【悪堕ちシナリオ】妹と融合してドラゴンになる姉

妹を、自分が所属する組織に引き込もうとした結果、覚醒した妹の方が強くて、でも最終的に姉妹が一つになってドラゴンという強大な生物へと変化する話。
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だいしゅきホールディングス(株)ウマ怪文書事業部 @botch_tourer

一般人から怪人に洗脳改造され組織でのし上がり幹部になった女の子がボスから「お前にさらなる力を与えよう」と捕獲されていた特殊生物と融合させられて「すごい…力が、力が溢れるっ!!!」と変身した姿で興奮する話ください。

2017-04-09 15:16:19
悪堕研究機構 @utakuochi

姉が実は悪の組織の女幹部で、妹を自分の組織に引き入れようとするんだけど妹が断固拒否して 「そうか、お前はお母さんっ子だから、まだ人間に対して落胆してもいなければ、憎悪も抱いていないからな」 と悲しそうな背中を見せながら 「また時期が来れば迎えに来る」 と言って去っていく話。

2017-04-09 15:21:05
悪堕研究機構 @utakuochi

「母さん亡き今、母さんの血を濃く受け継いだお前が、組織の実験に協力することが我々が飛躍するために必要なんだ。私の身体を用いた実験ではまだ適合率が高くなくて、その力を100%発揮できない……だがそれでも私は組織の幹部まで上り詰めた。お前なら、私を超える逸材になってくれるはずだ」

2017-04-09 15:34:12
悪堕研究機構 @utakuochi

「いやだよ……私はパパの元を離れたくない」 「お前は、まだあの男のことを!」 「ううん、お姉ちゃんはパパのこと嫌いかもしれないけど、私にとっては優しいお父さんだから。お姉ちゃんがいなくなって、ママがいなくなって、とても寂しくて、悲しんでいたことを誰よりも私が分かっているから」

2017-04-09 15:56:07
悪堕研究機構 @utakuochi

「……分かった。今日のところは引く。だが、次は必ずお前を私のモノにするための布陣を敷いてやってくる。あの男が立ちはだかるのであれば、たとえ親であっても殺す。お前が、最も幸せだと思う選択肢を選んで待っていてくれ」 と引いていった後に、突如胸の痛みを感じてその場にうずくまる妹。

2017-04-09 16:02:26
悪堕研究機構 @utakuochi

(中略) 再び妹の前に現れた姉は以前と同じ単機で、「お前を連れて行くのに私の部隊を使うのは大袈裟すぎるからな」と悪態をつきながら、「実の妹にこういう手段を用いるのは気が引けるが、私に連れて帰られる方が幸せだからな」と、妹を催眠に掛けてそのまま組織の研究所に連れ帰る。

2017-04-09 16:13:02
悪堕研究機構 @utakuochi

妹の適合率は高く、果たして実験は成功するのだけれども、調整槽から産み落とされた妹“だったモノ”は誰にも制御することができず、止めに入った姉にも重傷を負わせてダウンさせる。 「やめろ……私の言うことを聞け……」 「やめろ? 私をここに誘ったのはお姉ちゃんなのにおかしなこと言うね」

2017-04-09 16:21:44
悪堕研究機構 @utakuochi

「お姉ちゃんもひどいなぁ……この実験がこんなに気持ちいいなんて、教えてくれなかったじゃない。これだったら最初のお姉ちゃんの誘いについていったのに」 妹は倒れている姉に近づいて続けた。 「それと、私、分かっちゃったんだ。お姉ちゃんのコレ、前に適合に失敗したって言ってたじゃない」

2017-04-09 16:28:51
悪堕研究機構 @utakuochi

「適合に失敗したわけじゃない。ママの娘である私たち、元々私たちは二人いないと適合率が100%にならなかったんだ。だからお姉ちゃんのコレも、私を求めて仕方なかったんじゃないかな。ふふん、いいよ、お姉ちゃんの夢、この実験を適合率100%で成功させること、叶えてあげる」

2017-04-09 16:35:15
悪堕研究機構 @utakuochi

「それに、お姉ちゃんの幹部の知恵と力に、私が加わってこの怪物の力が適合すれば、こんな組織なんてすぐに掌握できるでしょ? そもそも組織なんていらないか。これからは“私”とお姉ちゃんの望む世界を生きられるようになるよ。だから……私を取り込んでひとつになろうよ」

2017-04-09 16:38:29
悪堕研究機構 @utakuochi

「くすくす……お姉ちゃんが私を欲しいと言ったのも、お姉ちゃんのコレが求めているものだって分かったから。それに、何より今の私が、お姉ちゃんに取り込まれて完全な存在になりたがっているから。だから言って。『私が欲しい』って」 「ああ……お前が、欲しい」 「うん、ありがとう、お姉ちゃん」

2017-04-09 16:46:31
悪堕研究機構 @utakuochi

「お姉ちゃんは動かないで。怪我しちゃってるでしょ……私のせいだけど。大丈夫、全てが終わったら怪我もなくなってるよ。そう、そのままゆっくりと力を抜いて。お姉ちゃんが私を求める衝動に身を任せて」 「不思議な感覚だ……愛の営みを行う感覚でもなければ、何かを食べたいと思う感覚でもない」

