たいあっぷ4

はち公。 @funkastic_8er

バラバラに始まった物語が 繋がる瞬間を ────見てみない？ 【…start】 #たいあっぷ pic.twitter.com/bgmIj1KK5D

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【たいあっぷ×甘く怠惰で何が悪い】 1 友達 恋人 夫婦 ･･･人との関係には 色んな名前があるけど 【〇〇になりましょう！】 で始めるヤツより 【あれ、なんか気づいたら〇〇だね】 って 後から付いてくるヤツがいい ────俺の場合ねw #たいあっぷ pic.twitter.com/Io43Dqu5T7

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2 久々に帰った我が家 「裕くん、よぉ食べるねw」 朝からめっちゃ食べる俺を見て ゆきちゃんが笑う 『食べるよぉ？ ひとり暮らししてたら コンビニ飯ばっかやから･･･ ゆきちゃんのご飯でも嬉しい♡』 「ん･･･？でも？」 『･･･冗談やってwww』 #たいあっぷ

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3 「もぉw」 この 他愛ないやり取りが やっぱり･･･ええよなぁ 『なぁ･･･ゆきちゃん』 「ん？」 『あの･･･そのな？』 「単身赴任、辞めたい。とか？」 『おお･･･』 「え？あたり？」 ･･･あたりなのが ちょい、恥ずい #たいあっぷ

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4 『なんか、しばらくは こっちに戻れなさそうやから･･･ ゆきちゃんが地元離れるん 嫌や無かったら･･･』 すると彼女はクスクス笑って 「うち、地元にこだわった事 1回もあらへんよw」 机の上の俺の手に触れながら 「一緒に暮らそ？ その方が楽しいw」 #たいあっぷ

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5 楽しいから 一緒におりたい 俺も ･･･なんやけど 今回連れていくのを躊躇って ここに留まらせたのには それなりに理由がある 「地元離れても 今の裕くんのおる所には アイツもおるから平気やわ！」 ────そのアイツに 会わせたくないねんな･･･ #たいあっぷ pic.twitter.com/lGTTKpTbdw

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6 ゆきちゃんと出会ったのは ミツを置いて転勤した先での事 あの頃 自分に従順なミツが可愛かったし 俺好みになる彼女が好きだった けど 一緒に連れていく気持ちはなく 遠恋ってのも重くて 結果、一方的に置き去りにして別れた （今思うと･･･ひでぇ男） #たいあっぷ

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7 ゆきちゃんは 第一印象ぽわーんとした子で 飲み会のあと 『なぁ･･･ばっくれよーや』 誘ったら 「はーい」 にこにこしながら 俺についてきた （ちょろいなwww） ミツの代わりにこの子を･･･ なんて 遊び心で誘ったのが 始まりだった #たいあっぷ

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8 ぽわーんとした雰囲気とは裏腹に なかなかどうも 体の相性が良くて← 『また誘ってもいい？』 って聞いたら 「いいですよーw」 って でも 今までの女なら ここで彼女にする事を求めてくるのに ゆきちゃんは そーゆうのを全く求めてこなかった #たいあっぷ

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9 何度目かのデートのあと 気になって聞いてみたら 「うーん･･･恋人になるって 【なりましょう！】で なるもんだとは思わなくて」 って ザックリした回答が返ってきた 「自然に過ごしてるうちに 【これ、恋人ちゃう？】みたいな そーゆうのがいいと思っててw」 #たいあっぷ

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10 『あ･･･それなんか分かるかも』 「ふふw 横山さんとこんな風に 気持ちいい事するのは楽しいけど まだそれ以外は何にも知らないし 知っていって お互い嫌いになるかもでしょ？」 『うんw』 「逆に同じ度合いで好きになれたら その時付き合えばいいし」 #たいあっぷ

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11 「そんな感じで 気楽に楽しくでどーでしょ？」 そんなもん ありがたい話やわ 『気楽に楽しく ヨロシクお願いしますw』 【恋人】と名を付けて 互いを独占し合う そーゆうのじゃなく 楽しいから一緒にいる そんな感じが たまらなく居心地が良かった #たいあっぷ

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12 でもまぁ そんな関係が続いて なんとなくゆきちゃんの家に 俺が転がり込んで 一緒に暮らすようになり 【横山さん】呼びが 【裕くん】になり 気づいたら 「この感じ、恋人になったかなw」 『そーですなw』 自然と互いを 恋人だと思うようになっていた #たいあっぷ

