映画「息の跡」の佐藤貞一さんが著した"The Seed of Hope in the Heart"まとめ

小森はるか監督の映画「息の跡」で描かれている陸前高田の「たね屋」佐藤貞一さんは、震災での経験・被災後新たにあたね屋を再開したときの覚書やその思いを英文で綴り"The Seed of Hope in the Heart"としてまとめました。 「息の跡」そして"The Seed of Hope in the Heart"に惹かれたふぅさん(@PzlSJDp6RFY437G)が、その思いを込めつつ抄訳されたツィートをまとめました。
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陸前高田の「佐藤たね屋」の佐藤貞一さんの"The Seed of Hope in the Heart"を訳したふぅさんのツイートをまとめたのですが、非公開していました。
この度、満を持して(?!)公開いたしましたす。
(とりあえずの)やりきった一連のツィートをまず最初に。

ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

ついに最後までつぶやききりました。途中から佐藤さんにのりうつられたような感じで、最後は私が狼煙をあげているような気分になりました。何となく始めたのですが、熱心にお読みくださる方がいらして頑張ることができました。長い連ツイ、フォローしていただいてありがとうございます。

2017-04-12 09:50:01

佐藤貞一さんの"The Seed of Hope in the Heart"はアマゾンでも買い求めることができます。

ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

ご興味をもたれた方はぜひ、映画「息の跡」で佐藤さんの声・言葉・動き・お店のひとつひとつのものを目で見て感じてください。ご著書はアマゾンでも販売されています。 amazon.co.jp/Seed-Hope-Hear…--

2017-04-12 09:55:23

では、佐藤さんとふぅさんによる"The Seed of Hope in the Heart"が始まります。

ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

息の跡・佐藤さんの本、読んでます。昨日は11章と12章。 佐藤さんは、津波の最終到達地点となったカンナリ橋を過ぎて3:30頃お母さんの家に到着。地震の被害は思いの他少なくほっとしました。

2017-03-02 14:23:23
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

11章と12章の続き:この時点で佐藤さんは自分の店が跡形もなくなっていることを知るよしもありませんでした。しかし、余震が続き、断片的な情報は次第に深刻なものに。やがてお店がある地域から逃れてきた女性から、何もかも流されてしまったことを知らされます。

2017-03-02 14:29:07
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

息の跡:佐藤さんの本、読んでます。すみません。昨日は、10-11章でした。今日は12章。被災した人たちを助けるため、食料を確保するため、ガソリンは必須でした。下流のガソリンスタンドはのきなみ津波にやられています。内陸の被害のなかった地域のガソリンスタンドに人々は殺到します。(続)

2017-03-03 09:28:23
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

12章2 家中を探し周り、亡くなったお父さんのオンボロ車に残っていた古い燃料を車に入れて、佐藤さんは奥さんとともに内陸6キロのスミタ町に行きます。わずかな燃料を無駄にしまいと、暖をとるために毛布や布団を積み込んだ車で道は渋滞していました。

2017-03-03 09:29:49
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

12章3 順番待ちの間に、燃料がつきて車から立ち去るドライバーもいました。やっと順番が回ってくるかと思ったそのとき売り切れの看板が。そのとき佐藤さんは車にガソリンを入れる缶があることを思い出しました。それにやっと5㍑入れてもらうことができました。

2017-03-03 09:34:26
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

12章4 スミタ町の人たちは、あっさりガソリンを得ていました。スタンドの人が知己を優先していたこともありますし、法律の規定にあった缶を持っていたためです。被災した人たちは全てを流されてそんなもの、持っていませんでした。プラスチックの容器にはガソリンは入れてもらえません。

2017-03-03 09:37:37
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

12章5 規制も大切です。でも、こうした非常事態のとき、規定外の容器でもガソリンを入れるようにできるようにできないでしょうか。外国で起こったことではなく、まさしく今の日本で起こったことなのです。

2017-03-03 09:39:13
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

息の跡。佐藤さんの本、第13章は長いです。震災から数日後、やっと手に入れた5リットルのガソリンで佐藤さんはお店の様子を見に行くことに決めました。 中心部が壊滅したということは知っていました。でも心のどこかでひょっとすると無事なのではないかという淡い期待もありました。

