茂木健一郎 (@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2088回「クリエーターにとっての自分と世界」
脳科学者・茂木健一郎さんの4月15日の連続ツイート。
本日は、感想です。
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茂木健一郎
@kenichiromogi
ある創作物が成功するかどうか、社会の中で認知されて「のびしろ」があるかどうかは、作者の個人的な思いというよりは、時代精神の運動の中でのその「パーツ」の機能によって決まる。
2017-04-15 07:33:49
茂木健一郎
@kenichiromogi
だから、成功するクリエーター、プロデューサーは、どこかで、自分の欲望や自尊心に見切りをつけることをまなぶ。自分は置いておいて、作品と、作品が入っていく間隙の関係を見るのである。
2017-04-15 07:34:57
茂木健一郎
@kenichiromogi
もちろん、創作物がその人から出てくる以上、その作品にはその人の残り香のようなものがあるわけだが、作品の構成自体は、時代精神から客観的に決まっていく。
2017-04-15 07:35:31
茂木健一郎
@kenichiromogi
若きクリエーターの卵は、自分の中に熱がこもりすぎていて、うんうんとうなり、苦闘しがちだが、その時に大きな世界、時代精神が周辺視野から消えていってしまうというところに問題がある。
2017-04-15 07:36:14
茂木健一郎
@kenichiromogi
世界を見ているときにも、自分の鼻は見えている。どうせ自分なんていうものは残るんだから、自分から自分を開放し、広い世界をたっぷりと心に取り入れることが大切だ。
2017-04-15 07:37:06
茂木健一郎
@kenichiromogi
自分よりも世界が主役なのだから、成功したクリエーターやプロデューサーは、その名声にもかかわらず、どこか少しさびしげな表情をしている。むしろ成功と無縁の若い卵の方が、たっぷりと自分と付き合っていられるのだ。
2017-04-15 07:37:56