いよいよ開幕『わが兄の弟』感想まとめPart1（ネタバレあり）

青年座「わが兄の弟」拝見＠紀伊国屋ホール。どこまでが創作でどこまでが史実か判然としないほど、自然な流れ。随所にチェーホフの作品を散らばせて、最後のサハリン行は圧巻。2時間40分はいかにも長く、既視感のある第3幕は冗長。もっとカットされればベター。チェーホフ役の横堀悦夫、お見事。 pic.twitter.com/04uxxMbAlP

2017-04-08 00:51:27

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ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』チェーホフは好きだけど、チェーホフ劇そのものじゃないから特に見なくていいや…と思っている人がいたら、強力にオススメしたい。チェーホフ劇じゃないはずなのにチェーホフ劇。チェーホフの正史じゃないのにチェーホフ的な真実が描かれている、そんな作品。

2017-04-07 23:19:25

ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』ただし細部はまだまだブラッシュアップできるところがある。上演時間２時間40分（休憩15分）はさすがに長すぎて、特に第三幕はだいぶ中だるみする。その辺を少しずつ改良しながら、青年座の貴重な財産として、再演を重ねていって欲しい。

2017-04-07 23:13:49

ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』しかしチェーホフを詳しい人なら、より一層楽しめることは確実。チェーホフの贋作傳でありながら、彼の作品と人間性に関する真実をあぶりだした傑作。

2017-04-07 23:11:34

ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』見ていて心配だったのは「これってチェーホフにあまり詳しくない人が見ても面白いのだろうか？」と言う点。しかし周りの反応を見るかぎり、あまり詳しくはなさそうな人も、終演後口々に良かったと言っていたので、その心配は杞憂なようだ。

2017-04-07 23:08:09

ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』その苦しみと孤独、そして大きな欠落感が、優れてチェーホフ的。『かもめ』の設定と台詞を借りながら描かれる、チェーホフを主人公としたフィクションが、チェーホフ劇の核心にあるものを描き出すと言う、もはやメタなのかメタじゃないのかもよく分からん(笑)離れ業。

2017-04-07 23:04:57

ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』そこからにじみ出るチェーホフの孤独。チェーホフは情の薄い人で、本人もそれを自覚していたと言うのは定説だ。この作品では、彼は人並みに愛情に憧れていたのに、むしろ心の欠陥のように、それを素直に心に抱くことができなかった人物として描かれている。

2017-04-07 22:59:30

ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』しかも最後に一種の逆転劇とも言うべき展開があり。劇中のチェーホフも観客も、ある人物を知らず知らずに上から目線で憐れむように見ていたのが、実はその人物の中に、限定的ではあれ幸福があり、幸福から見放されていたのはむしろチェーホフの側ではないかという驚き。

2017-04-07 22:53:38

ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』何と言っても圧巻は第四幕。『かもめ』第四幕の設定や台詞を借りて描かれる「史実ではないチェーホフの真実」。チェーホフ研究者にとっても永遠の謎であるサハリン行きの真相が、完全なフィクションの形で描かれるのだが、そこにはチェーホフ的な真実が確かに存在する。

2017-04-07 22:47:27

ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』フィクション部分はもちろん、史実とされる部分までがチェーホフの戯曲や小説のパスティーシュのようになっている。チェーホフに詳しければ詳しいほど「この史実をあの小説のエピソードに寄せて表現するのか！」と驚くことばかり。

2017-04-07 22:41:03

ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』内容は、ポスターにもある通り「贋作チェーホフ傳」。正当な史実とされている内容、チェーホフ自身の戯曲や小説、そして完全なフィクションが渾然一体となっている。その渾然一体ぶりがお見事の一語。

2017-04-07 22:36:09

ちっぷす @GreenPotato66

青年座の「わが兄の弟」を観てきました。ロシアの作家、アントン・チェーホフ。彼の10年にわたる秘められた恋の物語（贋作）。面白かった！濃厚でした。ラストは思わずホロリ。大家さんが放蕩の次兄役で意外だったのと、坂寄さんもチラリと出ていて嬉しかった。ニーナ役の安藤さんがお綺麗でした！ pic.twitter.com/vqySkbUeLa

2017-04-07 22:23:09

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ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』ところが最初の方で、従来のチェーホフ像を思い切り裏切り、「まあ、これくらい別物と割り切るなら…」と油断させて、最後にはしっかりチェーホフの本質に迫る、針の穴を通すような離れ業。演出は若干単調なところもあるが、戯曲に関しては文句なしに傑作。出版されたら欲しい。

2017-04-07 22:22:19

ぼのぼの @masato009

青年座『わが兄の弟』すごく面白くて驚いた。実のところ、さほど期待していたわけではない。私みたいに中途半端にチェーホフに詳しい人間が見ると「こんなの俺の知ってるチェーホフじゃない！」とか言い出す予感がしていた。 pic.twitter.com/5hxw8lS1j5

2017-04-07 22:09:49

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結城雅秀 @GashuYuuki

青年座「わが兄の弟、贋作アントン・チェーホフ傳」マキノノゾミ、宮田慶子。チェーホフ（横堀悦夫=ウブな青年を活写）と兄二人（石母田史朗、大家仁志）の関係。ニーナ（安藤瞳）で始まり、10年後に追い求めてサハリンに。老僕（名取幸政）、女中（田上唯）、味あり。軍医（高松潤=迫力）。平静。 pic.twitter.com/nluGPZ6yRl

2017-04-07 22:09:47