医療ビッグデータ勉強会 第5回  ビッグデータ活用と個人情報保護のはざまで ~「匿名加工って何をどうするの?」~2つ目のツイートで「個人情報匿名化のガイダンス」とありますが、正しくはレポートでした。

医療ビッグデータと個人情報保護法改正を巡って、情報セキュリティや今後期待される匿名加工情報などについて教えてもらいました。会場がヤフー本社にあるコワーキングスペースは素晴らしい空間でとても刺激的でした。http://peatix.com/event/252708/view
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医療の未来を考える会 @MasatoTKO

今日は東京にて「医療ビッグデータ勉強会 第5回  ビッグデータ活用と個人情報保護のはざまで ~「匿名加工って何をどうするの?」~ 」に参加しています。場所は東京はYahoo!Japan 「Lodge」で。

2017-04-13 19:17:30
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

2/27に個人情報匿名化のガイダンスが出ていたんだ。知らなかった。講師はセコムのIS研究所の松本泰さん。テーマは「改正個人情報保護方と医療ビッグデータ」 #IM2011i #iryo

2017-04-13 19:19:35
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

今のマイナンバーに繋がる「社会保障・税に関わる番号制度 情報連携基盤技術WG」と「税に関わる番号制度社会保障分野サブWG」の2つの委員会に所属されて、2013年に内閣官房 パーソナルデータに関する検討委員会・技術検討WGの構成員でもあった方でかなり中核を知っている方です。

2017-04-13 19:23:25
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

医療ビッグデータは多くの場合、既存の医療情報の2次利用を意味する。改正個人情報保護法が来月30日に施行となる。この改正法の全面施行に合わせて「匿名加工情報」の加工方法に関するレポートが2月に発行されていた(国立学情報研究所と、個人情報保護委員会から)。知らんかったぞー汗

2017-04-13 19:26:02
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

医療ビッグデータの問題は、松本さんの個人見解では、散在するスモールデータ問題であろう(筑波大学の佐久間先生の考え)。匿名加工情報ではこれは解決できない。これはSUICAのケースとは真逆の立ち位置。

2017-04-13 19:27:49
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

医療ビッグデータの利活用するためには、匿名加工情報以外に他の方法も考えられていて、診療情報や検診情報を合体したNDBや、今国会で検討されている次世代情報基盤などもある。

2017-04-13 19:29:09
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

改正個人情報保護法の全面施行は今年の5月30日だが、振り返ると状況が変わってきた。2003年に成立して10年経過して個人情報利活用を制限するようになってしまった。利活用を推奨する動きもある一方、ネット上には個人情報も溢れているし、守っていても盗まれてしまう状況がある。

2017-04-13 19:33:21
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

2013年の世界最先端IT国家創造宣言がきっかけで、パーソナルデータに関する検討会が2013年9月に始動した。最初は改正の話ではなくグレーゾーンの解消が目的であったが、その後改正の方向に向かい2015年9がつに成立していよいよこの5月から全面施行の流れ。

2017-04-13 19:35:15
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

規制改革会議ではJRのSUICAの問題もあって、利活用するにあたって個人情報保護法のグレーゾーンをなんとかしたいということであった。この4年くらいどの程度加工するのか、制限が全くなくなる訳ではない中、ずっと議論してきた。

2017-04-13 19:36:55
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

加工した情報は匿名加工情報となるるが、提供する側には、再識別禁止義務、安全管理措置努力義務の2つの制約がある。結局、制限が全くなくなる訳ではない。

2017-04-13 19:37:59
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

2013年のパーソナルデータに関する検討会・技術検討WGの報告書では、いかなる個人情報に対しても、識別非特定除法や非識別非特定情報となるように加工できる汎用的な方法は存在しない。

