羽海野チカの世界展、行ってきた。 凄く、凄く良かった。 pic.twitter.com/4uaTGezdWV
2017-04-11 12:30:38長谷川マチ子展のとき、あまりスマホを持ち出すのも難でメモれなかった後悔を反省して、今回は遠慮なくスマホ片手にメモしたんだけど。 そこそこの文量になった。
2017-04-11 12:33:02羽海野チカの世界展。 最初は振り返って感想ツイートをするつもりだったけど、その場で粗くメモした内容を少し直してツイートすることにします。 どうせ、日記としてスマホに保管されるだけだし。 リプライで繋げますが、長文失礼。
2017-04-11 22:46:12【以下、メモ帳からほぼそのまま】 最初から、ゾワゾワさせて貰っている。 これは絵であり、芸術だ。 俗に「漫画」と一言で片付けられてしまう、一枚の原画を観て背筋が震えることになるとは。
2017-04-11 22:48:19パソコンで絵を描いたことのある人は、現代どれだけいるんだろう。 Windowsだとペイントという機能で、直角な線を引き、ワンクリックで色を塗り潰すことができる。 現実で紙の上に色を塗るとき、そうはいかない。
2017-04-11 22:49:40線は丸くなり、色も全てを一定の色にはできない。 学校の図工や美術の時間、筆を握って絵の具を用いたことがあるなら、わかるはずだ。 一枚の絵には、明暗による部分部分の強弱があり、色彩による異種な記号がある。
2017-04-11 22:49:55固い線、柔らかい線。 強い色、柔らかい色。 それが人の形をとり、物の形をとり、存在感を表現する。 全てが一枚の紙の上で、ひとつの自己主張になる。
2017-04-11 22:50:09まず前提として、ウミノ先生の絵は色彩が柔らかいものが多い。 全体的に白くて薄い色使いのなかに、瞳の色だけがキラリと濃い色で描かれていたり。 コミカルなイラストは、逆に全体が濃くて強調すべき人物が薄くて吸い込まれそうになっていたり。 色が踊っている。
2017-04-11 22:50:24ぼう、と歩いていたら、学生服姿の女子学生にぶつかりそうになった。 彼女は、熱心にメモをしていた。 ここは原画展なのに、何をしてるんだろう?と悪気なしにメモに目を落としてしまった。 『白い=優しさ』という内容を、端的に書いていた。
2017-04-11 22:50:52彼女は美術部なのだろうか? 絵から、何を感じ取ったかメモをしていたのかもしれない。 そう思うと、罪悪感を覚えてしまった。 だけど、同感だ。 この白さからは、優しさを感じられる。
2017-04-11 22:51:12基本は白く、主張は濃く。 主張の色使いは、多彩。 ウミノ先生の魅力ではないだろうか。 長く観ていて気付いたんだけど、そうか。 基調が白くて明るいから、まるで夢の世界にいるような心地よさがある。
2017-04-11 22:51:26ただ、芸術はそうなのかもしれない。 ピカソの絵が茶化されて笑われるように、色使いや存在感をいくら技で魅力的に表現しようと、最終的には見る人の感性に委ねられる。 そして、熟練の技が、単純化された形で量産化されてしまうのは今に始まった話じゃない。
2017-04-11 22:53:14ハチミツとクローバーの番外編に出てくる、プックン。 「私がマンガに出す前に、自分で試しに作ってみたプックンです」 「保温力ばつぐんです!」 と、現物(?)が原画と一緒に置いてある。
2017-04-11 22:54:17プックン。 最終的に、お爺ちゃんが頭に被って使われるようになった保温用具。 pic.twitter.com/vuWTG8Bleu
2017-04-11 23:31:57その他、グッズも小ネタも沢山ある。 ウミノ先生人形、はぐちゃんのフィギュア、原画っぽくした西園寺ミドリさん(白い犬)の実物パネル(笑)
2017-04-11 22:54:35この明るい世界観から、影を落とした絵も魅力的だ。 存在感はあるのに、感情のない表情。 「感情のない」感情を表現してることへ、グッときた。 ※2004年 YOUNGYOU 12月号予告カット
2017-04-11 22:54:50描いてる人物が、どんな人間で、どんな表情なのか、どんな感情を持っているのか、ちゃんと伝わってくる。 凄く、観ていて楽しい。
2017-04-11 22:55:261話読みコーナー。 ハチミツとクローバーの、コミックス・電子書籍に収録されていないストーリーが展示されている。 真山くんと山田さんのお話。 最終巻を読み終えて腑に落ちなかった、その後の彼らが想像できてニヤニヤ。
2017-04-11 22:55:47ブースは3月のライオンへ。 まず、のっけからジッと見続けることになった。 各単行本の、表紙の原画がある。 こんな大きさなのか。 こんな表情だったのか。 ここ、こんなに細かったんだ。 そして相変わらず、色が美しい。
2017-04-11 22:56:15個人的に、大好きな10巻。 あのお爺ちゃん、しっかりと目を見開いてたんですね。 闇のなか、沢山のたすきを持って、ふと力を抜いて背後を見た表情。
2017-04-11 22:57:00『もしかして、こんな意味があって、あの表紙を飾ったのか?』 そう考えずには、いられない思い入れのある絵が並んでいた。 単行本の表紙サイズでは、恥ずかしながら気付かなかった。
2017-04-11 22:57:11