芝村裕吏さんによる「陸上自衛隊が雪まつりで雪像を作る背景」
@siva_yuri こんばんは~。話題になるのですが、「自衛隊の方が雪中訓練という事で雪まつりの雪像を作っている背景には何か面白い歴史があったのでしょうか?」です。宜しく御願いします。
2011-03-08 20:22:18えっと。まず雪まつりの会場はもとが自衛隊の駐屯地でした。 とかく、平時の軍隊は役に立たないとされるので、民間協力はどこの軍隊もわりとやってくれます。
2011-03-08 20:29:38その上で、雪像を作る事はどの辺が軍事訓練になるのか、と良く尋ねられますが。歩兵は歩いている(輸送される)か、戦闘するか、あるいは陣地をつくるかが基本、仕事です。
2011-03-08 20:31:20@siva_yuri ん? おっしゃる雪まつりの会場=真駒内駐屯地でしょうか。真駒内がそもそもの発祥の地かどうかはわからないのですが、メイン会場である大通公園は、自衛隊駐屯地ではなかったのではないか思うのですが。少々調べてみることとします((((o・ω・)o
2011-03-08 20:32:12@siva_yuri 札幌駅の地下鉄南北線・自衛隊前駅に、子供の頃通ってました。巨大な氷の滑り台が楽しかったのを覚えています。今はやってないんですよねえ……残念。
2011-03-08 20:33:17このうち、雪像作る作業の大部分は、陣地作る作業にかぶってるんですね。 歩兵とは暇があれば陣地を作らせるのが基本運用ですが、それを地でやってるわけです。
2011-03-08 20:33:48歩兵というのはですね。第一次世界大戦で実に証明されてしまったんですけれど、陣地内にこもると大変頑強に抵抗します。 以降の戦争において、陣地を作られる前に勝負をつける(電撃戦)や、陣地を迂回、もしくは夜間に浸透するなどの今良く(普通の人に)知られる戦術は、全部陣地由来なんです。
2011-03-08 20:37:13そも戦車というものが陣地を越えるために想定して作られたものです。 だからこそ、歩兵は配置についた瞬間に陣地を作り出すわけです。 雪だろうと泥だろうと、平地だろうと、陣地は作りますので、その一般作業の一部をみてるわけですね。
2011-03-08 20:39:58@siva_yuri そして歩兵の必携アイテムである円匙(エンピ)が塹壕戦の白兵戦最強の武器であもあるわけですな(´・ω・`) 【C79新刊http://p.tl/bB0J】
2011-03-08 20:42:42で。訓練的意義はさておき、自衛隊の雪祭り協力は朝鮮戦争終って3年とかいってたんで、1956年くらいからだと思います。雪祭りは1950年からなんで、第六回くらいから参加だったかと。元から冬は訓練兼ねた息抜きで雪像コンクールとかやってたんで、これ幸いと協力したんですな。
2011-03-08 20:45:27ほんとに最初の最初は雪祭りにあわせて駐屯地の一部を開放して雪像みせてたのが、人気だったんで、祭に正式に組み込まれたと記憶してます。何年だったかな・・・まあ、安保うるさい65年かそこらだったと思います。親しみやすい軍隊。 住民と円滑な関係の軍隊。どっちも隣人としてはマシですよね。
2011-03-08 20:49:33@siva_yuri なるほど、様々な利点が重なって、ちょっとした遊び心が大々的なものになった結果だったのですね。有難う御座いました!
2011-03-08 20:51:16