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13 その頃あたりやったかな 俺は･･･気づいてしまった ゆきちゃんの 【特別枠】の存在 ────♪♪ 『ゆきちゃん、スマホ鳴ってんで』 「あー！ありがと！」 気づいた彼女はそれを手にして ディスプレイを見てにっこり笑った 「あー！隆平！」 #たいあっぷ

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14 ･･･隆平？ 「もしもしー？どないしたん？」 その話す雰囲気を見てればわかる その【隆平】とやらに ゆきちゃんが心を開いている事くらい 「え！帰ってきてたん！？ そーゆう事ははよ言ってよ！」 （何者？） 「うんうんw 次は連絡ちょーだいよ？」 #たいあっぷ

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15 通話を終えたゆきちゃんに 聞こうか聞くまいか迷った でも 顔に出てたらしく 俺の視線に気づいたゆきちゃんは にっこり笑って 「いまの隆平ね！幼なじみやのw」 『幼なじみ･･･ねぇ』 「あ、疑ってる？ 大丈夫！誓って何もないからw」 『ふーん』 #たいあっぷ

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16 「お？妬いてる？」 『妬いてへん！』 幼なじみね 別に、なんとも･･･ でも その後も 電話やLINEしてるのを見てるうち もっと もっとゆきちゃんを 繋ぎ止めたい 誰もがこの子を 俺の物って認めるような 関係がほしい そう思うようになった #たいあっぷ

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17 そう思う気持ちが どんどん大きくなって 付き合って2年が経った頃 『なぁ、ゆきちゃん』 「はーい？」 『俺らこのまま たぶんずっと 一緒におると思わへん？』 「あー。思う思う 裕くんとおるん居心地いいもんね」 『なら･･･結婚でもせーへん？』 #たいあっぷ

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18 ゆきちゃんは 少し驚いた でもすぐ いつもみたいにふわっと笑って 「いいねー。結婚でもしよーかw」 そう 即答してくれた ────らしくない事をしたな そう思ってた 何かに頼って 関係を形にするなんて それでも ゆきちゃんは 譲れへんから #たいあっぷ

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19 案の定 結婚してからは 【隆平】の登場回数が減った 向こうも遠慮してるんやろ だとしたら･･･作戦成功 ────と、思ってたのに 神様はイタズラが好きなようで 「転勤！？」 俺に試練を与えよった 「あ、でもその街 隆平住んでる街や！」 #たいあっぷ

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20 ･･･わかってる ゆきちゃんは 【隆平】とどうこうなりたいとか やましい事は無くて ただ単純に 楽しいから会いたい そうなんだって でも･･･ 【隆平】はどう思ってる？ ゆきちゃんを 幼なじみって捉えてる？ なんとなく･･･違うんちゃうか？ #たいあっぷ pic.twitter.com/VmUJ792s9D

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21 だから俺は 2人が接触出来ないよう 彼女を連れていかない選択をした 『そんな長ないと思うねん だから手続きとかも面倒し 単身赴任でええんちゃうかなと･･･』 「そっか･･･わかった！」 少しゆきちゃんが 寂しそうだったのには 気付かないふりをして #たいあっぷ

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22 ────でも 単身赴任先でミツに再会したり 彼女がとんでもない こじらせ女になってて ほっとけなかったり 最終的には スッゲェ幸せになってるのを見てたら （俺も･･･ひとり嫌やなぁ） なんて思うようになって そして･･･ 冒頭のやり取りに至る #たいあっぷ

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23 『なんか、しばらくは こっちに戻れなさそうやから･･･ ゆきちゃんが地元離れるん 嫌や無かったら･･･』 すると彼女はクスクス笑って 「うち、地元にこだわった事 1回もあらへんよw」 机の上の俺の手に触れながら 「一緒に暮らそ？その方が楽しいw」 #たいあっぷ

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24 もちろん 【隆平】とやらに出くわす事は嫌 でもそれ以上に ゆきちゃんとそばに居たいから 「うち、嬉しい 裕くんも･･･うちとおりたいって 思っててくれたんやね！」 『ゆきちゃんも？』 「うん！置いてかれて寂しかったw」 『ごめんなさいw』 #たいあっぷ