バースオーダー研究ってどうよ?のまとめ

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oʞɐsɐ ɐɹnıɯ @asarin

この議論のきっかけとなったTV番組は TBS「くらべるくらべらー」(2011年3月9日放送分)です. http://t.co/RBhkhvj

2011-03-10 19:19:00
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

さてさて,また出生順と相性の番組をやっている。birth-orderとpersonalityでネット上で読める文献の1つは,ブリティッシュコロンビア大のポールハスのもの:http://bit.ly/fXvdF7 大した効果量じゃない。

2011-03-09 21:38:57
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

次はベルギーの研究者の論文:http://bit.ly/h6YFCX Table 1に注目。数字の右肩に印が付いていれば有意なのだが,正直,ほとんど差がない(これだけ変数を一気に扱えば,偶然に有意差も出ることだろう)。大声で言うほどの効果は観察されない。

2011-03-09 21:43:03
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

サロウェイのこの論文は,いくつかの進化心理学本に引用されていたりして有名:http://bit.ly/h25jDo Table 1を見ると,Nが極めて大きいのでこの程度の偏相関係数でも有意になるのだが…。

2011-03-09 21:47:59
大久保 街亜 / Matia Okubo @matiasauquebaux

これは全然再現できないです。しかばね多数。 RT “@oshio_at: サロウェイのこの論文は,いくつかの進化心理学本に引用されていたりして有名:http://t.co/YeIt7IG Table 1を見ると,Nが極めて大きいのでこの程度の偏相関係数でも有意になるのだが…。”

2011-03-09 21:55:55
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

やはりそうですか。この程度の効果では再現されないでしょうね… RT @matiasauquebaux: これは全然再現できないです。しかばね多数。 RT “@oshio_at: サロウェイのこの論文:http://t.co/YeIt7IG 

2011-03-09 21:57:20
大久保 街亜 / Matia Okubo @matiasauquebaux

「ご冗談でしょうサロウェイさん」って題目の学会発表があったくらい再現性が低い。困ったもんです。

2011-03-09 21:59:02
Ken @kenmetrics

みんなで一斉にここに投稿するとよいと思います。 http://goo.gl/y90Y3 RT @matiasauquebaux: これは全然再現できないです。しかばね多数。 RT “@oshio_at: サロウェイのこの論文は,いくつかの進化心理学本に引用されていたりして有名…

2011-03-09 22:09:05
大久保 街亜 / Matia Okubo @matiasauquebaux

ww RT @kenmetrics みんなで一斉にここに投稿するとよいと思います。 http://t.co/xUTNd4M RT @matiasauquebaux 全然再現できない RT @oshio_at サロウェイのこの論文は,いくつかの進化心理学本に引用されていたりして有名

2011-03-09 22:15:40
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

ここ,順調に論文増えてますね RT @matiasauquebaux: ww RT @kenmetrics みんなで一斉にここに投稿するとよいと思います。 http://t.co/xUTNd4M RT @matiasauquebaux 全然再現できない RT @oshio_at

2011-03-09 22:21:37
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

出生順の効果を主張する場合で不思議なのは,第二子が生まれない限り「一人っ子」なのだし,3人目が生まれない限り「中間子」にならず「下の子」なのだが,いったいどの段階でパーソナリティにインパクトを与えると考えているのか,ということだ。年子もいれば,5歳離れている子も,10歳もいる。

2011-03-09 21:55:32
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

親からみれば,「長子はしっかりしていて中間子は上下と挟まれて大変そうで,末っ子は甘えん坊」なのです。だって,年齢が違うんだもん。子どもたちを同じ年齢の印象で語ることが不可能。バイアスかかりまくってしまう。

2011-03-09 22:01:09
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

子どもたちでやり取りをしていても,そう見えてしまう。だって,年齢が違うのだから当然。

2011-03-09 22:01:39
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

でも,本人のパーソナリティを測定してみれば,その差は比較対象をどこにとっているかの違いであって,本人が回答する得点とはほぼ関連がないようだ。論文を見る限り。

2011-03-09 22:03:02
oʞɐsɐ ɐɹnıɯ @asarin

@oshio_at うちの次期卒論生でバースオーダーによるパーソナリティ差にひどく関心があるものがいて、説得的に説得できず難渋していました。先だってからの論文とツイート、大いに参考にさせていただきます。ありがとうございます!

2011-03-10 06:36:28
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

少しでもお役に立てて光栄です RT @asarin: @oshio_at うちの次期卒論生でバースオーダーによるパーソナリティ差にひどく関心があるものがいて、説得的に説得できず難渋していました。先だってからの論文とツイート、大いに参考にさせていただきます。ありがとうございます!

2011-03-10 07:12:03
Hiraishi Kai @kaihiraishi

.@oshio_at @asarin バースオーダー、難しいですよね。Sullowayの議論は彼一人の思いつきではなく、動物行動の世界ではバースオーダーによる差(パーソナリティとは限らない)はあるんですよね。しかしヒトでは効果量がイマイチ。

2011-03-10 09:45:47
oʞɐsɐ ɐɹnıɯ @asarin

.@kaihiraishi @oshio_at 私も「んなものはねーよ」とは思わないのですが,「あなたは何人きょうだいの何番目?」と大学生に問うた質問紙調査で「出る」ようなものじゃないなと.そして,卒論という枠内で何にどう取り組ませるかは,単に研究するより,難しいなと.

2011-03-10 09:52:47
Hiraishi Kai @kaihiraishi

@oshio_at @asarin EvoPsyっぽいバースオーダー研究は他に、「家族愛が違う」(Salmon, Daly, & Wilson)、「兄が多いとゲイに!」(Williams, 2000)、「長男って人を信用しないよね」(Courtiol et al., 2009)等

2011-03-10 09:59:26
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

人間の場合、環境の分散が大きすぎて効果が隠れてしまう可能性はあるように思いますね。出生順が何の効果に含まれるかわかりませんが共有環境だったとしたら影響力は限定的ですし。 RT @kaihiraishi @asarin

2011-03-10 10:01:07
Hiraishi Kai @kaihiraishi

.@asarin @oshio_at 同感です。Sullowayで面白いのは昔の科学者の分析で(元々歴史学者とか)でけっこうキレイに出ていることで、ひょっとすると、きょうだい間の資源を巡る葛藤がずっと厳しかった時代には、もっと強く見られたのかも知れない、とは思ったりはします。

2011-03-10 10:02:13
Hiraishi Kai @kaihiraishi

.@oshio_at @asarin 行動遺伝学のフレームで言えば、出生順は「非共有環境」ですね。きょうだいであっても共有してない環境ですので。あと、遺伝の家族間分散が、出生順を覆い隠している可能性もあるとは思います。

2011-03-10 10:04:09
oʞɐsɐ ɐɹnıɯ @asarin

.@oshio_at @kaihiraishi 論文紹介感謝です.ですね>環境の分散 そして卒論生が関心を持っているのは「中間子」 そもそもほとんどいないよ… 存在を予言しただけでノーベル賞なのよ…w

2011-03-10 10:04:13
Atsushi Oshio / 小塩真司 @oshio_at

メジャーリーガーの記録と出生順の研究は読んだことがあります。 RT @kaihiraishi @asarin

2011-03-10 10:04:23
Hiraishi Kai @kaihiraishi

.@asarin @oshio_at 先ほどご紹介した「家族愛」は中間子についての研究です。カナダのデータ。しかし日本に中間子はほとんどいない...。ちなみに僕にはイグノーベル賞狙いで大切に温めている出生順についての仮説がありますw

2011-03-10 10:06:14