2017-04-09 20:31:56
悪堕研究機構 @utakuochi

妹は少し微笑して、姉の腹部……適合の失敗の跡だと姉が信じていた肉腫に顔を埋め、優しく舌で舐め始めた。 「うぅ……くっ……はぁ……はぁ……この感覚……!」 「そう、思い出した? お姉ちゃんも感じたはずだよ、お姉ちゃんのときの適合実験で、この怪物を取り込もうとした感覚」

2017-04-09 20:40:22
悪堕研究機構 @utakuochi

「あの時は……最終的に四肢を引き裂く痛みに変わって、この怪物の力を私は支配できなかったんだと、ずっと思っていた」 「半分正解。適合率が低いと身体中を怪物の力が駆け巡る痛みの方が大きいけど、高いと痛みよりも融合による快感の方が大きいんだよ。そして私たち姉妹が融合すれば、ね……」

2017-04-09 20:50:24
悪堕研究機構 @utakuochi

妹は姉の腹部を愛おしく舐め続ける。 姉は、苦悶とも恍惚とも区別の付かない表情で吐息混じりに応答した。 「なぁ……本当に良かったんだよな……お前が言うことが本当なら……お前が……消えてしまうかもしれないんだぞ」 「……いいよ。私が消えるとか、そういう些細なことはどうだっていいんだ」

2017-04-09 20:56:32
悪堕研究機構 @utakuochi

「なんだろう、これまでの私からすると不思議な感覚だよね。お姉ちゃんの言葉を借りると、高みを目指したい、ってことかな。そのためにお姉ちゃんに食べられて……私たちが高みに至るためにいま私ができることをしてる、かな。もちろん、それは本心からだよ。それに……」

2017-04-09 21:02:04
悪堕研究機構 @utakuochi

「私たちがひとつになれば、お姉ちゃんはもう、私の前からいなくなったりしないでしょ? そういう、安心感が私の中にあるから、だから、私はこれでいいんだ……あとはお姉ちゃんの身体が決めて」 妹は姉の腹部に埋めていた顔を引き上げた。 姉の腹部に存在する肉腫は、大きく脈動を始めていた。

2017-04-09 21:05:24
悪堕研究機構 @utakuochi

「性欲でも、食欲でもない、その欲を満たす感覚。思い出して、圧倒的な力を支配する感覚。思い出して、実の妹を欲しいと思う姉としての想い、愛情。大丈夫、怖がらないで。いまの私は、純粋にお姉ちゃんのためだけに生きる存在になったから」 地面に仰向けになって倒れている姉に、妹は身体を重ねた。

2017-04-09 21:13:49
悪堕研究機構 @utakuochi

そしてそのまま倒れ込み、ゆっくりと姉の唇に、そっと自分の唇を押し付けた。 その刹那、姉は自身の身体に燃え上がるような熱量の上昇を感じた。 身体が……溶ける。 妹に負わされていた傷も、適合痕の醜い肉腫も、何もかも溶けて……妹の身体を取り込んだ新しい何かに変わりつつある感覚を覚えた。

2017-04-09 21:19:36
悪堕研究機構 @utakuochi

姉は、恍惚とも恐怖とも取れない声を挙げようとしたが、それも妹に口を固く塞がれているために不発に終わって、ただただ両目を見開いていた。 (さようなら、お姉ちゃん。そしてようこそ、お姉ちゃん) 薄れ行く……いや“燃え尽きゆく”意識の中で、どこからか妹の声が聞こえ、姉は意識を失った。

2017-04-09 21:23:54
悪堕研究機構 @utakuochi

どれくらい時間が経っただろうか、研究所の床に倒れていた壮麗な美女は、ゆっくりとまぶたを開けて全身を起こした。 衣類ははだけ、所々損傷していたが着衣に問題はなく、彼女は、じっと自分の両手を眺めていた。 ふと、はだけた衣服から覗いている、白く陶磁器のような腹部をその手で触った。

2017-04-09 21:29:21
悪堕研究機構 @utakuochi

何もない…… いや、そもそも「自分の腹部に何かあった」ということも、まだ意識がぼんやりとして自分が何者であるかも含め、彼女には思い出せなかった。 だが、なにもないはずの腹部を愛おしく触る彼女の姿は、子を身籠っている母親の姿とも、お腹を空かせた無垢な子供の姿とも、見ることができた。

2017-04-09 21:33:44
悪堕研究機構 @utakuochi

彼女は一通り全身を両手で触り、特に異常がないことを確認すると、ゆっくりと立ち上がって部屋の出口を探した。 そして出口に向かって歩きながら乱れた衣服を直しつつ、その、通常電源が落ちて非常用電源に切り替わった真っ赤に照らされた部屋を後にした。

2017-04-09 21:39:03
悪堕研究機構 @utakuochi

「お前は……誰だ?」 建物の最深部、玉座のような場所に鎮座する人物は、彼女と相対しながらその言葉を投げ掛けた。 「誰……?」 朧気にまぶたを半開きにし、ペタペタと、ゆっくりと歩みを進めていた彼女は、その言葉によって意識を取り戻し、顔を上げ、両目を開いて彼を見つめた。

2017-04-09 21:41:55
悪堕研究機構 @utakuochi

「誰……とは酷いではないですか、首領。私はこれまであなたとこの組織のために尽くしてきた、優秀な部下でありますのに。あなたに求められるまま、適合実験も我が身に降ろした、唯一の成功例をお忘れになったのですか?」 「適合実験? まさかお前は……」 「でもあれには続きがあったんですよ」

2017-04-09 21:51:10