2017-04-13 19:40:01
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

新しく個人情報保護法改正に向かってからようやく、2014年末に「匿名加工情報」のカテゴリーができ、2017年2月にNIIとPPCからそれぞれレポートが出た。個人情報保護法36条には個人情報取扱事業者の条項があるが、全く別個に「医学系研究の倫理指針」があり、ややこしい。

2017-04-13 19:43:27
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

今、国会に提出されている次世代医療基盤法案における匿名加工情報というのがあって、その18条には加工基準などが記載されていて、これまたややこしい。

2017-04-13 19:44:32
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

医療ビッグデータとしてNDB(検診データ+レセプトデータ)があるが、個人情報保護法23条適用除外となっており、第3者の提供は許されている。この他に次世代医療基盤法案も成立すれば適用除外の見込み。他に学術研究の場合は適用除外。しかもこの指針では匿名化の第三者提供OKで複雑。

2017-04-13 19:47:37
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

匿名化には、連結可能匿名化と、連結不可能匿名化の2種類がある。研究をする医療関係者にとっては死活問題なのですごく問題となった、対応表で仮名化すれば非個人情報に化けるというやつ。改正個人情報保護法では両方とも用語として廃止(医療系以外では全く使われていない用語のため)。

2017-04-13 19:49:57
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

匿名化情報は両方とも個人情報保護法では非個人情報とは言えない(特定可能なので)。改正法案では、マッピングテーブルがある提供元説に統一解釈にされてしまったため、医療系研究に大きな影響が出てしまってる。

2017-04-13 19:52:23
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

ビッグデータ時代のジレンマとして、この10年での変化が出てしまった。インターネットのクッキーとかプライバシーの問題と密接な上にグレーな領域が広がった。特定と識別とあって、End Userがリーチできるのが特定。とくてはできないが、属性が繋がってある程度推定できてしまうのが識別

2017-04-13 19:54:11
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

参照情報の入手の容易性とマッチングの容易性で、ネットからデータをえて、特定が可能になってきた。小学生でもツールさえ手に入れば、ハッキングが可能になってしまった。結果としてビッグデータ時代になるほどグレーゾーンが増大してってしまった。

2017-04-13 19:56:04
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

グレーゾーンの解消は無理でしょうし、ビッグデータ時代は利活用の推進で匿名技術に対する攻撃力が上がってしまう。さらに提供先に悪意がなくても、情報漏洩性で、セキュリティを考えないと盗まれてしまう。守れない人に渡してはいけない・・・

2017-04-13 19:58:12
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

改正個人情報保護法のポイント・・・ふむふむ pic.twitter.com/qLKkicc0uY

2017-04-13 19:59:43
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医療の未来を考える会 @MasatoTKO

マイナンバーは個人情報、追っかけられてしまう。単独ではリーチできないが合わせ技でリーチできるようになるのが個人識別符号。さらに医療関係の情報は要配慮個人情報。

2017-04-13 20:01:23
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

リーチできるのが個人識別符号。特定の個人の身体の識別できる指紋、網膜なんかはここに入る(変えられないし)。明確に特定できるのはDNAとか

2017-04-13 20:02:57
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

改正法の議論では、産業界では個人情報の明確化とかグレーゾーン解消を求めてきた。しかし医療分野における研究とかは、2次利用というグレーゾーンによって成り立っていた。

2017-04-13 20:06:02
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

改正法に置けるPros and Consとして利活用の視点と保護の2つの視点がある。グレーゾーンがあると企業は躊躇してしまう。しかしグレーゾーン解消は不可能だろう。医療分野においては厚生労働省のガイドラインの元、二次利用が進んでいたが、他の業界では相入れないところがある。

2017-04-13 20:09:10
医療の未来を考える会 @MasatoTKO

いわゆる同意なきセンシティブな個人情報(要配慮個人情報)の外部提供などやはり問題になる。しかしプライバシー侵害と隣り合わせ。法令でルールを統一すると情報流通が容易になるが、親和性がよくない。一番問題になったのが医療。

2017-04-13 20:10:56