脳科学者・茂木健一郎(@kenichiromogi)か語る「日本の教育」
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教育(1)日本の教育で一番心配なのは、家庭環境で子どもの未来が左右されてしまわないかということである。大学入試が意味がなく難しい。塾や予備校に行かなければ受からないというのはその時点で差別である。
2011-03-10 08:06:16教育(2)昨日の千葉大学もそうだったが、「文科省さまさま」という雰囲気が全教育現場を充たしている。この風土が、「長いものには巻かれろ」というメッセージを子どもたちに出し続けている。
2011-03-10 08:06:58教育(3)小学校などに講演に行くと、文科省や教育委員会からの人たちは「来賓」となる。胸に花などつける。これも、「お上」は偉くて間違えないのだというメッセージを子どもたちに植え付ける。
2011-03-10 08:07:49教育(4)新聞が、社説で「文科省は十全なカンニング防止策を」などと書く。つまりは、「お上」がなんとかしろというメンタリティである。小学校から新聞まで、日本の教育は「お上」と「無謬性」という幻想に満たされている。
2011-03-10 08:09:03教育(5)教育を、もっと自由にしたらどうか。教科書検定は即時廃止すべき。検定官の仕事量がボトルネックになるから、教科書が薄くなる。執筆者や出版社に任せても、立派な教科書はできる。壮大な無駄。
2011-03-10 08:10:17教育(6)私立の中校一貫校などは、文科省の検定教科書など最初から使わない。だから、「教育指導要領」に従ってちいちいぱっぱとやっている子どもたちとの間に差がついてしまう。事実上のダブルスタンダード。
2011-03-10 08:13:07教育(7)ハーバードに受かった人だって、6割くらいしか行かない。オハイオ州立大学の方がいい、という人もいる。日本は「偏差値輪切り」という無意味な幻想。東大や京大から、「偏差値高い」というアイデンティティを取ったら何が残るのか?
2011-03-10 08:13:59教育(8)学ぶ機会なんて、どこでもある。そもそも大学が必要なのかさえ怪しい。ネットがある今、オープンでダイナミックな学習機会を提供しなければ、大学の唯一の役割はもったいぶることになりかねない。
2011-03-10 08:15:14教育(9)文科省というソンビ組織にいる人たちがゾンビであるわけではない。教科書検定や指導要領の制定などといった無駄な仕事から解放されて、もっと創造的なことをすればいい。ちいちいぱっぱにサヨナラすべき時がとっくに来ている。
2011-03-10 08:16:11