茂木健一郎 (@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2089回「時代から欠けているものを感じる」
脳科学者・茂木健一郎さんの4月16日の連続ツイート。
本日は、感想です。
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茂木健一郎
@kenichiromogi
創造物が世界に受け入れられて大切なものになるためには、自分の個人的な感情や欲望から離れて、時代精神の「穴」のようなものを認識してそれを埋めなければならない。世界というジグソーパズルの欠けたピースを見つけるのだ。
2017-04-16 06:24:29
茂木健一郎
@kenichiromogi
自分がほしいものは、すでにあるもののコピーであることも多い。それでは、冗長性が増すだけである。欠けているものを探すには、時代の欠落を感じなければならない。
2017-04-16 06:25:38
茂木健一郎
@kenichiromogi
世界の中に流通しているものを、感じて、認識し、自分の中に映し鏡として取り入れる。その上で、自分の感覚に照らして、欠けているものを感じ、かたちにする。その時、その人は意味ある創造のすぐ横に立っている。
2017-04-16 06:26:28
茂木健一郎
@kenichiromogi
私たちは、自分の中に、世界のコンパクトなモデルをつくる。そこに、さまざまな趣向、意志をもった他者の群像ができる。その群像が動いて、実際に世界が動くようなダイナミクスがシミュレーションされる。
2017-04-16 06:27:19
茂木健一郎
@kenichiromogi
そのシミュレーションの中に、何か欠落したものがある。口さみしい。ものたりない。これがあれば、一気に満たされるのに、という何かを見つけて、それを表現できれば、その人はすぐれた創造者となる。
2017-04-16 06:28:04
茂木健一郎
@kenichiromogi
欠落しているものは、時代相対的なものもあれば、時が経っても変化しないものもある。人類の歴史の最初から欠けているもの。それを埋めることができた人は、創造者として永遠の命を得る。
2017-04-16 06:28:47