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黒い土の上に立つ。

ヤク物さん(@nezikure)のゾンビものTwitter小説。 八月最後の日、大阪でゾンビが出た。 http://togetter.com/li/867990 なんやかやあったが、まだ生きている。 http://togetter.com/li/873574 ゾンビなんて大っ嫌いだ http://togetter.com/li/879954 イモムシの夢を見ている http://togetter.com/li/951477 続きを読む
続編 サバイバル バイオハザード 即興 Twitter小説 ゾンビ 創作
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@nezikure 2017-03-29 20:30:30
01.黒い土の上に立つ。
@nezikure 2017-03-29 20:33:44
@nezikure 02. あの日、一人の留学生を助けた。 発狂しそうな一年を独りで生きて 人恋しさと打算から、何もかもご破算になるかもしれなかったのに そうする事を止められなかった。
@nezikure 2017-03-29 20:38:48
@nezikure 03.あの日 人が、生きて思考する人間がこれほど多く生き残っていたのかと 麻痺して痺れたような頭が思考する程に 多くの人が、ラジオ局の周りで即席の壁となって叫んでいた。
@nezikure 2017-03-29 20:40:47
@nezikure 04.何を言っているのかはわからなかった。 恐らく中国語、百人からの人間が 泣き喚き、泣き叫びながらアレらに立ち向かっていた
@nezikure 2017-03-29 20:42:31
@nezikure 05.彼らは何をしているのか、彼らは何がしたいのか まるで理解ができなかった。 もっと何か、上手い手があっただろうに もっと何か、出来る準備があっただろうに 彼らは愚直に、必死に、祈る様に、すがる様にラジオ局の周りで死んでいった。
@nezikure 2017-03-29 20:45:24
@nezikure 06.囲いが破れ、地を這うアレらを踏み潰しながら 踏み潰そうとして引き倒され、手も足も擦り切れた芋虫の様なモノたちに 残った歯で、ちぎれかけの顎で貪られながら 彼らはお互いに呼びかけあっていた様に思う。
@nezikure 2017-03-29 20:46:59
@nezikure 07.もう誰が噛まれているのか誰が噛まれていないのかわからない様な 誰が人で誰が人でないのか そんな様子をずっと、車の中で見ていた。
@nezikure 2017-03-29 20:47:35
@nezikure 08.辿りついた時、人は百人からそこにいて
@nezikure 2017-03-29 20:48:13
@nezikure 09.アレらの数は千を超えていた。
@nezikure 2017-03-29 20:50:57
@nezikure 10.小雨を弾くフロントガラスと、規則正しく揺れるワイパー越しに百人からの生きた人間がすり潰されていく様を見ていた。 レポートを、あの日フォーラムで作り上げたレポートを、レポートが、レポートの内容を思い出す。
@nezikure 2017-03-29 20:53:30
@nezikure 11.人間は中間宿主にすぎないのだ。 アレらの最終宿主がなんなのかはわからないが、あの病原は人間の死体を使って殖える。 殖えるためにあぁしている。 あそこで、あぁしている。
@nezikure 2017-03-29 20:54:50
@nezikure 12.何人もの人と眼があった。 助けを求めている様な眼もあった。 怒りを爆発させている眼もあった。 穏やかな諦めの表情も、何がおかしいのかこちらを見て笑っていた人もいた。
@nezikure 2017-03-29 20:57:00
@nezikure 13.百人、百人近いバリゲードが破られるまでに たどり着いてから一時間もかからなかった。 助けられたか? 無理だろう、せめて雨が降っていなければ せめて彼らがもう少し障害物を用意できていれば。 かれらが、雨が、俺が。
@nezikure 2017-03-29 20:59:16
@nezikure 14.レポート、雨、彼ら、アレら。 どうするべきか、助けを呼ぶ声、灯りの付いたビル ラジオ局、眼、言葉、怒り、笑い、諦め、雨、ワイパー、音、アクセル。 タイヤ越し、潰れる感触、アレら、ひきつる。
@nezikure 2017-03-29 21:00:59
@nezikure 15.乗用車は、それほど多くの人間を轢き潰す様には出来ていない。 車高も不適切で、車の強度も適しているとは言い難い。 だから、移動する時に人を、アレらを轢くのは最低限にしなければいけない。
@nezikure 2017-03-29 21:04:22
@nezikure 16.光と熱、アレらを呼び寄せるもの。 匂いや音を感じる機能を、アレらは持っていない。 だからゆっくりと走るだけでいい。 中央分離帯を埋め尽くす様な、真っ黒いアスファルトを這うアレらを ゆっくりと、ゆっくりと轢き潰して走る。
@nezikure 2017-03-29 21:08:04
@nezikure 17.息苦しい、口の中が酸っぱい。 車内まで届く匂いと、タイヤ越しの感触に吐きそうになるが そんな余裕は無い。 ゆっくりと、ゆっくりとアレらを分散させるために走る。 まんべんなくアレらが分散する様に。
@nezikure 2017-03-29 21:10:07
@nezikure 18.気を紛らわそう、音楽でもかけよう 神経を使う作業だから、気の滅入る作業だから 明るい曲をかけよう。
@nezikure 2017-03-29 21:13:41
@nezikure 19.CDが軽快なメロディを流す。 車体がガタガタと揺れて、不安定なアレらの上を揺れながら、潰しながら進む。 そんな事を半時間ほど繰り返していると、狙ったとおり 見渡す限り、一面の道路にアレらが均等に敷き詰められ 車はようやく平らなアスファルトの上に戻れた。
@nezikure 2017-03-29 21:17:40
@nezikure 20.アレらの這う速度は遅い。 それでも光と熱を求めてまっすぐにこの車を目指して這ってくる。 一面に敷き詰められたアレらが いっせいに、一直線にこちらを目指す。 その一番端に、十分に距離を取ってから ガソリンの入った瓶を投げる。
@nezikure 2017-03-29 21:18:03
@nezikure 21.雨は止んでいる。
@nezikure 2017-03-29 21:19:28
@nezikure 22.彼らが食い尽くされる頃には雨は小雨になっていた。
@nezikure 2017-03-29 21:20:06
@nezikure 23.車を走らせているうちに、定番のポップス数曲分の時間で雨は止んだ。
@nezikure 2017-03-29 21:21:51
@nezikure 24.早く来すぎてしまったのか、来るのが遅すぎたのか 湿ったアスファルトの上で燃え上がる、これからも当分燃え続けるだろうアレらに追加の瓶を投げつけながら
@nezikure 2017-03-29 21:22:48
@nezikure 25.結局生き残りは居るのだろうかと思いながら、ようやく我慢し続けた嘔吐感を満足させることができた。
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コメント

maryuw@糖質制限 無断転載お断り @maryuw 2018-03-09 01:51:52
通しで再読したがべつにこれここでおわりでもいいな……
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