『アドベンチャー・コンペンディウム』感想と、そこから派生したゲームブック&CoCシナリオアイデア
『アドベンチャー・コンペンディウム』購入。ソロアドはまだ遊んでないがざっと読んだ感想を書いていく。『トンネルズ&トロールズでTRPGをあそんでみる本』が実質ブック3.1なら、こちらは実質ブック3.2といった塩梅。スターターキットとして過不足なくきれいにまとまっている。#tntjp
2017-03-23 21:38:01T&Tに興味のある人が「ちょっと試しにやってみようかな」となるには本体価格が高いので、こういった気安く遊べる入口ってのは本当に重要。自分自身かつてゲームブックからTRPGに入ったクチなので良く分かる。#tntjp
2017-03-23 21:40:08複数のミニソロアドを1つの大きなパラグラフにまとめるというのは、たぶん個々のボリュームの少なさをごまかす苦肉の策的な何かなんだろうけれど、この方式自体には大きな可能性を感じる……が本編のレビューとは話がずれるのでいったん割愛。最後にこの話題でまとめて投下する。 #tntjp
2017-03-23 21:43:24実際に遊んでみて初めて分かることってのもあるし、誰かと一緒に遊ぶ前にこれ単体で遊んでみることができるという点からも、やっぱりソロアドがあるのは嬉しいよね。#tntjp
2017-03-23 21:45:08ソロアドだけでなくシナリオもたっぷり大盤振る舞い。以前にルール語りをやった時に書いた「トロールストーンの洞窟みたいな手軽に遊べるシナリオが欲しい」というのを満たしてくれて「そうそう、それだよ!」となる。#tntjp
2017-03-23 21:48:18『ウォーロック』を読んで余りの出来の良さにぶったまげた毛島線氏のシナリオ群を復刻してくれたのも嬉しい……せっかく複写したのにとかオモッテマセンヨ?#tntjp
2017-03-23 21:50:23すぐに読み終わって把握しやすく、短時間でさっと遊べるシナリオを定期的に出すというのは、ソードワールドでも『黒き魔人の森』『悪魔が闇に踊る街』の薄型シナリオ集で同じことをやろうとしていたっぽいんだよね。#tntjp
2017-03-23 21:52:33そのコンセプトが好きだったんだけど、あのシナリオ集は結局2冊しか出ずにしょんぼりした覚えがある。今なら電子書籍でシナリオ1点ずつのバラ売りとかで対応できるかしらん?#tntjp
2017-03-23 21:54:26『ウォーロック』からみの復刻記事といえば『黒竜亭』も嬉しい。この世界にはどんな店があって、どんな物を飲み食いして、どんな生活をしているのかというミクロな視点のワールドガイドがT&T完全版のルールブックには少ないので、そこを上手く補完してくれている。#tntjp
2017-03-23 21:56:07自分はゲームの世界観ってのは大中小の3つのスケールに分類できると思っている。1つは神話や大陸、国家などについて触れた巨視的なもの。2つ目のスケールは大きな都市や個々の地域について触れた中規模なもの。最後のスケールは、村落や個々のお店などのごく小規模で日常的なもの。#tntjp
2017-03-23 21:59:42この3つが揃っていると、その世界にはどんな人がいて、どんな暮らしをしているのかが見えてきて、PCも動かしやすいしシナリオも作りやすくなる。FFのワールドガイド『タイタン』のことが、全TRPGサプリでもトップクラスに好きなのも同じ理由による。#tntjp
2017-03-23 22:02:11でもってT&T完全版は巨視的と中規模まではブック3でフォローしているけれど、ミクロな視点が薄い。付属シナリオやガル市探訪、装備欄の食品でうかがえるんだけれど、まだ足りないと思っていたので、そこを補完する『黒竜亭』を復刻してくれたのはありがたい……せっかく複(以下略)#tntjp
2017-03-23 22:04:15よくよく考えたら、5版時代からT&Tはこの辺のワールド設定がルールブックにほとんどなくて、ソロアドやシナリオなんかで補完する形だったので、ある意味伝統通りなのかもしれんが。#tntjp
2017-03-23 22:06:47基本ルールを読んでいて、こういうのがあったらいいな……って部分がかなり補完されているので嬉しい半面、公式のフォローが足りない隙間に需要を見いだす同人屋としては困ってしまうところも。#tntjp
2017-03-23 22:11:07というわけで、ここから夏コミの新刊アイデア(宣伝)。今考えているのが社会思想社の『RPGシティブック』みたいな冒険者のホームタウン用の設定資料集。#tntjp
2017-03-23 22:13:40番鳥のコカトリスに石化された泥棒を入口に飾る酒場、戦場跡のため作物が良く育つが毎晩幽霊の出没する畑、大成できなかった元カストラートのオルガン弾きと彼に才能を見いだせられたハーピーの歌姫など、シナリオのネタになりそうなNPCとか場所を集めたシナリオアイデア集みたいなの。#tntjp
2017-03-23 22:17:09「風呂敷を畳むより広げるのが得意」で「1本シナリオを仕上げる過程で別のシナリオアイデアが2本出てくる」な人間なので、こういうアイデアの原石をてんこ盛りにした同人を書くのが好きなんですよ。本のキャッチコピーは「これ1冊読めば100本シナリオ作れる」#tntjp
2017-03-23 22:19:27最後の方はなんか話が飛んだが『アドベンチャー・コンペディウム』自体はすげぇ良くできているサプリなので皆も買おうぜ!というお話でした。#tntjp
2017-03-23 22:23:14で、ここからはさっき投下した全体パラグラフの中に複数のソロアドを入れる話。『アドベンチャー・コンペンディウム』には全249パラグラフの中に9本のソロアドが入ったミニソロアドベンチャーが収録されている。#ゲームブック
2017-03-23 22:28:34個々のソロアドは独立していて相互に連結はしていない(まだちゃんと遊んでないのでたぶんの話だが)ので、ただ一緒にまとめただけになっているのだが、この形式を応用すればもっと色んなことができるんじゃないかと思うんですよね。#ゲームブック
2017-03-23 22:31:31例えば複数の違ったソロアドでも、店で買い物する場面だけ同じパラグラフで処理するとかどうだろう? 別のソロアドで購入すると売り切れになって買えなくなったり、挿絵を見ると他のソロアドの登場人物も買い物に来ていることが分かるとか。#ゲームブック
2017-03-23 22:34:05全く同じ場面を描いたパラグラフが2つあって、主人公の視点が変わることによって、描写のもつ意味合いが全く変わってしまうというのはどうだろう? ある主人公視点では平凡な日常を描いた光景が、他のソロアドでは平穏の影に隠れる真実が分かるのでおぞましい光景に見えるとか。#ゲームブック
2017-03-23 22:36:14いわゆる叙述トリック的な展開ですね。このアイデアをやるのなら、いっそのこと違うソロアドで同一パラグラフを通過させてもいいか(ルート分岐はパラグラフジャンプで対応)。#ゲームブック
2017-03-23 22:38:01こういうのはどうだろう。最初のソロアドを遊ぶと、どう選択しても最後がバッドエンドになる。でも次のソロアドを遊ぶと、その状況に別の人物として介入できるので、前のソロアドのバッドエンドを防げる展開になる。#ゲームブック
2017-03-23 22:39:54さらにいうと、こちらの別ソロアドにてパラグラフジャンプのフラグと途中再スタート権がもらえるので、前のソロアドを遊んでもちゃんとグッドエンドでクリアできるようになる。#ゲームブック
2017-03-23 22:41:15