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『奇刊クリルタイ』( @khuriltai )編集長 @republic1963 氏による「非モテ」史解説

『奇刊クリルタイ』編集長 @republic1963 氏が、最近の「非モテタイムズ」でにわかに注目を浴びたキーワード「非モテ」について、どのような経緯で生まれたのかから、変遷を語っています。 『奇刊クリルタイ4.0』「非モテ・イズ・デッド」特集も併せて参考にして下さい!! http://www.amazon.co.jp/dp/4905126029
はてな クリルタイ 非モテ サブカル
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古田ラジオ @republic1963
さて今回のえがちゃん・めがね王両氏による揉め事でにわかに再び注目が集まった感のある「非モテ」。一応、継続的にウォッチしてきた人間として、改めて私が知りうる限りの「非モテ史」とも呼べるものをこの機会にまとめたいと思います。
古田ラジオ @republic1963
(1)まず、非モテ前史とでも呼べる存在が伊集院光のラジオなどに登場する「童貞」。これは一言でいえば「モテない自虐ネタ+中二病」。いまだに「童貞」といえばこれをイメージする人は多いし、いまだに「非モテ」とこの「童貞」をごっちゃにしている人も多い。
古田ラジオ @republic1963
(2)ここでいう「童貞」とは「ボンクラ」とあまりかわらない意味で使われている事に注意。つまり、ここでの「童貞」とはいわばサブカルの1ジャンルである。『タマフル』の「KO-KO-U」などはこの直系の子孫。
古田ラジオ @republic1963
(3)現在のところ「非モテ」という単語が登場した一番古いサイトは1998年、テキストサイト「OMO*8」中のレコ評にて。ここでの意味は単なる「モテにあらず」以上の何物でもないことがわかる。
古田ラジオ @republic1963
(4)その後、1999年ろじっくぱらだいすのクリスマス殲滅委員会、2000年の反白色テロル大連帯のクリスマス粉砕などと続くわけだが、テキストサイトにおける「非モテ」の用法は、「モテ系」という単語が先にあったものに対抗するものだった。
古田ラジオ @republic1963
(5)一方で反白色テロル大連帯のクリスマス粉砕は左翼パロディでこれは後の革命的非モテ同盟の元ネタになる。これらは基本的に「ネタ」であり、非モテとしての自意識の問題はあまり問題にされていなかった。
古田ラジオ @republic1963
(6)一方、2004年ごろから「はてなダイアリー」で展開された「非モテ」論はこの「自意識問題」が前面に出ていたという点が極めて特異であった。つまり、ここで「非モテ」論の意味の変化が起こっている。
古田ラジオ @republic1963
(7)「はてな」での「非モテ」論は1:自意識問題、2:ネタ、3:オタク恋愛問題(含む脱オタ)4:男性論・女性論 (※3は『電車男』などのヒットがその背景にある) として語られており、論者が何に立脚しているかによってまるでその内容が違っていた。
古田ラジオ @republic1963
(8)興味関心が全く違う各論者がトラックバック、キーワードリンクなどの機能で緩やかに繋がっていたのが「はてな非モテ論壇」であり、その最盛期の一つが恐らく2005年の @Masao 氏主催の「非モテオフ」だったと思う。
古田ラジオ @republic1963
(9)一方、当時2ちゃんねるなどで流行していたのが、「喪男」だった。「喪男」自体は「どうせもてないから○○やろうぜ」的なノリからミソジニーまでテイストは様々あったが、本田透『電波男』やブロガー「覚悟」氏、ブログ「夏の葬列」などが代表的だった。
古田ラジオ @republic1963
(10)本来は「喪男」と「非モテ」は違うものだったが、何故かこの辺の区別は厳密にされないまま、人によって「非モテ」が何を指しているか違う状態が続いた。
古田ラジオ @republic1963
(11)そんな流れで登場したのが革命的非モテ同盟。革非同は当初、左翼パロディだったがデモ活動メインにシフト。これがマスコミに取り上げられるなどして「非モテ=革非同=デモ」的なイメージが定着。
古田ラジオ @republic1963
(12)なんだかんだあって革非同の活動が下火になるのと同じぐらいの時期に「はてな」での非モテ議論もブロガー同士のものから匿名ダイアリーメインにシフト。「はてな内コミュニティ」としての非モテの役割は終わりをむかえる。
古田ラジオ @republic1963
(13)その後に登場したのが「非モテSNS」で、非モテSNSのテイストは一言でいえば「非リア充」。この時点で、非モテは「はてな」以前のテイストに先祖がえり。「はてな」における「議論」的な部分はきれいさっぱりなくなり、馴れ合いとネタがメインとなる。
古田ラジオ @republic1963
(14)まとめると、「非モテ」は2回ぐらい意味が変わっている。つまりテキストサイト的な「非・モテ系サイト」としての非モテから「はてな内コミュニティ」としての非モテへ。そこから再び先祖がえりした「非・リア充」としての非モテへ。
古田ラジオ @republic1963
(15)だが非・リア充としての非モテは「サブカル」の1ジャンルかというと、それは少し違っていて、自意識的な部分も多少残っていて、それは非モテSNSでも「ネガティブ語り」が推奨されていたことからもよくわかる。つまり、それは「ネタ」でなくとも良いということだ。
古田ラジオ @republic1963
(16)だから非モテSNSは「退化」したわけではなく、「はてなの非モテ」が極めて特殊であった。もちろんはてなで男女論などを語っていた人にしてみれば退化以外の何物でもないだろうが、「モテないこと」があそこまで議論ツールとして機能していた時期の方が特殊なのではないのだろうか。
古田ラジオ @republic1963
(17)今後非モテは緩やかに役目を終えるのではないのだろうか。それは何故かというと、「居心地の悪さ」を表明するツールとして「非リア充」「KO-KO-U」「ぼっち」などの方が恋愛方面に用途を限定しない分使いやすいからだ。だが、恐らく非モテ的問題意識は残り続けるのではないだろうか。
古田ラジオ @republic1963
もちろん、誹謗中傷や悪質ニュースサイトを運営してよいという事には全くならない事はいうまでもありません。ただ、一応単語としての中身の変遷を残しておきたいと思った次第です。また、この内容はもちろん「私が見た(調べた)非モテ」以上の意味はもちません。以上、長々とありがとうございました。
古田ラジオ @republic1963
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コメント

Parsley/ふじいりょう @parsleymood 2011年3月10日
Midasさんのぶくまでのコメント(http://ow.ly/4bhud)、「非モテの手段化(草食の時代には『非モテ』宣言で女をナンパできる)」というのは、 @egachan をはじめとする非モテSNS運営側に関しては正しい指摘。でも、ユーザーは自意識で苦しんでいる人も少なくないよ。