帽子男先生による小噺「ネオリベ仮面がやってきた」

帽子男 @alkali_acid

かくさしゃかい…

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「あれ？首を切れるようになったら新規採用が増えるんじゃないの？そう思って解雇規制緩和に賛成したのに！」「新規採用は増やす…ただし国内でとは言っていない！！（ｽﾞｷﾞｬｰﾝ」<span class="f13 c03">

帽子男 @alkali_acid

ネオリベ仮面「だいじょうぶ！日本の会社は製造業だけじゃないよ！」学生「あ、ネオリベ仮面さん！！略してネリさん」ネリ「そう。サービス業があるよね！日本はこれからサービス大国として新しい雇用を生み出していくんだ」

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ネリ「従来のような小売や医療などはもちろんのこと、介護など、国内でしか成立しえない会社はたくさんあるんだよ」学生「よかったぁ」企業「うう、サービス業＝労働集約型だから人件費がつらいよう。どんな設備よりお金がかかるニンゲンというものが辛いよう」ネリ「大丈夫！」

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ネリ「そこで外国人労働者の受け入れ規制緩和だ！」企業「なるほど！」ネリ「通貨価値の違いや国ごとの労働条件の違いなどから…外国人労働者は国内労働者がいやがる条件でも働いてくれる」

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企業「なるほどぉ！リビアとか！あんな感じだね！」ネリ「うんそうだね。解雇規制と外国人労働力の受け入れ規制、これを両方とも緩和することで、人件費にあえぐ企業にとって救いの神になるだろう」学生「すごいや…あれ…？」

帽子男 @alkali_acid

企業「国内労働者を解雇して！外国人労働者にスイッチ！国内労働者を解雇して！外国人労働者にスイッチ！おお！みるみる人件費が下がっていく」ネリ「ははは、任せたまえ。まさにグローバル」学生「すごいや！それで僕達の雇用はいつくるんだい！」ネリ「…」

帽子男 @alkali_acid

ネリ「今求められているのは、海外移転した事業所を飛び回って、同じような国際企業と丁々発止と渡り合えるグローバルな人材であり、OJTとかお金のかかることはしてられないから、即戦力になれて、そのうえ若くて見どころのある人材なんだよ」学生「そんなの…」

帽子男 @alkali_acid

ネリ「でも安心していい！！言ってみれば必要なのは幹部候補生だから、昔ほど沢山の新卒はいらない！つまり床上手の処女という奇跡的条件にマッチするほんの一握りさえ手に入れば済む話だから！」

帽子男 @alkali_acid

ネリ「少子化とはいえ、毎年ばっこんばっこん新卒は生まれてくるから、上澄みを手に納れるのは買い手市場の昨今そう難しくない！大企業ならね」学生「でも…その構図からあぶれた学生、失業者、海外移転する体力もない中小はどうするの…」ネリ「うるせぇな」

帽子男 @alkali_acid

ネリ「俺は万能じゃねぇんだ！ちょっとは”痛み”を味わえって話だよ！自己責任！自己責任！自己責任！」学生「じこ…せきにん…」ネリ「自己責任！」学生「じこせきにん!じこせきにん!自己責任！」ネリ「いい子だ」

帽子男 @alkali_acid

こうして日本はしあわせになりました。めでたしめでたし。

帽子男 @alkali_acid

おや？あなたは幸せでない？おかしいですね。日本は幸せな国であり、幸福は市民の義務です。不幸を感じることは反逆です。

帽子男 @alkali_acid

努力しないことは反逆です。努力が実を結ばないのも反逆です。