[Twitterネタ小説]最後の学芸員

非線形 @_mod_p

一番のがんは人間。この連中を一掃しないと駄目

非線形 @_mod_p

春はあけぼの がんは学芸員 三時のおやつは文明堂

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

非線形さんが学芸員になっていて、平成の大獄で追われる身になったところに現れた謎の幼女と旅に出るSF下さい

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「学芸員だ！　学芸員がいたぞ！！」「おい、そっちだ周り込め！」「門司港に連れて行くんだ！　金一封が出るぞ！！」 「・・・おじちゃん、追われているの？」 「何だお前は。あっちに行け。巻き込まれるぞ」 って感じでお願いします twitter.com/jyouhou_syusyu…

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「おじちゃんは何で追われているの？」 「学芸員・・・だからだそうだ。2017年にできた学芸員廃止例を知らんのか？」 「まぁどうでもいい、さっさとあっちに行け。狩られた学芸員は再教育プログラムを受け、強制的に『観光マインド』を植え付けられると聞く。近くにいては危ない」 twitter.com/jyouhou_syusyu…

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「観光マインド・・・？」 「何だ、そんなことも知らんのか。観光マインドとは・・・」 「あたし、知ってるよ。何を聞いても『お・も・て・な・し』って繰り返すロボットみたいになるんでしょ。あたしのお父さんとお母さんかそうだもの・・・」 「なんと・・・ご両親ともに学芸員だったのか・・・」 twitter.com/jyouhou_syusyu…

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「それなら尚更危ない。すぐにうちに戻るんだ」 「そっちはダメだよ」 「なんだと？」 「熊本に抜ける道は全部再教育された元学芸員の『地方創生兵』たちがいる。だから、脊振山から獣道を通って天山に。そこから北に向かって伊万里を過ぎて長崎に入れれば・・・」 「お前・・・一体・・・」 twitter.com/jyouhou_syusyu…

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「ダメだ。向こうの道も封鎖されている」 「武雄は観光マインド再教育拠点の一つ、ツタヤがあるからね。危険だけど、伊万里を迂回して唐津の海岸線から県道109号に。鷹島からフェリーでなら」 「地方創生兵がいたらどうするんだ？」 「幼女連れてる学芸員なんてすぐには気付かないよ。行こう」 twitter.com/jyouhou_syusyu…

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「おい、どうした？まだ松浦じゃないだろ？」 「お客さん、すまないね。何か地方創生省の命令で、青島から先に船を出せないみたいなんだ」 「・・・これまでか。直にここにも地方創生兵がやってくる」 「おじちゃんは、それでいいの？」 「よくはないが、海上ルートを抑えられたらもう・・・」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「ここから南に2kmほど行ったところに岬があるの。津崎鼻がすぐ目の前にあるわ。そこから一緒に飛び降りればあるいは・・・でも、海には地方創生省の監視艇が出ているかもしれない。だからーー」 「おじちゃん、あたしと一緒に死んでみない？」 「・・・ああ、それしかないなら賭けてみるさ」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

@YaenoEhimeUniv 福岡・熊本はほぼ地方創生兵によって制圧されてしまいました

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「・・・おい！　兄ちゃん、大丈夫か！？」 「あ・・・俺、生きてるのか？」 「大丈夫みたいだな。此処は下田海岸ってところだ。いやびっくりしたぜ、散歩に出てみれば人が”一人”流れ着いてるんだからな」 「はっ！　そうだ、他に・・・女の子がいなかったか？」 「いや、アンタだけだったぜ？」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「そうか・・・」 「海を泳いでくるってのはさすがに無茶すぎるな。下手したら創生省の巡視艇に射殺されてたぜ、アンタ」 「まぁ何はともあれ、今や九州で『非常事態宣言下における地方創生省の直接統治』を受けていないのはこの長崎と大隅半島の一部だけだ。歓迎するぜ、自由の街・長崎へようこそ」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「おい、聞いたか？鹿島と太良に地方創生軍の一個師団が来るそうだ」 「いよいよ、大村を落としに来たか・・・」 「おっさん、今のーー」 「ああ、聞いている。大村には旧自衛隊の武器があるがおそらくそう長くは持たないだろう。そうなる前に長崎市内に抜けなければレジスタンスには会えないぞ」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「おっさん！！」 「いいから行け！俺は奴らを道連れにこの西海パールラインごと海に沈んでやる。諫早の地上ゲートはまだ健在だ。此処さえ封鎖してしまえば創生軍も長崎には入れん！」 「いいか、兄ちゃん！長崎に入ったら、宿町というところのペンギン博物館に迎え！そこレジスタンスが待ってる！」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「ここが・・・ペンギン博物館・・・」 「昔はペンギン”水族館”、だったみたいだけどね。地方創生省の命令で地方の水族館から生き物がいなくなってしまってから博物館になったみたい」 「誰だ！？」 「やっと”生身で”会えたね、おじちゃん」 「生身・・・？　それにその呼び方・・・お前！？」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「リモートで義体動かすの意外と大変なんだよ、だから長崎の外だと、どうしても幼女くらいの大きさになっちゃうの」 「でも、やっと会えた。ようこそ、レジスタンスへ。”最後の”学芸員さん」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「最後？なんだお前、何の話をしている！？」 「もうね・・・おじちゃんが最後、なんだよ。九州に残っている学芸員は・・・」 「なんだと・・・」 「おじちゃんが逃げてくるときに武雄の地方創生軍が脊振山で大規模な山狩りをしていたでしょ？あそこには学芸員たちの隠里があったんだけど・・・」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「俺に一体何をさせる気だ！お前たちだって創生省とかわらない、学芸員を利用するだけなだろ？」 「・・・そうだよ。私たちが倒したいのは『地方創生省治安維持軍第23師団』と『北九州鎮台』。鍵はこの『四郎法度書』のなかに隠されている。でも私たちじゃ読めない。だから、おじちゃんの力がいる」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「四郎法度書だと？」 「そう、細川忠利書状の中にある益田四郎フランシスコの署名のある法度書」 「・・・それが何の役に立つんだ？」 「益田四郎、つまり天草四郎はね、九州での決戦を前に様々な陸路・海路での逃げ道を検討していて、それを表向きは倫理書であるこの『法度書』に隠していたんだ」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

「馬鹿な！あれはそんなに長い文章じゃない」 「でも、私の父と母はそう言って、この『法度書』の原本を私に託してくれた・・・」 「原本？見せてみろ」 「・・・やっぱり。おじちゃんはね、私たちレジスタンスがどうなるとか関係なく、きっとこの本を調べてくれると思った。それが学芸員、だもの」

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

トクロンティヌスは学芸員SFの続きを

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

2000PVかお気に入りが30になったら、続きを『小説家になろう』で書きます　＞　”[Twitterネタ小説]最後の学芸員 - Togetterまとめ togetter.com/li/1101709 @togetter_jpさんから”

トクロンティヌス @jyouhou_syusyu

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