【仮定法】wouldの使い分けに関するご質問への回答

「学校ではwouldは90%仮定法で使われると教えられているのですが、明らかに仮定法ではないwouldの使い道も多いです。英語圏の人はどうやってwouldを使い分けているのでしょうか?」というご質問に回答します。
13
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

#質問回答コーナー @namakemono5373 さんから頂戴した「学校ではwouldは90%仮定法で使われると教えられているのですが、明らかに仮定法ではないwouldの使い道も多いです。英語圏の人はどうやってwouldを使い分けているのでしょうか?」というご質問に回答します。

2017-03-10 22:17:07
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

まず、仮定法とは「ある事柄を客観的事実としてではなく、想像・願望・疑いなどの気持ちを込めて述べる言い方」です。要するにストレートに「ですます」と事実のように言いにくいときに使われる表現のことを仮定法と呼んでいるわけですね。

2017-03-10 22:17:37
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

▼仮定法のよくある例文 If I were not sick, I would make a trip round the world. (もし病気でさえなければ世界一周旅行ができるのに…)

2017-03-10 22:17:53
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

しかし、この仮定法も「この形式だから、そのような意味になる」という類のルールではありません。ネイティブが普通に使える自然さが含まれているわけです。 拙書『英会話イメージリンク習得法』でも述べましたが、were、wouldという過去形を使うことで現実から距離を取ることができます。

2017-03-10 22:19:31
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

その「現実との距離」が意味することは「事実ではないこと」と「余白に何らかの気持ちが込められていること」です。 逆にいえば、過去形wouldだけでも現実と距離を取ることができるわけです。つまり「事実ではないこと」と「余白に何らかの気持ちを込めること」ができるわけです。 pic.twitter.com/dK3417cmNO

2017-03-10 22:20:24
拡大
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

▼仮定法と言いにくいwouldが出てくるストーリー Yamato: I love dogs but there is no way I could keep one here. Tomo: Yeah, I would think so.

2017-03-10 22:21:03
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

大和:犬が大好きなんだけど、(一人暮らしの)ここでは飼うのは無理だからね。 智一:まあ、そうやろうなぁ。

2017-03-10 22:21:21
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

ここで出てくる I would think so. は I think so.(その通りだと思う)を控えめにした表現になります。would を使うことで「経験をしていないから確実にはわからないけれど…」というニュアンスが加わっているわけです。 pic.twitter.com/xCBnuxLzb8

2017-03-10 22:21:54
拡大
遠藤雅義@中学英語を学び直せる新刊出てます @imagelinkeditor

このように余白にどんな気持ちを込めているのかは文脈によるので、実は絶対にこうだと言い切れないところがあります。これがwouldの理解を難しくしているわけですね。そのため、この回答も最後は「文脈による」という何ともスッキリしない回答となってしまいます。申し訳ありません。。。

2017-03-10 22:22:31