書店員から見たライトノベル

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asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

まとめ読むとまたアレコレ考えちゃうね。 .@mizunotori さんの「コバルト文庫はライトノベルか?」をお気に入りにしました。 togetter.com/li/1100151

2017-04-13 18:56:29
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

⑴昨日私も書店員的な立場からちょろっといくつか呟いたりもしたのだけれど、さきほど《少女小説》とラノベの話のまとめを読んで、またちょっと思うところがありまして。界隈の方には周知の内容ばかりですが、いち書店員のボンヤリ話程度で以下続きます。着地点は安定の迷子。⑴〜(17)まであるよ。

2017-04-13 22:11:18
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

⑵ジャンルとして《少女小説》と《ライトノベル》の起源が云々あるのはザックリ知ってます。また、書店員として「○○レーベルは少女小説/ラノベ/一般/他」って振り分けて仕事もしてます。新規レーベルに遭遇するたびに面倒臭いです。

2017-04-13 22:11:47
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

⑶基本的には出版社がどのジャンルとして出しているか?を考慮してラノベor一般を判断して、その中から少年・少女・女性・エロ系といった感じに振り分けてるんですが、書店員として「売る(手に取ってもらい易い)」で視点で考えるとぶっちゃけ「ラノベかどうか」とかどうでも良いなって思ってます。

2017-04-13 22:12:12
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

⑷ジャンル《小説》を更に細分化していくと細かくなっちゃうんですが、ザックリ分けると『古典・時代/歴史・現代(一般)・児童』で、少女小説やラノベといった所謂《ジュニア小説》(YAとか色々名称ありますが割愛)は『現代』と『児童』の間の扱いになります。面倒だからラノベって言います。

2017-04-13 22:12:36
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

⑸近年増えたライト文芸系は、現代とラノベの間とも、ラノベの形態のひとつとも言える、扱いが微妙な感じ。 MW文庫とかNEXとかノベルゼロとか一般扱いのこの辺は、書店員的には「ラノベ寄りの一般」って感じ。 売場作る立場からすると、全部ラノベに括りたい。(方々から石を投げられる覚悟)

2017-04-13 22:14:01
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

⑹《ライトノベル》の定義ってなんぞや?みたいな話題になると、個人それぞれで微妙に違ったりするから「○○レーベルは△△」論は終わりが無い。 また、その話と共によく見かけるのが「『作品名』はもはやラノベじゃないw」みたいな、レーベルの想定しているジャンルに合ってないだろ論。

2017-04-13 22:14:19
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

⑺レーベルに関わらず作品単位で考えてみても、想定された読者層を考えると少年少女向けじゃないラノベもあるし、逆に若い世代向けの一般小説も多々あるわけで。 由来はどうあれ、ラノベって単純に「気軽に手に取ってもらいたい作品」くらいの認識で良いんじゃないかなと思うわけです。

2017-04-13 22:14:44
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

⑻出版社や作者からしたら、どんな内容でも気軽に読んで欲しいと思ってるでしょうけど、商品を吟味する消費者側としては、ある程度の指針が欲しい。そこで貼られた《ライトノベル》というラベル。ジャンルを分けると購買層に溝が出来るデメリットもあるけれど。

2017-04-13 22:15:04
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

⑼ラベルが貼られたことで、客層の固定は出来たけど、購買層を限った形でもある。その辺りを読んで育った層は今は買ってくれるけど、対象年齢から離れた後はどうだろう?このままではよろしく無いぞって所で、一般とラノベの間にMW文庫とかのライト文芸の登場なわけで。

2017-04-13 22:15:19
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

⑽ライト文芸がある程度当たりを出したお陰か、一般小説の表紙にイラストものが増えた増えた。あと明確なシリーズ展開も。文学史として厳密に調べたわけでは無いので、現場での感覚の話ですけど。表紙の変化で、従来の顧客が減ったってことは多分そう無いはず。一般の「表紙のラノベ化」って感じ。

2017-04-13 22:15:39
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

(11)表紙がラノベ化したこで、書店的には陳列のパターンが増えた気がします。コミカライズ版と一緒に並べたり、イラストで系統立てて陳列したり。イラストのお陰で作品内容がパッと見でわかり易い印象があるので。そんな感じで、併売の機会が増えたのは多分事実としてあると思う。

2017-04-13 22:16:02
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

(12)売場レイアウトを決める時にもこの辺は結構重要で、表紙のパッと見でラノベと大差無くなってきているのなら、ジャンルとして目くじら立ててまで区別する必要もあまり無いなって感じ。全部まとめて「手に取り易い」という意味での「ライト」で良いんじゃね?と。

2017-04-13 22:16:20
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

(13)ただ、ラノベ及びライト文芸と一般で、売ってる側から感じる大きな違いは「問合せ時の訊かれ方」が違う。一般だと、作品名か作者名で訊かれる事が殆んどで、ラノベだとシリーズ名なんですよ。そもそもがシリーズ名で表記されてるからなんですけど、作者名で訊かれる事がほぼ無い。

2017-04-13 22:16:39
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

(14)ラノベだと、レーベル名で訊かれる事もたまにあるかな。シリーズもので、ナンバリングが判りにくい&巻ごとにタイトルが違う作品も、訊かれる時はシリーズ名がほとんど。(この辺は漫画も似てるかな)タイトル名の付け方ってだけなんだけど。

2017-04-13 22:17:00
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

(15)昨日のツイートでも同じようなこと呟いたけど、表紙がラノベっぽいと「漫画みたいな表紙のヤツ」ってよく言われるし、文庫サイズで小説ってことは分かってても、ラノベかどうかなんて事までは理解してないお客様はマジで多い。

2017-04-13 22:17:26
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

(16)売場作るのにある程度のジャンル分けは必要だけど、売る側としてお客様とやり取りする中では「○○はラノベか?」なんて話は些細な問題なのです。重要なのは、覚え易いタイトルと、読み易い作者名かどうか。ジャンル分けはレーベルではなく、作品内容でゾーニングしたい(現実的に無理な話)

2017-04-13 22:17:42
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

(17)小学高学年〜中学生がメインの購買層なら、いっそのことCコードをC8193(児童書/文庫/小説)にしてくれないかな(暴論)ってたまに思う、いち書店員のボンヤリしたラノベ云々話でした。自分でも着地点がよく分からない感じになってしまった。

2017-04-13 22:18:05
asato_s@推しの事を考え過ぎてしんどい @asato_s

(18)全体的にボヤッと分かりにくいアレソレでしたが、ラノベ論を話される方々には、文学史的な話だけでなく、是非とも「書店員からの視点」も考慮してもらえたら、という。そんな感じ。 終わり。

2017-04-13 22:20:10