2017-03-04 09:39:41
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

第13章2 カンナリ橋→ツボサカバス停ともときた道を逆に進んでいきました。「これはどういうこと?」気仙川沿いは、あらゆるものががれきとなって散乱していました。その中に看板が見えました。お店のものによく似ています。。おそるおそる近づいてみると近所のお総菜やさんのものでした。

2017-03-04 09:41:42
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

第13章3 岩手県森林組合付近の高台の建物はそのまま残っていましたが、川の近くはがれきの海となっていました。そこで私はお店によく来てくれていた人と会いました。「命は助かったけれど、ハウスは全部なくなって、畑だってもう使えやしない」思わず、佐藤さんも泣いてしまいました。

2017-03-04 09:43:15
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

第13章4 高速道路まで0.8キロくらいでしたが、そこにつながる道には泥がたまっていて車では進めません。佐藤さんは車をおりて歩くことにしました。当たりを見渡すと道路の近くの幼稚園は壊れ、たくさんの車がそこかしこにひっくりかえっていました。がれきに足をとられ進むのも困難でした。

2017-03-04 09:47:11
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

第13章5 佐藤さんの目の前にあるのは、がれきの山、つぶれた車、壊れた屋根、漁船、工場のタンク、折れた松の木、建物の残骸、お店の看板、誰かの服、etc.町全体がこっぱみじん。ここは海から6キロも離れたところです。海に向かって荒野が広がっていました。とても直視できませんでした。

2017-03-04 09:48:46
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

息の跡 佐藤さんの本、続きです。13章6 マッタテ橋はありましたが、もちろん通れるようなものではなく、線路はぐにゃりと折れ曲がって天に突き出ていました。電車はロケットか?別世界に連れていくつもりか?畜生、津波のやつ。おだずな!(ふざけるな)佐藤さんは怒りでからだが震えました。

2017-03-07 09:00:29
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

13章7 ガソリンスタンドにいくと、2人でがれきを片づけていました。「あんた無事だったんだ」「あんたこそ」。私達は抱き合って喜びました。彼らは緊急車両にガソリンを入れていました。普通の車が入れるような状況ではなかったのですが、例の缶を持ってガソリンを買いにくる人たちがいました。

2017-03-07 09:01:58
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

13章8 「帰ってくれ!ガソリンは非常用だ。」この人たちのあんなに怒った声を聞いたことがありません。彼らは仲間の女子店員を津波で亡くし、悲しみで混乱していました。

2017-03-07 09:02:56
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

13章9 進んでいくと林に大量の白い紙のようなものがありました。人の排泄物の捨て場のようです。高台にあがってみるとたくさんの緑色のテントがあり、見たこともないような自衛隊の車両がずらりと並んでいました。どうやら世の中がたいへんな騒ぎになっているらしいことを、そのとき知りました。

2017-03-07 09:03:28
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

13章10 コンビニのところまで来ると、津波の被害はさらにひどくなっていました。息子の姿を探し、気が狂いそうと笑いながらさまよう若い夫婦、近所の人が行方がわからない家族を捜していました。そうした人に会うのは初めてでしたが、やがてそこかしこで同じような人たちに出会うことになります。

2017-03-07 09:06:52
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

13章11 国道340号に沿って歩いていく途中、海抜40メートルの高台を通りました。そこは海から3.5キロしか離れていないのに、津波はここまではこず、がれきもありませんでした。その高台を下り、タカタ一中付近にさしかかると、町の全容が目に飛び込んできました。私は言葉を失いました。

2017-03-07 09:07:55
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

13章12 がれきの山が連なるばかりで、種屋はありません。かすかな希望はうち砕かれました。膝をがっくりついて、しばらくショックで動けませんでした。テレビのレポーターが何かマシンガンのようにまくしたてていました。いろいろな国からそうした人がきていました。

2017-03-07 09:09:14
ふぅ @PzlSJDp6RFY437G

13章13 いろいろな国からそうした人がきていました。アメリカ、台湾、スペイン、ベトナム、ドイツ、中国、フランス、チリ。。。でも、私には何か別世界のできごとのようでした。でも、私には何か別世界のできごとのようでした。

2017-03-07 09:10:14
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