高くない。でも、出目のごまかしは禁止で「PCを死亡の結果から救うな」とまでw
2017-03-24 21:21:36GMによるダイス目のごまかしや、PCへ救済を施すとプレイのテンションが落ちる。なにより、プレイヤーたちの為した選択の意義が失われるから…。そのかわり、プレイヤーが危険に対処して「こうしてみよう」と何か発案してきたら、GMは可能な限り寛大にそれを受け入れろ、と書かれています
2017-03-24 21:27:39maze Ratsの旧版も以前に訳してシェアしたんだけど、あらためてこちらも再度、配布しておく。基本的な方針に変化はないんだけど、作者が何を考えてシステムを刷新した新版を構築していったか、いろいろ見える部分があるかもしれない drive.google.com/file/d/0Bz3uYr…
2017-03-26 00:08:51d20系で、クラスシステムに近い要素を持つ(クラスに相当するものがレベルアップ時に選択可能なスキルのような扱いなのは、旧版ソード・ワールドに近いかも)以前のMaze Ratsのシステムのほうが好みという人もいると思う
2017-03-26 00:13:06なお、旧Maze RatsのD&D由来のd20系システムにもかかわらず、戦闘に命中判定がなく、いきなりダメージダイスを振るという仕様は、元になったゲーム『Into the Odd』で導入されたルールだ
2017-03-26 00:15:05いきなりダメージダイスの戦闘ってアホみたいなんだけど…、僕はGMとしてInto the Oddをプレイしてみた結果、アイテム〈アルカナ〉の効果とPCの立ち回りで、添付シナリオを事前に読んだ時は「絶対に倒せない」と思っていた怪物をぶち殺されて目が点になったw
2017-03-26 00:18:45メイズ・ラッツ用ミニ・ダンジョンシナリオ『Lady Naerwals Tomb』をPDFで公開している方がいた。表紙とマップを合わせて6p。手軽でいいね msjx.org/2017/03/lady-n…
2017-03-28 00:30:50Lady Naerwals Tomb、訳すことにした。自分使いするのもあるし、メイズラッツはとにかくルールが簡単なので、すぐにできるようにシナリオがあったほうがいい。フリー公開だから作者に許諾を依頼すれば、シェアさせてもらえそうだしね
2017-03-28 01:32:06メイズ・ラッツ用ミニ・アドベンチャー『Lady Naerwals Tomb』、作者からシェアの許諾が下りたので、準備…
2017-03-28 21:05:12メイズ・ラッツ用ミニ・アドベンチャー『レディ・ネアワルの墳墓』、作者Matt Jackson氏の許可が得られましたので、和訳PDFをシェアします drive.google.com/file/d/0Bz3uYr…
2017-03-28 23:11:58内容はオーソドックス…ですが、額面の危険度は低くありません>レディ・ネアワル。これはこのシナリオに限らず、メイズ・ラッツはシステム上、PCによほど強力なアイテムでも大盤振る舞いしないと、おおよそのアドベンチャーは命がけのものになります
2017-03-28 23:42:20メイズ・ラッツはルール後部にある「GM用ガイド」の内容も駆使することを前提にしています。数値的な側面から見れば、このゲームのPCは非常に打たれ弱いです。レベルが上っても、“ちょっとマシになる”程度の強化しかされません
2017-03-28 23:51:49GMは「PCが知りうる情報、特に危険に関してはプレイヤーに隠してはならない」、そして「プレイヤーの発案した危機奪回策は可能な限り寛大に許可する」というガイドに乗っ取るべきです。数値面で頼りなく見えるPCたちの評価は、この2つが適用されることで、まったく変わってきます
2017-03-28 23:55:49